ココナツオイルブームの火つけ役として注目されます。
しかし
賞味期限が残っているのに[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
店頭から商品が撤去されることに
疑問を感じていました。
荻野さん
見せたいものがあると言います。
倉庫が並ぶ一角です。
ここに置かれているのは…。
取り出したのは 自社のココナツオイル。
ここから ここ ここ ここ…。
ココナツオイルなどの食品が
山のように積み上げられています。
あと 向こうもですね。
向こう側の… あれも うちですね。
これらは すべて[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
3分の1ルールなどによって売れなかったものです。
ココナツオイルの賞味期限は12ヵ月。
最初の4ヵ月が店への納品期限です。
小売店から発注を受けたものの
ブームが去り[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
買い取って
もらえなかったものです。
たとえ 納品できたとしても[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
次の4ヵ月で売れなければ店頭から外されます。
賞味期限が
4ヵ月も残っていても[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
店から引き取り
捨てるしかありません。
捨てたくて買ったわけでもない。
3分の1ルールによって販売できる期間が短くなるため[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
メーカーは在庫を抱えるリスクが
高くなります。
なぜ こんなルールが作られたのか?
食品ロス問題に詳しい井出留美さんは…。
問題は
3分の1ルールだけではありません。
ここは 東京にある商品の倉庫。
めっちゃ残ってますね。
小売店から依頼されて
作った商品。
ココナツオイルを小分けにして売りたい
と いう要望に応えましたが…。
結局 買ってもらえませんでした。
開発した新商品がすべて 水の泡。
小売店からの要求に
メーカーは応えざるをえない。
苦労して商品化しても
費用はメーカーの負担で捨てられます。
こうした実態の裏側に
何があるのでしょうか?
もう おたくは結構ですって言えば
そこは落ちてしまう。
やっぱり 私が思うのは[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
業界の慣習のなかでいかに食品ロスをなくすか。
荻野さんは あることを
考えていました。
実際 動き始めてみると[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
名づけて[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
本格的に活動をスタートさせました。
この日 向かった先は。
大手のコンビニにも商品を卸している
会社です。
主に天然の素材で化粧品を作る[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
無添加のため 賞味期限が短いものばかりです。
荻野さん 何を始めようと
いうのでしょうか?
賞味期限が迫り
店頭から引き下げられた食品を[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
買い取ろうというのです。
捨てないで[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
お届けをしていくということで。
捨てられるしかない食品を引き取り[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
どんな作戦に出るのか?
食品ロスと戦う荻野さん。
社員と計画を練ります。
私のなかでは[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
ありそうだよね。
そして 真っ先に向かったのは。
シェアオフィスを運営している
会社でした。
業界の大手。
社長に いったいどんな計画を持ちかけるのでしょうか?
おしゃれな部屋ですね。
賞味期限の近いヘルシーな菓子を[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
オフィスの利用者に買ってもらおう
という提案。
答えは。
かつ 私たちとすると[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
いい話かなと。
すぐに導入してくれることが決まりました。
ブラウンシュガーファーストが他社から
買い取った商品も入っています。
こうした場所を
更に開拓できれば[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
食品ロスが減らせます。
シェアオフィスの会社は利用者へのサービスとして[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
定価のおよそ半額に設定しました。
捨てられるしかなかった食品が[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
再び 人々のもとへ。
あ~ そういうことね。
何より消費者にも喜ばれる。
食品業界のルールをくぐり抜け[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
廃棄を減らすプロジェクトが
動き始めました。
そして 更なる一手が。
切り札は この野菜カップケーキ。
ありがとうございました。
荻野さん自らスーパーで売り込み。
ケーキに どんな秘密が?
食品ロスを減らす新たな一手に打って出ます。
ここは自社で運営しているカフェ。
手作りのカップケーキが人気です。
ここで作る菓子の材料に[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
賞味期限が迫ったココナツオイルを使います。
廃棄を減らす計画。
たっぷり入れるのが取引先からもらってきた[外:8E5B873AC8E1BF84246B281B3548C2FF]
出来上がったのは野菜カップケーキです。
これを表参道にある人気のオーガニック専門スーパーへ持ち込みました。
ここなら 大量に売れる可能性が。
ありがとうございました。
荻野さん自ら店頭に立ち
カップケーキを勧めます。
いただきます。
食品流通業界の不可解なルール。
これに声をあげた荻野さん。
食品ロスをなくす取り組みは[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
どんな広がりを
見せるのでしょうか?
今 もう みんなが
黙ってるというか[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
みんながアンタッチャブルに…。
もったいないという日本語が世界で知られる一方で[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
実は日本は 食品ロス大国という
不名誉な事態がありました。
大きな影響力を持つ
食品流通業界を動かすためには[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
私たち消費者も
日々の買い物などの現場で[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
少しずつ 意識を変えていくことが
必要かもしれません。
もったいないという
言葉の意味を[外:583134B86E7D90960F64C5B863196978]
今一度
見つめなおしたいものです。
2018/03/13(火) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
ガイアの夜明け【「もったいない国」ニッポンのウソ】[字]
飲食店で発生する無断キャンセル。手つかずの料理が大量廃棄。店頭では賞味期限が近くなると一斉撤去。なくならない食品ロス問題。ビジネスで解決に動く人々を追う。
詳細情報
番組内容
日本で排出される食品廃棄物は年間2775万トン。このうち、食べられるのに捨てられている『食品ロス』は621万トンにのぼる。これは1300万人の東京都民が、1年間に食べる量に匹敵。この「捨てられる食べ物」を「ビジネス」で解決しようと、動き出した人たちがいる。一方、流通業界の慣習で、まだ食べられる食品が「廃棄」される実態も独自取材。食品ロスが常態化させない仕組み作りや、意識改革に動き出した企業の挑戦を追う。
出演者
【案内人】江口洋介
【ナレーター】杉本哲太
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
「鼓動〜ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
「夜空の花」(作曲/新井誠志)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
◆公式Twitter
https://twitter.com/gaia_no_yoake
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事