(あきら)《お父さんって本が好きなの?》
(勇斗)《うん!》
(勇斗)《じゅーぶんがくが好きなんだって》
《純文学… だよね》
(翔太)あれ?あきらちゃんじゃねえ?
(翔太)声 掛けねえの?
(翔太)そういや お前→
最近 あきらちゃんの話
しねえよな。
ケンカでもしたの?
(はるか)してないよ!
っていうか 姉を
お前呼ばわりするな!
(翔太)んじゃ 声 掛けようぜ。
お~い!
≪(ユイ)あきらちゃ~ん!
お待たせ。
(ユイ)トイレ めっちゃ 混んでた。
だと思った。
(ユイ)何か買うの?
う~ん 大丈夫。
(あきら)どっかで お茶しよう。
(ユイ)うん。
何だ。 1人じゃなかったのか。
(ユイ)すっごい 並んでてさ久々に 漏れるかと思ったよ。
久々って…。
(ユイ)フフフ…。
(はるか)行くよ。
(翔太)ん?
♪♪~
(あきら)えっ?はるか 転校するの?
(はるか)そう。 近いんだけどね。
ふ~ん。
どこ?
(はるか)新杉田。
そこから通えば いいじゃん。
あと 一年半なんだし。
(はるか)ん~
そう思ったんだけど→
お父さんが 中学生の電車通学は
駄目だって。
そっか…。
じゃあ ことしの大会は別々になっちゃうね。
あきら 志望校 風見沢だよね?
うん。 はるかもでしょ?
(はるか)うん。
しばらく 離れちゃうけど→
また 一緒になれるよね。
♪♪~
♪♪~
(生徒)いくよ~!
(チャイム)
♪♪~
≪(部員)あ~ これカワイイ。
(部員たちの話し声)
これで 私も 新記録ですかね。
(部員たち)アハハハ!何 言ってんの!
≪(部員たちの話し声)
♪♪~
ハァ~。
♪♪~
(セミの鳴き声)
ハァ… ハァ… ハァ…。
ハァ… ハァ… ハァ…。
(自販機のボタンを押す音)
ぷはっ…。
ハァ…。
♪♪~
[外:6D5AA3FF99A144BD5138562787F58590]ん?
[外:5C31E7978A711D0CA0469B294CB47CA6](アナウンス)間もなく
3番線に 電車が参ります。→
危険ですから 黄色い線の内側に
お下がりください。
(警笛)
♪♪~
♪♪~
♪♪~
(セミの鳴き声)
≪(女の子の笑い声)
(女の子)この前 お姉ちゃんの
マニキュア 勝手に借りちゃって。
(女の子)うん。
(女の子)すっごい怒られちゃった。
(女の子)え~。
あ~ 次のバス 来るまで結構ある。
げ~。
ねえねえこの変なキーホルダー 何?
(女の子)えっ? 知らないの?→
ムキ彦 持ってると 好きな人と仲良くなれるんだよ!
(女の子)え~? うっそだぁ。
(女の子)嘘じゃないもん!4組の きららちゃん→
席替えで なおと君の
隣になれたんだよ~。
(女の子)きららちゃんの
好きな人って なおと君なの!?
(女の子)あっ あ… 秘密ね。
(女の子)え~ あたしも欲しいな。どこで買ったの?
(女の子)ん~ こ れ は ね~。
(ムキ彦)《ムキ~》
(ガチャガチャを回す音)
(はるか)《あっ…》
(ガチャガチャを回す音)
≪(ガチャガチャを回す音)
≪(はるか)あきら…。
あっ…。
(はるか)あんた どんだけ回すの?
(はるか)つうか そんなに取ってどうすんの?
コンプした?
シークレットだけ 出なかった。
ダブったの あげる。
(はるか)えっ… えっ?
ありがと…。
(はるか)あのさ…。(チャイム)
えっ?
(はるか)あっ いや 何でもない。
(はるか)何の補習?
現国。 じゃあね。
部活 頑張ってね。
えっ? ああ… うん。
(部活動をする生徒たちの声)
(はるか)《あと1本ってとこか》
(風の音)
(はるか)待って~! あきら~!
もう… 無理。
≪(翔太)お姉ちゃ~ん!待って~!
(はるか)ハァ… ハァ… ハァ…。→
もう! 速いってば!ごめん。
(はるか)何で いつも
どんどん 走ってっちゃうの?
えっ? だって
気持ちいいんだもん。
(はるか)ハァ… えっ?
走ってると 耳が風の音で いっぱいになって→
空に とけてるみたいになる。
まあ… 何となく 分かるような…。
あっ…。
(風の音)
あっ!
ホントだ!≪(翔太)待って!
(風の音)
(はるか)ハァ… ハァ… ハァ…。→
ハァ… ハァ… ハァ…。
(雷鳴)
ハァ… ハァ… ハァ…。
(チャイム)
≪(はるか)あきら!
ん?
≪(はるか)上!
受け取って!
ちょっ… っと。
(カプセルを開ける音)
あっ…。
♪♪~
(はるか)
《しばらく 離れちゃうけど→
また 一緒になれるよね》
(雷鳴)
♪♪~
♪♪~
♪♪~
(近藤)ん? あれっ?
そっか!
橘さんち この近くだもん…。
(男性)し~っ。
あっ… すみません。
《眼鏡…》
(近藤)俺… 実は よく来るんだ。
まあ ここの市民じゃないから
借りれないんだけどね。
ハハハ…。
橘さんは… 宿題?
あっ… あたしは…。
本を探しに 少し…。
純文学の。
えっ!?
橘さんも 純文が好きなの!?
(男性)し~っ!
すみません。
ホント すいません。
二度と 大声 出しませんので。
あっ あの…。
ん?
お薦めの本とか ありますか?
これは 読んでた方がいいよ
っていうのとか。
その…。
普段 あまり 読まない?
はい…。
本ってね 一方的に薦められて読むものではないんだよ。
特に読み慣れていない人には。
もし その本が合っていなかったら→
読み進めるのが
苦痛になっちゃうでしょ。
本を嫌いになってしまう。
それに 普段 読書をしない橘さんが→
ここに来たっていうことは→
どこかで 橘さんを呼んでいる本が→
あるのかもしれない。
それは きっと今の橘さんに必要な本だよ。
幸い ここは 横浜で
一番 大きい図書館だ。
まさに 本の海。
見つからないものは ないさ。
《聞き方
間違えちゃったかもしれない》
《店長の好きな本を
知りたかったのに…》
《本の海…》
《海っていうより→
本の水族館みたい》
♪♪~
♪♪~
♪♪~
フゥ…。
《店長のこともっと知りたいです》
《あれ?》
《お薦めの本とか ありますか?》
《もしかして…》
《あ~ いやいやいや》
《うぬぼれ過ぎか。
いくら何でも》
《写真集は 読書に入らないよね》
橘さん。あっ。
そろそろ 帰るけど。
じゃあ あたしも。
何か見つかった?
夏目 漱石の 『坊っちゃん』と写真集。
おっ いいね。 『坊っちゃん』
店長 何か 読みますか?ん?
一緒に 借りますよ。
ホント?
じゃあ せっかくだから
お言葉に甘えて。
ん?
その本ですか?
あっ… うん。
お願いします。
(スタッフ)こちら 3冊で
よろしいですね?
はい。
(スタッフ)はい。 では 貸出期間は2週間となります。→
返却は こちらの返却カウンターにお願いします。→
はい どうぞ。
♪♪~
♪♪~
じゃあ 本 ありがとう。
あ…。
♪♪~
♪♪~
ハァ…。
呼ばれたのは 俺の方か?
ちひろ…。
《どこかで 橘さんを呼んでいる本が→
あるのかもしれない》
《それは きっと今の橘さんに必要な本だよ》
(風の音)
♪♪~
2018/02/16(金) 02:00〜02:30
関西テレビ1
恋は雨上がりのように[字]
はるかと久しぶりに一緒に登校するが話せないまま学校に着き、別れてしまうあきら。その後、あきらは帰りに立ち寄った図書館で偶然にも近藤と出会い…。
詳細情報
番組内容
陸上部のエースだったが怪我で走ることをやめてしまった女子高生・橘あきら(17歳)と、夢を諦めた過去を持つあきらのバイト先、ファミレス「ガーデン」の店長・近藤正己(45歳)。海辺の街を舞台に、青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなすものがたり。
胸が熱くなる瞬間を、本当は誰だって待ってる――。
出演者
橘あきら(CV:渡部紗弓)
近藤正己(CV:平田広明)
喜屋武はるか(CV:宮島えみ)
西田ユイ(CV:福原遥)
スタッフ
【原作】
眉月じゅん(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載)
【監督】
渡辺歩
【シリーズ構成】
赤尾でこ
【キャラクターデザイン・総作画監督】
柴田由香
【音楽】
吉俣良
【オープニング・テーマ】
CHiCO with HoneyWorks「ノスタルジックレインフォール」
【エンディング・テーマ】
Aimer「Ref:rain」
スタッフ2
【アニメーション制作】
WIT STUDIO
【制作】
アニメ「恋雨」製作委員会
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ