状況でないとするならば、キム・ジョンウン委員長が、
非核化に向けた意思を改めて
確認するといった、改めて大きな
方針を示して受け入れるという
ような
具体性にはやや欠ける内容に
なっているのかもしれません。
そこはちょっとまだ
見ていかなければいけないと思い
ます。
平岩さんはこの辺り、どう
でしょうか。北朝鮮、簡単に
手放せるものではないということ
なんでしょうか。
最初の２つに関しては、
一応言及しているんですけれども
いずれも、韓国、中国を通して
ですので北朝鮮自身が明言した
わけではありません。
今回、
共同宣言の中で北朝鮮がみずから
サインする
文章の中に非核化を入れたいんだ
と思います。ただ最後のところも
同時に核実験をやめるであるとか、
あるいはミサイル発射実験を
やめるということなんです
けれどもこれは北朝鮮の立場から
すれば
これは核・ミサイルを手に入れた
んだからこれ以上やる必要はない
から凍結なんだということでまだ
根本的な姿勢は
われわれが望むような
形ではないと思います。
そして朝鮮半島で、いまだ南北が
分断して互いに対じする状態が
続いてきた背景にあるのが
朝鮮戦争です。
北緯３８度線をもとに設定された
軍事境界線で南北に分断された
朝鮮半島。
韓国と北朝鮮は、現在に至るまで
朝鮮戦争の休戦状態にあります。
朝鮮戦争が勃発したのは１９５０年。
北朝鮮が武力によって統一を
図ろうと韓国に攻め込んだのが
発端でした。
３８度線を越えた北朝鮮軍に対し
韓国軍は撤退を重ね、
南部のプサンまで
追いつめられました。
その後、
アメリカ軍を中心とする国連軍が
西部のインチョンに上陸して戦況が一変。
中国との国境付近まで
攻め入ります。
これに対し中国が部隊を投入。
国連軍を押し戻し
北緯３８度線付近で
一進一退の攻防となります。
そして１９５３年７月、
最終的かつ平和的な解決が達成されるまでの措置として
パンムンジョムで締結されたのが
休戦協定です。
韓国は休戦を拒んだため
協定に署名せず
アメリカを中心とする国連軍、
北朝鮮、中国が署名しました。
協定では軍事境界線を挟んで
南北２キロずつが
非武装地帯と定められ
いかなる敵対行為も禁止しているほか、
相手側の司令官の許可なしに
軍事境界線を越えることは認められていません。
この協定のもとで
朝鮮半島は南北の分断が続き、
国際法上は
戦争は終結していません。
朝鮮戦争の犠牲者は
韓国政府の調査で
民間人を含めて３００万人以上。
戦争の混乱で離れ離れになった離散家族は１０００万人近くに
上るとみられています。
今、画面の左下でも中継の映像を
お伝えしていましたが
こちらですね、パンムンジョム、
現在の様子です。韓国側の一行が
外に出てきましたね。このあと
植樹、木を植える行事に臨むもの
とみられます。
現在の状況、随時お伝えしていき
ます。
平岩さん、朝鮮戦争についてな
んですけれどもいまだ国際法上は
終結していないという状況ですね。
これを契機、きょうの会談も終結
へと向かうような可能性は
どうでしょうか。朝鮮戦争の休戦
協定にサインしたのは
北朝鮮とアメリカと中国なんです。
韓国は当時、
サインしてしまうと、
固定してしまうと
法的に南北だけで
朝鮮戦争を終結するということは
できないんですけれども、
一応何らかの別の形で今の戦争
状態、緊張状態というものを解消
することができる、終止符を打つ
んだという形にもっていきたいと
いうのが恐らく韓国および北朝鮮
のねらいなんだと思います。
それを実際に今後、
仮に米朝の首脳会談が開催さ
れればそこを軸にしてアメリカ
さらには中国を加えた形で、
朝鮮戦争を終結したいということ
なんだろうと思います。それが
恐らく、とりわけ韓国なんかの
思いからすれば北朝鮮を非核化
するためには
やはり、北朝鮮が非核化できる
環境、すなわち、
アメリカの敵視政策を
改めさせる。そのときの最初の
第一歩というのが今の朝鮮戦争を
とりあえず終わらせてそのあと、
平和体制を作っていく、その一歩
に
今回の南北対話というものを
利用して
いきたいと、恐らくそういう思い
があるんだと思います。
塚本さん、
韓国側としても朝鮮戦争の終結に
ついては強い関心を持っていると
いうことでしょうね。
朝鮮戦争の終結は北朝鮮から
すれば
体制の保証につながるということ
なんですね。つまり今の政権が
継続的に続いていくということが
北朝鮮の指導部にとって最大の
課題ですから
休戦協定を平和協定にしたいと
いう主張だと思います。
韓国も重々承知のうえでそれを
推し進めて、そこにアメリカを
取り込むことで朝鮮半島全体の
平和と安定につなげたい、
そういうのが韓国の思惑だと
思います。
このあとも
南北の首脳会談について随時
お伝えします。
次のニュースにまいります。民進党と希望の党が国民民主党を
結成することを受けて民進党の
党籍を持つ岡田民進党元代表と
安住元財務大臣はそれぞれ
記者会見し
国民民主党と立憲民主党の連携を
働きかけていきたいとして新党に
は参加せず無所属で活動する考え
を示しました。
岡田元代表は新党には参加せず
無所属で活動する考えを
示しました。
また安住元財務大臣も記者会見で。
岡田氏と安住氏は去年の
衆議院選挙では無所属で立候補
して当選し民進党の党籍を
持ちながら衆議院の会派、無所属の会で活動してきました。
一方、
民進党の鉢呂元経済産業大臣は
ＮＨＫの取材に対し、
離党して立憲民主党に入党したいという考えを示しました。
そしてこちらはパンムンジョム、
現在の様子です。
キム・ジョンウン朝鮮労働党
委員長も再び姿を見せました。
今、
ムン大統領と軽く握手を交わしてから植樹へと向かいました。
＞＞平和と繁栄を象徴する松を植
えるということなんですね。
＞＞ということですね。
この場所は、
軍事境界線のいよいよすぐそばで
すね、
木の向こうに白い柱が見えると思
いますけれども、
あれは軍事境界線を示す柱だと思
いますが、すぐその南側、韓国側
で、この行事が行われているとい
うことになります。
手前に土を盛ってあるのが見える
と思いますけれども、
これはどちらかが韓国、
どちらかが北朝鮮から持ってきた土なんですね。
韓国のハルラ山という山の山の土、
北朝鮮のペクトゥ山という山の土
を持ってきて、それを混ぜて植え
ると。
キム委員長は、ハンガン、ソウル
を流れるハンガンの水を、
またムン大統領はテドンガン、ピ
ョンヤンを流れる川の水を、それ
ぞれかけると。南北の融和を象徴
する、
そういうイベントですよね。
＞＞両首脳、
この植樹を前にして、ことばを交
わしながら立っています。
そして、
両サイドに、韓国、
北朝鮮それぞれの同行者の姿も見
えています。
両首脳がそろって記念の植樹、
そしてこのあと、２人だけで散歩などを行うことになっています。
そしてそのあと、再び午後の会談
という流れになっています。
随時、お伝えしていきます。
パンムンジョムの現在の様子です。
キム委員長が今、
手袋をしましたね。両首脳が白い手袋をはめました。
そしてスコップを手にして、
これから植樹に臨むことになります。
＞＞キム委員長が手にしているス
コップの手前にあるのが、
韓国の土、ムン・ジェイン大統領
が手にしているのは、
今、スコップを入れましたけれど
も、これは北朝鮮の土ですね。
互いが相手の土をかけていると、
そういう情景ですね。＞＞ここでもやはり、
融和ムードを象徴する行事になる
ということですね。
＞＞そうですね。
それをこのように生中継で示して
いるところが、今回の首脳会談の
特徴だと思います。
＞＞今、拍手をしています。
そして握手を交わしました。
やはり午前中に続いて、
両首脳共に笑顔が見えますね。＞＞そうですね、非常ににこやか
な、このような行事ですから、さ
らにリラックスした感じがうかが
えますね。
＞＞軍事境界線のすぐ近くという
ことになりますけれども、平和と
繁栄を象徴する松を、そろって植
えました。
そして今、
両国の、
韓国、
北朝鮮の代表団を前に、
話を少ししていますね。
ことばを交わしています。
ちょっとことばの中身までは聞き取ることはできませんでしたが、
＞＞ちょっと聞けませんでしたが、
やはりここでもキム委員長がことばを話し始めて、
積極的に話しかけている感じです
ね。
これはムン大統領が、ピョンヤン
の水を、
それからキム委員長がソウルの水
をかけていますね。
＞＞それぞれ相手方の水、
そして土を手に取ったということになりました。
平岩さんは、この様子をどのよう
にご覧になりますか？
＞＞やはり、
民族の融和といいますか、
南北間の融和というものを最大限
にアピールをするということが両
首脳の目指すところであるという
ことがよく分かると思いますね。
なおかつ、事前にかなり準備をさ
れたものでしょうから、会談が行
われる前から、やはりこの会談に
臨むにあたって南北は、
もう合意をするということを前提
に行われている会というふうにも
いえると思いますね。
＞＞塚本さん、これは石碑になん
と書いていますでしょうかね。
＞＞平和と繁栄を植えると書いて
ありますね。
それぞれの両首脳のフルネーム、
そして正式国号が書いてあります
ね。
＞＞そしてここでニュースが入り
ました。
女性記者にセクハラ事件をしてい
たと報じられ、今週２４日に辞任
した財務省の福田淳一前事務次官
に対する処分の内容を、財務省が
会見で説明します。
会見には矢野康治官房長と伊藤豊
秘書課長が出席するということで
す。
＞＞官房長の矢野でございます。
皆様、本日は急きょお集まりをい
ただきまして、誠に恐縮に存じま
す。
お騒がせをいたしております福田
前時間のセクハラ問題につきまし
て、財務省といたしましては、セ
クハラ行為があったと判断をし、
処分を行うことといたしましたの
で、その内容をご説明させていた
だくために、記者会見の場を設け
ていただきました。
麻生財務大臣もかねてから述べら
れておりますように、セクハラは
被害女性の尊厳や人権を侵害する
行為であり、決して許されること
ではございません。
この会見に先立ちまして、株式会
社テレビ朝日に対しまして、セク
ハラ行為を受けた方へのおわびを、
ご本人にお伝えいただくようお願
いを申し上げたところでございま
す。
財務省全体の綱紀の保持に責任を負うべき事務次官がこのような問
題を起こし、行政の信頼を損ね、
国会審議にも混乱をもたらす結果となっておりますことは、誠に遺
憾であります。
関係者の皆様に深くおわびを申し
上げます。
申し訳ありません。
2018/04/27(金) 16:00〜16:50
ＮＨＫ総合１・大阪
ニュース「南北首脳会談」関連[字]
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ニュース／報道 – 定時・総合