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2018/02/26(月) 00:55〜01:25 NNNドキュメント「眠れない子どもたち “睡眠障害”という病」[解][字]

♪♪~
<夜
眠りたいのに 眠れない>
<朝は
目まいや頭痛>
<学校に行けません>
<この男の子は 昼間 突然…>

陽太くんの母) 起きてるやろ?
<子供達を襲ったのは…>
<今 睡眠に問題を抱える子供達が増えています>
<その実態を調べてみると…>
<小学生で寝るのは午後11時すぎ>
<夜ふかしが
幼い頃から広がっていました>

小西医師)…っていうのを実感をする。
<さらに
糖尿病や うつ病など→
睡眠障害は子供達の成長に→
深刻な影響を及ぼすことも>
<一体
何が起きているのでしょうか?>
[外:3D1BD145819ECE4A33807CE3A4B1EFAA]
(メッセージの受信音)
<1年前の冬>
<午前6時半>
<母親は毎朝
決まった時間に→
中学生になる息子を

起こしていました>
(タカシ
君の母親) おはよう。(アラーム)

アラーム)
<しかし
起きることができません>
(タカシ
君の母) 昨日 すぐ寝れた?(アラーム)
<当時
中学1年生だったタカシ君>
<こうした状態が
もう半年近く続いていました>
<中学生になったばかりの
タカシ君は 健康そのもの>
<部活に塾にと
忙しい日々を送っていました>
<頑張った…>
<そんな タカシ君の睡眠がおかしくなったのは→
2学期が始まった頃から>
<母親は その様子を書き留めていました>
(タカシ
君の母)「布団に入るが眠れず→
4時ぐらいから
朝9時半まで寝る」。
<別の日は
午前0時頃までスマホでゲーム>
<眠れず
午前5時から夕方4時半まで寝る>
<10月に入ると学校を休む日が

増えて行きました>
<悩み苦しむタカシ君>
<母親が病院へ連れて行くと→
そこで
睡眠障害と診断されました>
<この日
タカシ君が起きて来たのは午前8時すぎ>
<しかし
すぐにまたこたつで横に>
<医師からは
無理に起こしたり学校に行かせたりすると→
病状を悪化させると
言われていました>
<起き上がれたのは1時間後>
<しかし 頭痛がひどくて学校には行けませんでした>
(タカシ
君)…と思った。
<タカシ君を診断したのは→
子供の睡眠と発達が専門の2人の医師>
<病状は深刻だといいます>
ホントにもうきちんと治療しないと→
普通の生活ができないところまで
追い込まれる→
…という状態ではないかなと
思います。

当然睡眠の問題だけじゃなくて→
精神的にも身体的にも
かなりやっぱり→
ダメージを受ける状態だと

思いますね。
<治療の第一歩は
睡眠表作り>
<寝入った時間と起きた時間を
記録して行きます>
<タカシ君の場合
昼夜が逆転していて→
寝入る時間もバラバラ>
<睡眠時間は2時間の日もあれば→
10時間以上の日も>
<リズムが完全に崩れていました>
<その様子を定点カメラで
撮影させてもらうと…>
<ベッドに入ったのは午前0時>
<しかし 一向に眠れず3時間が経過>
<とうとうスマートホンを
いじり始めてしまいました>
<ようやく寝入ったのが
午前4時すぎ>
<すると…>
[外:3D1BD145819ECE4A33807CE3A4B1EFAA](メッセージの受信音)
<友達からのLINEでした>
<しかも…>
[外:3D1BD145819ECE4A33807CE3A4B1EFAA]
(メッセージの受信音)
<この日
起きたのは午前9時すぎ>
<疲労感が取れず
頭痛もひどかったため→
学校は欠席しました>

<タカシ君には夢があります>
<それは
コンピュータープログラマーになること>
<コンピューター部に入り→
進学校を目指して塾にも通っていました>
<しかし
帰宅時間が遅くなり→
その分
削ったのが睡眠時間>
<やがて
慢性的な睡眠不足の状態になり→
睡眠障害を発症した
可能性があるのです>
<さらに
病気の症状以外にも苦しむことがあります>
<病気であることが
理解してもらえず→
周囲に誤解され→
精神的に追い込まれて行くのです>
<去年3月
春休みを利用して→
本格的に入院治療することを
決断しました>
<睡眠障害が発症する
メカニズムはまだ分かっていません>
<タカシ君の場合は慢性的に
時差ボケを起こしている状態>
<治療は
光 食事 運動の3つを軸に→
行われることになりました>

<まずは 光治療>
<起床時間は午前6時>
<目覚まし時計は使いません>
<その代わりに…>
<リビングを照らす蛍光灯の20倍以上 明るい光で→
強制的に照らします>
<治療を始めて3日目>
<朝
起きることができなかったタカシ君が→
すぐに目を覚ましていました>
<強い光で照らし→
脳と体に
朝が来た感覚を取り戻すのです>
<さらに
毎日決まった時間に食事と運動をすることで→
生活のリズムを
規則正しいものにして行きます>
<こうした治療を
4週間から8週間 行います>
<タカシ君の体には
睡眠以外にも→
異変が起きていました>
<それは 体温の変化>
<健康な人の場合
体温は起床前から上がり始め→
日中は高く
就寝の前から徐々に低くなります>
<ところが
タカシ君の場合は→
日中よりも夜中に

体温が上がっていました>
いわゆる生体リズム
っていうのは→
もう
ありとあらゆるものがリズムなんですね。
体温
血圧 脈拍…。
そのリズムが
全部 狂って来てるから→
実は
睡眠障害って怖い。
<放っておくと
不整脈が出たり→
糖尿病や
うつ病を発症したりすることがあるといいます>
<そこで行われるのが…>
<体温が上がるはずの昼間に→
毎日15分
60℃の低温サウナに入ります>
<その後
保温シートで全身をくるみ 30分>
<強制的に体温を上げます>
<こうすることで自律神経の働きを良くし→
体調を取り戻す
きっかけにします>
だいぶね
早く寝れるようになって→
朝も早く起きれるけど

環境を変えて

起きれるようになっているんだけど→
お家と何が違うと思う?
(豊浦医師) 家の環境とね入院中の環境と 何が違うか→
それが分かった上で
お家に帰らないと→
また
あっという間に戻ってしまうからね。
<タカシ君の睡眠が
変わって来ました>
≪はい
おはようございます≫
<乱れていた睡眠のリズムが
整って来ました>
<子供の睡眠を守るには
どうすればいいのか?>
<大阪府にある
堺市立三原台中学校では→
3年前から睡眠の教育
「みんいく」という授業を→
学期ごとに1時間
行っています>
<生徒は全員
1年生の時から自分の睡眠表を付けています>
<見てみると
タカシ君のような夜型の生活は→
特別ではありませんでした>
(浅野教諭)寝る時間 遅うなったよな。
去年
12時までに寝てたやん。なったわ。


浅野教諭) ここは 何してるん?ここは多分 ゲームしてたと思う。
あ~
ゲームしてんのや。
睡眠時間
減ったよな?去年 もっと寝てたもんな。
この変化は何なん?
野球する時間になったかな。(浅野教諭) あっ 野球時間…。
野球する時間が
結構 長なったってこと?
うん
。(浅野教諭) あ~ そうなんや。
この前の中間とかやったら→
4時ぐらいまで起きてたから→
ホンマに受験前になったら
もう→
どうなるんやろ
みたいな不安があるけど。
まぁ
スマホとか触る時間は→
ちょっと減らさなな
って思うけど→
何か
勉強とかで こう…気分転換になるようなものが→
まぁ
そんなもんやから。
<特に睡眠表が
気になった生徒には→
保護者を交えた面談を行います>
(浅野教諭) あの… そやなちょっとまぁ 最近は→
朝が眠たいんかな?

という時があって。
これは
9月の睡眠表なんですけど…。
<受験勉強で忙しい
この生徒>
<普段寝るのは
午前0時から2時の間>
<平均睡眠時間は
6時間以下でした>
今回
この睡眠表を見さしてもらって→
息子がこんな時間まで
起きてたんやってことを→
初めて知ったので

<中学校と家庭が協力して→
子供の睡眠を改善して行きます>
<しかし
睡眠に問題を抱えているのは…>
≪この中で
塾 行ってる子とか習い事してる子?≫
はい!
は~い!

「みんいく」の授業は小学校でも行われていました>

石丸教諭) 塾の宿題とかなだから どうしても こうなる。
<小学生の睡眠表を
見てみると…>
<この児童は

2時間 YouTubeを見て→
寝たのは午後11時半>
<こちらは友達にLINEをしてから→
寝たのは午後11時>
<子供の夜ふかしは小学生の時から→
すでに始まっていたのです>
<そして その夜ふかしには→
親の事情がかかわっている場合も
あるといいます>
いろいろな家庭もありますんで

何か
例えば全員に「9時に寝ろ」と言われても→
寝ることができない家庭も
実際たくさんあるのが現状ですね。
<およそ1年前>
≪こんにちは≫どないでしたか?
≪どうでしたか?って≫
<当時 小学4年生だった陽太くん>
<陽太くんも
睡眠障害と診断されていました>
<最初に異変に気が付いたのは
担任の先生でした>
<夏休みの直前>
<「4時間目の国語の時間→
ぐっすりと
眠ってしまっていたので→
そのまま10分ほど
休ませておきました」>
<夏休みが終わってからは

学校での居眠りが→
どんどん
ひどくなって行きました>
10月に音楽会が
あったんですけど→
音楽会の練習中ですね
みんな立って歌ってる時に→
一瞬ですけども
立ったまま寝てたと。
<家族で遊びに行った
遊園地でも…>
もうね
かき氷を食べながら寝るんですね。
乗り物に乗っても寝てたんです

<この時は
どんなに体を揺すっても→
起きませんでした>
<取材の時も…>
<弟とテレビを見ていた
と思ったら…>

陽太くんの母) 起きてる?
起きているやろ?
<このまま20分ほど寝てしまいました>
<これは…>
<医師によると 8時間半から9時間は寝ているものの→
睡眠の量も質も
陽太くんには十分ではなく→
昼間

寝てしまうのだといいます>
<問題は
夜10時前後になっている→
就寝時間>
<そこには親の事情がありました>
<家計を支えるための共働き>
(陽太くんの母) ゲームしません。(陽太くん) 何で?
<医師が両親に
指導したのは 2つ>
<1つは
夕食は寝る2時間前までに済ませること>
<もう1つは
朝の7時には起床させ→
平均10時間
寝かせること>
難しいと
仕事を辞めるか何かしないと無理やなって→
最初は思ったんですけど

<朝7時までに
10時間寝かせるためには→
就寝時間は夜の9時>
<その2時間前の7時までには→
夕食を
済まさなくてはなりません>
<しかし
仕事を終え母親が帰宅するのは→
午後6時すぎ>
<それから料理を作り始めたのでは→
間に合いません>

<そこで 工夫したのが…>
<週末や仕事が休みの日に
作り置きをして→
何とか
夜7時までに夕食を済ませるようにしました>
<そして
夜9時から朝7時まで→
10時間の睡眠時間を
確保したのです>
はぁ~…

<陽太くんの様子が
変わって来たのは→
1年後>
(ホイッスル)
<陽太くんは
小学5年生になっていました>
≪授業中
あんまり寝なくなりましたか?≫
4年生と比べたら
もう なくなったと思う。
これからは
寝ずに中学校に行って→
寝ずに暮らせる社会…→
社会っていうか 生活にしたい。
<睡眠表を比べると
睡眠のリズムが戻り→
昼間の居眠りは
ほとんどなくなりました>
<子供のためにと始めた共働き>

<でも それが…>

陽太くん) おやすみ。はい おやすみなさい。
明日
頑張れよ7時半に起きて来るんやな。
先生に
「あなたは誰のために→
仕事をしているんですか?
」って言われて→
あっ
ホンマやなって。
家族とか子供達のために
仕事してるのに→
ねぇ
それで 子供達が→
そんな
睡眠でね困るようなことがあっては→
何か
間違えてるなって。
<睡眠障害で入院していた
あの タカシ君>
<中学2年生になっていました>
<退院して8か月>
<自宅でも
1人で起きることができるようになったといいます>
<しかし…>
<退院して8か月>
<タカシ君は
完全に回復してはいませんでした>
<一日の授業を全て受ける体力が

まだ ないのです>
<それでも
一日1時間でも2時間でも授業を受け→
なるべく休まないように
学校に通っています>
<1学期の期末テストは
全科目 受けることができ→
得意な数学では
平均点以上を取れました>
<睡眠表を見ると
昼夜逆転はなくなり→
睡眠の
リズムが戻って来ていることが分かります>
(タカシ
君の母) いってらっしゃい。
(タカシ
君) 今日って傘いるの?(タカシ君の母) いる。
<睡眠障害は治療できる病気>
<でも 人によっては数年の治療が必要だといいます>
<子供達の睡眠を守る
「みんいく」を→
監修している医師は言います>
当たり前に夜は寝ていて 朝起きて→
そこから活動します
っていうのはですね→
難しくなって来た時代だと
思いませんか?
昔はですね
大人でさえ→
9時

10時には寝てたわけですほとんどが。
ところが今
子供さえ寝かせてもらってないでしょ。
たかが睡眠というふうには
考えないでですね。
<大阪府堺市>
<中学校で始まった「みんいく」は→
幼稚園にまで広がっていました>
<園児のために用意したのは→

ねこすけくんなんじに ねたん?』>
<幼稚園の先生と絵本作家が
協力して作りました>
♪♪~
「ここは ニコニコ園。
朝から子供達は
元気いっぱいです」。
<私達大人は
子供達の睡眠のことを→
どれだけ
理解しているでしょうか?>

伊東保育教諭)「それから テレビ見てた」。
<子供達は本当に
眠れているのでしょうか?>

えっ! 寝る前にゲームなんかしてたらアカンやん。
じゃあ
昨日は何時に寝たん?
11時ぐらいかな


11時!
何でそんなに 寝るの遅いん?
寝るまで
何してたん?」。
男性としては
戻れない。
<結婚30年>
<夫が女になりました>
<妻として
悩みもあるけど→
それでも私達
夫婦です>
2018/02/26(月) 00:55〜01:25
読売テレビ1
NNNドキュメント「眠れない子どもたち “睡眠障害”という病」[解][字]

夜は眠りたいのに眠れない。昼はどこにいても突然寝てしまう。今、子供たちを「睡眠障害」が襲っている。睡眠障害に苦しむ子供たちの1年間の記録。子供たちの睡眠を守れ。

詳細情報
出演者
【ナレーター】
森富美(日本テレビアナウンサー)
番組内容
夜は眠りたいのに眠れない。昼間はどこにいても突然寝てしまう。今、子供たちを「睡眠障害」が襲っている。睡眠障害の子供の苦しみ、それはその症状だけではなく病気への不理解から、怠け者や引きこもりのレッテルが貼られてしまうこと、さらには糖尿病や精神疾患につながる健康不安があること。カメラはその実態を1年にわたり見つめた。未だあまり認知されていない子供の睡眠障害。これはどんな子供にも起きうる深刻な物語である
制作
日本テレビ


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント

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