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2018/04/16(月) 00:55〜01:25 NNNドキュメント「57年目の告白 強制不妊 産み育てる尊厳奪われ」[解][字]

♪♪~
<夫婦で買い物>
<ごくありふれた日常です>

麗子さん) 焼肉するんだってお父さんがジンギスカンで…。

小島さん) これ いいか?(麗子さん) え?

小島さん) プルコギ。(麗子さん) プルコギ?
<しかし
結婚以来→
夫には
妻に打ち明けられない秘密があります>
<それは…>
<その手術を国が強制してもよいと定めた→
優生保護法>
<22年前まで存在していました>

「そんな国が許せない」>
<1人の女性が
今年 ついに裁判へ>
<中学3年の冬に→
卵管を縛る手術をされました>
<不妊手術を強制されたのは→
全国で およそ1万6000人>
<子を産み育てる尊厳を奪われて
57年>
<夫は
あの夜妻に全てを告白しました>
こういうことが

新聞に出たんでさ…。
<札幌市に住む
小島喜久夫さん>
<毎日のように報じられる→
強制不妊手術の記事を集めています>

小島さん)これ見て びっくりした。
<小島さんは今回
初めて実名を公表し→
取材に応じてくれました>
(小島さん) まず これが1枚目。
<手記にしたためた
57年前の出来事>

「私は 生まれてすぐ→
子供のいない農家に
もらわれました」>

「しかし 仲たがいした親に連れて行かれた精神病院で→

精神分裂症』と診断されると→
本人の同意も無く→
手術をされました」>
(スタッフ)
嫌だとは言えなかった…?言えない 言えない そんな もう。
そういう
もう強制的。
いや~…

やっぱり

ホントに怒りだな。
<小島さんが
強制されたというのは→
精管を切除する手術>
<タクシーの運転手をして妻との暮らしを支えて来ました>
<しかし
19歳の時に不妊手術を受けさせられたことだけは→
妻に言えないまま
時が過ぎました>

小島さん) 言えないです。
言えないっちゅうことは…

やっぱり…

<なぜ子供ができないか
妻に問われると→

病気のせい」とウソをつくしかありませんでした>
<宮城県に住む
飯塚淳子さんも→
軽度の知的障がいと診断され
不妊手術を受けたといいます>
<飯塚さんが16歳の時に
連れて行かれたのは→
県立の診療所>
<手術の後 自宅で耳にした両親の会話から→
子供を産めなくされたことを
知りました>
<結婚をしたものの→

子供ができない体であることを告白すると→
夫は突然
家を出ました>
<子供ができないことで
離婚を繰り返して来ました>
<なぜ
私の人生は狂ったのか>
<生前
父が記した手紙には…>

「やむなく印鑑押させられたのです」>

「優生保護法にしたがってやられたのです」>
<知的障がいがあるから
妊娠してはいけない>
<周囲の人が責め立て
父が手術に同意していました>

飯塚さん) それで…。
<不妊手術が強制された
その背景…>
<そこには
国が進めた障がい者差別の歴史があります>
<これは
太平洋戦争が始まった翌年に発行された→
政府系のプロパガンダ誌です>
<そこには 「精神の劣った子供を儲けたのでは→
国家の負担になる
」>
<さらに

健全な兵力労働力をつくるため→
結婚相手には
「悪い遺伝の無い人を選びましょう」>
<この思想を
色濃く受け継いだのが→
終戦から3年後に制定された→
優生保護法>
<条文に掲げられた
病名の数々>

「遺伝性」と診断されれば→
不妊手術を強制しても
合法とされたのです>
<国が進めた
「命の選別」>
<20年にわたり
強制不妊の実態を調査して来た→
利光恵子さんは→
当時 敗戦からの復興が優先されていたと指摘します>

そうすると やっぱりその時の…。
あるいは
その…。
<ようやく今
その実態が明らかになって来ました>
<広島県には
医師が手術の対象者を申請した→
優生手術申請書が
残されていました>
<13歳の知的障がいの少女が

手術すべきとされた理由は→

痴漢の性欲の対象になるから」>
<本来
国に守られるべき障がい者達が→
優生保護法の下で
人生を狂わされました>
<厚生労働省によると
不妊手術を強制されたのは→
1万6475人に上ります>
<実際に手術する対象者を選んでいた医師に→
話を聞くことができました>
<1962年頃 東京で→
知的障がいの女性の
手術申請を行ったといいます>

岡田さん)すぐ後になって 問題の…。
だから
加担だし…。

「手術をするのは人のため」>
<優生保護法の下
そんな空気が広がっていました>
<そして
今→
ずさんな申請が
まかり通っていた実態も明らかに>
<知的障がいがありますが
簡単な家事なら こなせます>
<義理の姉の路子さんは

由美さんの母から→
かつて優生手術を受けていた
ことを聞かされました>
<その疑念が確信に変わったのは
去年7月>
<宮城県庁で
不妊手術を強制されたことを示す→
証拠となる文書が
見つかったのです>
<不妊手術が
47年12月2日に→
行われたことが
記されていました>
<当時
由美さんは15歳>
<手術の理由は→
遺伝性精神薄弱>
<しかし由美さんは
遺伝するはずがないと 訴えています>
<これに対し
国は…>
<…と主張>
<その かたくなな姿勢に由美さんは→
人権侵害を放置したとして→
今年1月 仙台地裁に提訴>
<全国で初めて
裁判に持ち込みました>
<国は
請求の棄却を求めています>
<この裁判をニュースで知った

札幌市の小島さん>
<57年の沈黙を破り
妻に告白しました>

小島さん)実はね これ 母さんにさ→
俺も
こういうふうになってこういうことがあったんだ→
…ってね
打ち明けたの その日。
結婚して何十年もたって

もし
それまで このこと…。
だけど
それをごまかして→
テレビに出たから…
これは見てないよ。
そしたら…


あんたウソでしょ?」ってこう言うでしょ ねぇ。

いや 俺が そうなんだ」って。
何か思い詰めたような顔して…

いや
ホントに笑える問題じゃないぞ。
分かるって
。俺にしたら つらかったんだから。
<妻にも言えなかった

忌まわしい記憶>
<57年
押し殺して来た 怒り>

麗子さん) ねぇ?そうなるべさ ねぇ?
そういう名前を付けられて
そういうふうにされてだよ。
それもダメだ

<手術をしたとされる病院は→
記録を10年分しか残していませんでした>
<小島さんには
ただ証拠がないのです>
<脳性まひのため
両腕が不自由な…>
四角いのですか?
ごめんなさい。

小山内さん) 箱。(ヘルパー) あっ これですか? はい。
<ヘルパーの助けを借りながら
一人暮らしをしています>
<小山内さんの生活を
取材した映像が→
残されていました>
<足の指でタイプライターを打つ小山内さん>
<本を出版するなど→
自立した生活を目指して来ました>
<かつては→
「生理の始末が自分でできないなら子宮を取る」ということが→
当たり前のように

考えられていたといいます>
<障がい者は
声を上げることもできませんでした>
<小山内さんも
中学生の頃→
いつも寄り添ってくれていた
母に→
不妊手術を勧められました>
<しかし 病院に向かう直前→
タクシーから飛び降ります>
<小山内さんは31歳の時に恋愛結婚し→
長男
大地さんを出産>
<母やボランティアの力を
借りながら→
足を使って
子育てを続けて来ました>
<手術を免れたからこそ
感じることができた→
わが子を育てる喜び>
おいしい。≪おいしい? 甘くない?≫
<大地さんは
現在32歳>
<地元の大学を卒業し
理学療法士として働く息子を→
小山内さんは
頼もしく感じています>
振り返ってみて
そういったところがあったので→
そういった意味で…


ちょっと大げさな言い方かも
しれないですけど。
…部分は
あるかなと思います。
う~ん…

もちろん…

<手術されたと妻に告白した→
札幌市の小島さん>
<手術の痕は
体に残っているのか>
<この日
証拠を求めて病院に向かいました>
<先月
超党派の議員が→
被害者の救済に向けて
動き始めました>
<しかし
強制的な不妊手術を受けたとみられる→
1万6475人のうち→
個人の特定につながる資料が残されているのは→
およそ2割にすぎません>
<厚生労働省は ようやく実態調査に乗り出します>
<しかし
証拠のない人をどう救うかが→
大きな課題の一つです>
<泌尿器科に 不妊手術の痕跡を見つけてもらいに来た→
札幌市の小島さん>

<その結果は…>
まぁ
だから…。
<医師からは
手術の痕は分からないと告げられました>
<妻と歩んで来た人生>
<踏みにじられた思いを一人 抱えて来ました>
<小島さんは
間もなく 国を提訴します>
<今回
初めて実名で取材に応じた訳>
<それは
言い出せずにいる多くの人に→
声を上げてほしいから>
<そして…>
ホント

<57年目の告白>
<国が人生を変えた>
<産み育てる自由や尊厳を
奪う権利は→
誰にもない>
さよなら~。(女性) バイバイ。
<赤ちゃんを産んでも
育てられない>
<予期しない妊娠に
身動きが取れない女性達>
<果たして
オンナだけが悪いのか>
2018/04/16(月) 00:55〜01:25
読売テレビ1
NNNドキュメント「57年目の告白 強制不妊 産み育てる尊厳奪われ」[解][字]

本人の同意なしに生殖不能とする手術を行った旧優生保護法。強制不妊手術を受けたとされるのは約1万6千人。なぜ「産み育てる」という尊厳を奪ったのか、国の責任を問う。

詳細情報
出演者
【ナレーション】
湯浅真由美
番組内容
「不良な子孫の出生を防止する」として、本人の同意なしに生殖不能とする手術を行った旧優生保護法。北海道の76歳男性は「19の時に手術された」と主張する。足が不自由な上「精神分裂病」と診断され強制的に不妊手術が行なわれたという。全国で強制不妊手術を受けたとされるのは約1万6千人。行政の資料は失われ、当事者の高齢化も進む。「産み育てる」という尊厳が強制的に奪われた残酷な歴史から、国の責任を問う。
制作
札幌テレビ放送


ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント

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