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2018/04/29(日) 22:30〜23:25 崖っぷちホテル!#03[解][字][デ]

(桜井佐那) 私は この場所を夢の場所にしたいんです。
ここで私達と→
一緒に働いてください。

宇海直哉) いいですよ。
崖っぷち
最高じゃないですか。
時貞さん
副支配人から宿泊部主任に降格してもらいます。

時貞正雄) はぁ!?代わりに新しい副支配人は→

宇海が務めさせていただきます。
江口さんは料理長から
スーシェフに戻ってもらいます。

江口) はっ?新しい料理長を→
鳳来ハルさん
お願いします。(一同) はぁ!?

ハル) 私ですか?そうです。
上がっても
よろしいですか?総料理長。
あぁ
はい。

残った食材で「スズキのポワレ ソース・ブールブラン」を→
作ってみてるんですけど
どうですか?
お前

このスズキお客様に出したのか?
いえ
何か おっ!ていうような味にならなくて…。
ダメだろ
こんなスズキは。え? でも→
魚市さんに
薦められたものを入れたんですけど。
薦められたって
お前 総料理長だろ?
勉強中なんです
そんな すぐに全部は無理ですよ。
食材も見極めらんねえ総料理長が
どこにいんだよ!
フフフ…
ここにいます。
いやいや
冗談じゃないんだって。

ハル) 江口さん…。
お疲れさまでした!
ケーキフェアも好評だったし→
少しは
お客様に帰って来てもらえるかな?
ちょっとは
いい方向に向かってるよね このホテルも。
フフっ

フフフ…

≪フフフ…≫

今 女性のオッサンみたいな笑い声しなかった?

梢)何!? 何 その矛盾した幽霊。
例えようがないんだよね
他に。
うわっ
おぉ。

どうすんの?何が?
いや
あの女と宇海このままにしとくの?
このままなわけないだろ


今 起きている間は→
ほぼ宇海を追い出す方法を
考えてるから。
ふ~ん
なら…。え?

梢) ああいうのと組むのが→
いいんじゃない?
フフっ。
お2人そろって
どうしたんですか?
しかも
こんな所で。他の人間…→
特に給湯室で
寝泊まりするようなヤツには→
聞かれたくない話でしたから


あらためてで
申し訳ないんですけど→
やはり私達の降格人事が
納得行かなくて。
江口さんも?
(江口) ええ。
ハルには
総料理長はまだ無理だと思います。
センスは認めます
しかし→
知識があまりにも
不足していますから。
はぁ…
戻していただけないですか?
私と江口を元のポジションに

でも
それは宇海さんも交えてお話を…。
佐那さん
総支配人は あなたですよね?
はい
。なら あの宇海…→
副支配人ではなく
あなたが決断してくださればいいんです。
どう
お考えなんですか?
お気持ちは理解できます

それは…→

無理です。
どうして
あの男の言いなりになるんですか?
いや
そういうことではなく…。そういうことでしょ?
もし
戻してもらえないなら→
私達は辞めさせていただく
覚悟ですから。
えっ
ちょっと待ってください!私達はね→
宇海さんと
刺し違えるようなつもりで→
ここに来てるんです
。刺し違えるって そんな物騒な…。
宇海…
副支配人。
すいません
朝 食べたいと思って→
昨夜
こっそり冷凍庫に入れてまして。

においを嗅ぐ音)マンゴー 好きなんですよ。
ま…
まさか ずっと?
いえ
厨房を借りたのは今日が初めてです フフっ。
近くの高橋ファームに行ったら→
頂いちゃいまして… 食べます?
食べてる場合じゃないんです



時貞さん達と大事な話を。
大事な話?
ん? えっ…。
あっ
えっと…。
人事が納得できねえって話だよ
ポジションを戻してほしいって。
それがダメなら
辞めるって話をしてたんだよ。
お2人とも
そんなに戻りたいんですか?
そりゃ
そうですよ。
ふ~ん

えっ
宇海さん?
分かりました
考えてみましょう。
はぁ~!?
え~!?
ちょっと待ってください
どういうことですか?
ただし
条件が1つ。
お2人に
ちょっとお願いしたいことが。
♪♪~

(ハル) すいません 遅れました!

阿部) 最近 勢ぞろいさせられてばっかりやな。
すみません
宇海副支配人からまた申し出がありまして。

尚美) え~ またケーキフェア?
忙しいところ
すみません。
宇海副支配人
皆さん そろいましたけど。
すいません
私だけ自宅が近くて。
痛っ!
痛い痛い痛い。

せき払い)
実は
新規客開拓のために時貞さんと江口さんに→
企画を考えてもらいました~!
よっ!(拍手)
(ピエール
田中) え?
では
時貞さん発表していただけますか?
私のプランはですね…

このインヴルサは老舗で
建物も魅力的ですし→
究極のセレブ体験をしていただく

プランは どうかと。
あ~
いいですね!
ゲストには
スイートに宿泊していただき→
超一流のもてなしを
体験してもらいます。
なるほど~

では
江口さん。
俺は
お客さんに→
一流フレンチの
調理体験をしてもらおうかと。

丹沢)それはコストが高そうですね。

江口) 近くに提携の高橋ファームもありますし→
そこで食材は
お客様自身の手で採ってもらって→
それを俺と一緒にフレンチに
仕上げるというプランです。
なるほど~!
それも素晴らしいですね。
いや
ちょっと待って。
何で急に2人が
そんなこと…。
それは…

。これは勝負なんです。
あっ

これ
「ロバの耳」です当たったんです。
ここに喋ると
ストレスなんか発散できるっていうやつで→
この部屋に置いておきましょう

あの
宇海さん?
はい

ご存じの方もいると思いますが
私 懸賞マニアでして。
懸賞は
いいんですよ。
ハガキを送った
その瞬間からワクワクが止まらない。
当たるか外れるか
これを逃したら もう→
チャンスはないかもしれない
一度限りの大勝負!
つまり
お2人には元の役職に戻るという→
権利を懸けて
一度限りの勝負をしてもらいます。
はっ?
なので→
時貞さんには副支配人として

江口さんには総料理長として→
新規客獲得のための
企画を考えてもらいました!

勝ったほうが希望の役職に戻ります。
また何か始めたよ

時貞さんが勝ったら
宇海さん副支配人 辞めるってこと?
宇海副支配人
約束は 守っていただきますよ。
絶対に
。もちろんです。
江口さんが勝ったら
総料理長に戻れるってことですね?
お前…
。もちろんです。

梢)その勝敗 どうやって決めんの?
お客様に
喜んでいただけたかどうかです。
そんなの曖昧じゃない
。はい。
ですから
最終的には支配人に決めていただこうと思っています。
え!?
え?
だって
このホテルの総支配人はあなたですから。
いや

でも…。(梢) その男を守るために→
不公平なジャッジとか
やめてね。
いいですか?
何です?
あっ
あの…。

ポジションとかどうでもいいんですけど→
そういう企画やったら
やってみたいことがあって。
どうぞ

あの
お客さんに ベッドメークの仕方を教えるっていうの→
昔から
やってみたかったんです。
それは
いいですね! 素晴らしいそれも募集しましょう。
えっ
いいんですか?もちろんです。
通った!
えっ ホントにやるの?やるやる やるやるやる!
はぁ…

こんなやり方
本当に正しいんでしょうか?
何がですか?
これで新規のお客様も…。
時貞さんや江口さんの降格→

何か深い考えがあってのことと思ってました。
なのに
こんな競争の道具みたいに…。
懸賞の
もう一つのワクワクって分かります?
え?
勝負に出た後 勝敗が決まるまでいろいろ想像するんですよ。
当たったら
どう使おうどこに置こう 誰に見せよう。
結果が
どちらになったとしても→
その時間だけでステキな景品です

また訳の分からないことを…

あっ
枝川さんの言った通り→
私に気を使って
勝敗は決めないでくださいね。
だから
その勝敗を私が決めるというのも…。
前にも言いましたけど
私は支配人に従いますので。
もう…
せっかくいい方向に向かい始めたと思ってたのに。
向かってるじゃないですか

長吉さんからも
アイデア出ましたし。


ドアが閉まる音)
いいか?
江口には手を貸すんじゃないぞ。
はい

だけど
全くっていうのは無理ですよ。
俺が絶対に
悪いようにはしないから。
俺が副支配人に戻れれば
金の流れがバレることもないし→
俺がお前を
悪いようにはしないから。
ん?
どうしたよ。いえ 別に。
相変わらず
悪い顔で笑うな~って。
フフフ…!
ワクワクが止まらないぜ!そこだけは宇海に同感だよ。
服部
江口の情報を逐一報告しろ。

服部) 承知。あれ 返事変えた?

服部) 承知。
変えたんだ
。良くないぞ。
はぁ…
。フフフ…。
早く言ったらどうですか?

何を?
ハルちゃん
お前の力を貸してくれ→
…って言ったらどうですか?
俺 今までそんな喋り方したことねえわ。
お前は
いつも通り料理してくれればいいよ。
こっちは俺一人でやるから

えっ
いやいや…手伝わせてくださいよ!
あっちの企画にはさ
最高級のフルコース→
出さなきゃなんねえんだから
。(ハル) もちろんです。
でも江口さんの企画も
手伝いますよ。
簡単にできるスイーツメニュー
考えておきますね。
お前さ
もし俺が勝ったらさ…。
ヤバいですよね~
私 総料理長降ろされちゃいますしね。
だけど
やりましょう!よし 出来た!
Aランチ
いってきます。
うぃ~!
よいしょ!
どんなヤツだよ


いよいよ今日
それぞれの企画が実行されます。
おかげさまで
全員の企画に申し込みがありました。

拍手)
お~!
(拍手)
時貞さんの企画で
ポルドソルスイートにお泊まりいただくのは 富田様。
富田モータースという会社を
経営されている方で→
うちをご利用していただくのは
初めてです。
はい
私も すでに富田様に関しては→
いろんな情報を集めています

今回は大事な商談があって
こちらに来られます。
はい
。お酒のお好きな方ですからね→
枝川さん
よろしくお願いします好みのお酒も調べてありますから。
はい

江口さんの企画に
申し込まれたのは大村様。
こちらは

おとう様と息子さんのお2人で→
308号室に
お泊まりいただきます。
今回
息子さんの思い出にと申し込まれたそうです。
はい
。(ハル) はい。
だけど
これ始まる前から→
結果
出てるんじゃないですか?え?
スイートひと部屋埋まるだけで
全然 単価違いますから。
いえ
大切なことはお客様に喜んでいただけたかどうかですから。
負ける気はしませんけどね

江口さんだって負けません!
何でお前が出て来るんだよ。
いや~
口下手だから 江口さん。
でも
絶対負けませんよね?
江口さん!
OK 分かった…。
勝負とはいえど
協力なしにはホテルは成立しません。
皆さん
それを忘れずにお願いします。
そんなことは分かってます

もう いいですか?
いろいろと準備がありますから
そろそろ。

阿部)いや ちょっと待ってください俺のお客さんは?
あっ
すみません。(阿部) ええ。
小山内裕子様
将来 ホテルで働きたいので→
プロのベッドメークを
見たいとのことでした。
ありがとうございます
頑張ります 見せたりますわ。
本日は
この3組のお客様のみの宿泊です。
では皆さん
頑張りましょう!

拍手)(阿部) お願いします。
よっしゃ
どうする?どうしたらいいの? まず。

大村敬三) あっ… あの→
何か
企画で… 料理の…。
大村様でございますね

お待ちしておりました

お部屋は3階の308号室を

ご用意させていただいております。
後ほど
企画担当の者がお部屋に伺いますので。

大田原) ご記入をお願いします。
この人
怒ってないから大丈夫ですよ。

江口) ん~。
江口さん
江口さん…!
高橋ファーム
たらの芽も採れるそうですよ。
あ~
春野菜は素人が作った時の→
満足感が薄いんだよな~

じゃあ
私が仕入れて来た車海老と一緒に出してもいいですよね。
あっ
車海老は ちゃんと選んだ…。
つもりです

大村様
いらっしゃったそうですよ。
了解
じゃあ 俺 ちょっと迎え行って来るから。

ハル) はい!
張り切ってますね

。はい!
…って
どうしたんですか?宇海さん その格好。
あぁ
今回の協力のお礼に高橋ファームに→
収穫の手伝いをして来るんです

個人的にマンゴーの
お礼をしたかったのもあって。

ハル) マンゴー?すいません→
また冷蔵庫
借りちゃいました。
これ
マンゴードリンクです。
栄養価も高くて
これ飲むと元気になるんですよね。
作業にはピッタリ

くぅ~!
ほう!
宇海さん
いっつも変な格好してますよね。
あ~
私 きちんとした格好がダメでして。
えっ?
分かります! 私も制服とかダメだったんです!
ボタンは
まどろっこしいし何だかんだ季節で→
着こなし考えたり

その点 今は これ!
上からストン
前掛けパッ一年中これだけです!
あっ
私は全く理由が違いまして。
何だ
てっきりそんな格好してるのって→
風来の男を意識して…


自分 ルールとか無視です」→
…みたいな感じかと思ってた
違うんだ 何だ そっか。
あっ!
すみません テンション上がってため口みたいになってましたね。
じゃあ
宇海さん私達も準備ができ次第→
高橋ファーム
向かうので!
はい…
先に行ってますね。
はい!
富田様 間もなく ご到着されるとご連絡いただきました。
よろしく頼むな

笑顔

ふざけてんのか?
お前。
江口の味方じゃねえだろうな


(ピエール)
支配人富田様 いらっしゃいました。
はい

では
ただ今から食材を採りに行きます。
あっ…
じゃあ あの私は ここで待ってますので→
息子を
よろしくお願いします。(大村裕司) えっ?
えっ?
行かないんですか? ぜひ一緒に。
実は仕事の電話を
何本か しなくちゃならなくて。
待ってます

そうですか


ハル) じゃあ いってきます!行こう 裕司君。

大村) よろしくお願いします。
富田様
こちらでございます。
いってらっしゃいませ

まずは
このベッドの下にかかっている この布。
これ何か分かりますか?

(裕子) 分かりません。
あっ
オシャレに見えるからですか?
これはフットスローと
呼ばれるものなんです。
尚美さん
解説をお願いします。
ホテルは西洋文化から
始まりました。
靴を脱がずに
ベッドに横たわった時→
ベッドを汚さないように
するためのものです。
なるほど
。(阿部) 続いてはデュベカバーです。
現在
ホテルではベッドカバー 兼お布団スタイルの→
デュベスタイルというのが
主流なんですね。
これ
なぜか分かりますか?
分かりません

ホテルでは清潔感
そして高級感が大切なんです。
見てください

この
ふんわりとした仕上がり。
これを見ていて

非日常を味わえますよね。
そのためなんです

分かりました

では
やってみましょう。やりましょう。
はい
。(尚美) お願いします。

必要かね。
時貞さんの
あの顔は全く協力するつもりないな。
企画を成功させようと
一生懸命なのは→
間違いないんだけど

役職懸けて勝負って
おかしいでしょ!
宇海のバカヤロ~!
時貞のバカヤロ~!!
はぁ~
すっきりした。
あっ!
支配人 富田様が→
お出掛けになるようです
時貞さんが→
お見送りをしましょうと

私は何も


それ…
見てた人の言い方ですよね。
[外:FBD48A799B4F6802745508A76590E3BC]
(着信音)
はい
大村です大変申し訳ありません。
はい…
。お戻りの時間に合わせて→
お部屋に富田様ご所望の
シャンパンをご用意させていただきます。
他に何かご要望ございますか?
(富田) いえ 結構です。
こちらの実物を
購入していただければ→
商談ご成立なんですよね?
毎回こうしたものを先方にお渡ししているんです。
素晴らしいプロモーションです

(ピエール)
いっぱい採れましたね。(裕司) でしょ。
へぇ~
すごい。あれは?
お目汚しいたしまして
申し訳ございません。
近くに提携している
農園がございまして→
そこから
お戻りになられたんですね。
富田様

お気を付けていってらっしゃいませ。
わざわざ
ありがとうございます。
わぁ~
たくさん採れましたね。
おとう様にも
見せてあげないとですね。
うん

あの
明日までには必ず。
あっ
。(富田) あっ ごめんね 大丈夫?
あぁ
お車が…。大丈夫ですか?
どっか痛いとこない?
ん?
あ~!
これ あ~! これ…。
走っちゃダメでしょ!
(富田) いいから 大丈夫だよ。いや…。
申し訳ありません
私が余計なことを言ったばかりに。
申し訳ございません


富田) ちょっと壊れちゃったけどこれあげるよ。
えっ?
(大村) はい 失礼します はい。
すみません

この子の父です。
あっ
いや 私のほうこそ…。すみませんでした。
こちらこそです
申し訳なかったです。
ホントにすみませんでした

じゃあ
いってきます。大事な商談なのに服にも汚れが。
あ~
こんなの払えば問題ないですよ。
気を付けてくださいね!
はぁ すみませんでした。お持ちします。
ピエール!
ちょっと。

ハル) さぁ 今から あのシェフが料理を教えてくれるからね。
フフフ…

いろいろと
すいませんでした。
一度
お部屋にお戻りいただいて→
その後
レストランにお越しください。
場所は分かりますか?
あぁ はい 大丈夫です。
分かるよな?
えっ?


ハル) あれ? おとうさんは調理もされないんですか?
あぁ…
ちょっと まだ仕事が片付かなくて。
それに
今日は この子に思い出ができれば私はいいので。
よろしくお願いします
。はぁ…。

江口) 子供が1人で作れるフレンチか…。
江口さ~ん…
。あ?
時貞さん
ひどいです。
ああ…
さっきのことか?
ポルドソルスイート
の富田様のディナー私じゃないんです。
は?
(ハル) 外からシェフ呼ぶって。
は?
何で?
私は敵だから信用できないって

敵?
ホントに そう言ったのか?
はい

はぁ…

そうです

そうです。
あ~
いいですね。

拍手)
そうです
そうです。(拍手)
これで
いつでも気持ち良く寝れる状態です。
はい

もう一回やってみても
いいですか?
やりましょう

今度は
もっと早くやってみます。はい。
ディナーの後
夜には富田様をご案内するから。
このカクテルを
出してほしいんだよ。
はいはい

この桜
リキュールを使えばいいのね?そうそう。
これ
なかなか手に入んないんだよね~。
なぁ
やっぱりかわいいおねえちゃんとかも→
サプライズ

で呼んだほうがいいよな?私 さすがに→
数時間で喜んで来る女性の
コネクションなんてないですよ。
あそこの女子大つながりないの?
スカウトして来いよ。

丹沢) 嫌ですよ。時貞さん。
おぉ
何?

江口) ハルから聞いたんですけど外からシェフ呼ぶって何ですか?
はぁ?
(江口)あいつに 敵だから信用できないって言ったそうですね。
まぁ
一応 ライバルだしな。
わざと味落とされたりしたら
困るから。
あいつが
そんないいかげんなことするわけねえだろ!!
お~い
びっくりさせんなよ~冗談だろ?
富田様がな
和食がいいっておっしゃるもんだからさ。
うち
いないだろだから外から呼んだんだよ。
そんなこと文句言いに来たわけ?
それに さっきだよ何だ 富田様の服に汚れがって。
目の前で子供が倒れてんだぞ
。あの人 大事な商談なんだぞ。
ミニカーだって壊されて

。だからって…。
ハッハッハ…
だったらお前ちゃんと管理しとけよ。
管理?
お前の客だろ。
このホテルの客だろ
。ここは老舗ホテルなんだぞ。
それを
あんな汚い…。あ? 汚いって何だよ。
汚いって
どういうことだよ?いや あんな泥だらけで→
ロビーに入られちゃ困るんだよ
富田様の前で!
富田様
富田様 うるせぇな!こっちだって大村様だろうが!
ちょっと落ち着いてください!
何だ?なぁ? なぁ? なぁ? あんたさ→
一緒に総支配人の所に
話つけに行こうって言った時→
このホテルのために
一緒に組もうって俺に言ったよな?
そうだけど
今はな 勝負なんだよ。

もう 決着ついてるけどこっちの単価 知ってるか?
あんな親子に…
。おい あんた いいかげんにしろよ。

丹沢) ちょちょちょ… ちょっとちょちょ…。
お前!

離せ!
年の差
考えろ お前。(江口) 息が臭ぇんだよ!
あ~あ~
ちょっと 枝川さん誰か呼んでくださいよ。

梢) しっ!しっ!て何ですか。
危ない危ない!
ダメダメ…!お前 ムキになんなよ。
ムキになって…
。(丹沢) あ~あ~…!

江口)自分のことしか考えてねえのか!
うるせぇ!
あぁ! カクテル!
何してるんですか!
カクテルが!
あ~!
ちょちょ… ケンカだよ!
ケンカだよ!
富田様のカクテル!
メガネ!
メガネが~!やめてください!
メガネが~~!
ほっ!
よし
。うわっ すごいですよ!
10分!
私でも7分かかりますからね。
え?

プロの方は 7分ですか?
ええ
まぁ長いことやってますからね。
もう一回やってみても
いいですか?え?
またやるんですか?
ダメですか?
いや…
いいですけど。
あいつが突然
つかみかかって来まして。
あんたが汚ねぇ親子とか
言うからだろ?
そこだけ抜き出すなよ
流れだろ 流れ!
いいかげんにしてください!
どんな企画だってお客様は全て同じです。
それは…
そんなことは分かってますよ!
分かってません


説教してんの?
あんた達でしょ
ポジション餌に競わせたの。
もめるのなんて
誰だって想像できたでしょ。
枝川さんのおっしゃる通りだと
思いました。
お客様からの評価で勝負を

というのは→
やっぱり間違った方法
だったんじゃないでしょ…。
ねぇ
宇海さん 聞いてますか?
いや~
手伝いに行ったはずなのに→
また
こんなにもらいものしてしまいまして→
逆に申し訳ないですね

もう
だからちゃんと聞いてください!
すいません

私は想像できていなかったです

誰だって想像できると
言っていたんですよね?
申し訳ないことに→
私は こんなふうにケンカになってしまうとは→
想像していませんでした

反省します

じゃあ
やめにしましょうかこの勝負。
いや
やめる必要はないと思いますが。えっ?
うまく伝わっていなかったら

申し訳ないのですが 私は別に→
お客様からの評価で勝負をして
もらおうとは思っていないですよ。
どういうことですか?
言ったじゃないですか。
支配人に決めてもらうと

もう
だから それだって突然…。
あぁ
もう 何で私も止めなかったんだろう。
せっかく
いい方向に向き始めたと思ってたのに。
いい方向?
支配人前にも言っていましたけど→
支配人が言う
いい方向ってどっちのことですか?
このホテルの支配人は
あなたですいわば船長です。
あなたが向かいたい場所が
私達が向かう場所です。
それは
どこですか?
だから今回の勝敗も
支配人に決めてもらおうと思いました。
前にも言いましたけど→
大切なことは お客様に喜んでいただけたかどうかです。
お客様が
どう評価したかではないですから。
大事なのは

楽しい想像をすることです。
♪♪~
(ストップウオッチを止める音)
よし…

7分です
もう プロです。はい。
ありがとうございました
お疲れさまでした~。
でも
プロの方って何回やっても一定のクオリティーですもんね。
はぁ…

じゃあ
今度は続けて3回連続でやってみてもいいですか?
えぇ?
いや もういいでしょ…もういいです…。
いや
7分ですよ?私と一緒なんですよ。
いいですか?
はい。計ってください。はい…。
よ~い…
はい!はい!

江口) そうそう…。
上手だな

いつも
やってんのか?
時々

。(江口) ふ~ん。
お~
すごいね。
お母さん出て行ったから
。(ハル) あ~。
お父さん
仕事で忙しいしだから料理うまくなりたくて。
じゃあ
将来は あれか…コックさんになるのか?
いや
。あれ 違うの?
裕司君
今のは→
コックさんになるって言う
流れだよ~。
ならない

何か
好きなもんとかあんの?
えっと…
車。
そうか

♪♪~
おかえりなさいませ…と… 富田様。
ダメでした
アハハ…。そうでしたか。
もしかして
ミニカーのせいでしょうか?
あっ

いえいえそんなわけないですよ。
はい…

では
とっておきの和食をご用意してますので→
元気を取り戻しましょう!
ハハ… ありがとうございます。
はぁ~

ようこそ
オリフィシオへ。
段差がございます

あっ
どうも。
富田様
こちらでございます。(富田) はい。
さぁ
どうぞ。
こちら
富田様のための特別ディナーでございます。
あぁ…

商談うまく行かなかったのに
何だか不釣り合いですよね?
いえ
決して そんなことは…。

江口) おし 出来たな。(裕司) うん…→
でも

いいの?ん? ああ 全然いいんだって。
っていうか
俺も食材選んだ段階で気付けって話だよな。

裕司) せっかく料理 考えてくれてたのに。
いや
いいんだってそんなことより→
ちゃんと
作りたいもん出来たか?
うん
。(江口) うん。
じゃあ
おとうさんに出そっか。うん!
よっしゃ

すいません
。はい。
これどうぞ
使わなかったんで。
♪♪~
ん? 出来たのか。

裕司) 春の山菜盛り合わせです。
きのこソースで
召し上がってください。
デザートは新鮮春果実を使った
プディングです。
フレンチじゃなかったのか?
ほら…。
ん?

何だ?
お父さん
いつもありがとう。

江口) これ 全て疲労に効く春野菜と果物を使ってまして。
裕司君が自分で選んで採って来て
料理したいと。
どうして…

お父さん
仕事大変そうで→
疲れてると思って

おいしい料理食べて
元気になってほしいと思って。
だから
これに行きたいってお願いして。
お父さん忙しいのは
ちょっと寂しいけど→
でも
それは僕のためだって分かってるから大丈夫で→
でも
お父さんが元気ないのは嫌で。

江口)おとう様 おもちゃ屋さんをやられていると→
裕司君から聞きました

車のおもちゃが
家中に飾ってあるって→
自慢げに話していて

なっ。
お父さん
いつも言ってたから。
おもちゃを買った時に
みんなが笑ってくれるのが→
うれしいんだって

だから僕も
お父さんに笑ってほしくて。
裕司…


江口) 裕司君 料理の才能あると思うんですけど→
でも
将来は絶対→
おとうさんのおもちゃ屋さんを
継ぐんだって言ってて。
いや~
もったいないです。

泣き声)

はなをすする音)
うまい…

うまい

ヤダ
宇海さん!
くぅ~!

しっ しっ し~…。
厨房の冷蔵庫
使い過ぎですかね?
いや
それは私が あんまり言えることではないですけど。
でも
その格好でお客様の前には絶対出ないでくださいね。
うん
うまいな これも。
すいません
。はい。
あれは?
あっ あの子が調理のマネ事をしたようですね。
へぇ~
おいしそうですね。いや~ それはどうでしょう。
子供が作ったものですから…

ワサビ
お作りしますね。はい。

大村) うん… うん。

大村) うん。

大村) どうした?
富田様
お醤油がですね焦がし醤油と…。
おぉ…
。はい。
えっ

何?ボク ちょっと勘弁して もう。
さっきは
ぶつかって ごめんなさい。
いえいえ…

いいの?
うん。
車のお礼と
あと…→
おじさんも
元気なさそうだったから。
ありがとう
じゃあ いただきます。
大丈夫かな?
野菜 ちゃんと洗ってる? ねぇ。
これ
うまいね! うん!
あの…
先ほどはきちんとお礼もせず→
失礼しました

車のおもちゃ
頂いてしまったみたいで。
いえいえ
逆に こちらも→
ステキなお返しを頂きまして

ねぇ
これ たらの芽とふきのとうだよね?
確かに元気が出る料理だね


そういえば
よくそんなの知ってたな。
調べたのか?
ううん。
あのおにいちゃんが
農園で教えてくれた。
えっ!?
あぁ… あっ!
じゃあ
お父さん 食べようか。

大村) ああいっぱい作ってくれたしな。
じゃあ
失礼します。(富田) ごちそうさま。
すいません
支配人見つかってしまいました。
宇海さん
裕司君と会ってたんですか?
はい
高橋ファームを手伝っている時に ちょっとだけ。
はぁ…

子供って
すごいですね~。えっ?
はぁ…

何だか
本当に元気が出て来ましたよ。
このホテルに泊まることにして

よかった。
それは…
何よりのお言葉です。
山菜採り
楽しかったですよ。
裕司君
こんな大きなふきのとうを見つけて→
大盛り上がりしまして
。へぇ~。

裕子) ありがとうございました。いってらっしゃいませ。

佐那の声) 皆様笑顔でお帰りになりました。

阿部) 疲れた~。
昨日
夜10時までベッドメーク講座やで。

尚美)すっごいのよ あの小山内さん。
チェックアウトした後
私が掃除に入ったんだけど→
自分でベッドメークして
帰ってて→
もう
すっごいキレイだったわ!(阿部) ウソやん。

総支配人→
どうだったんですか?
勝負の結果。
不正は困りますからね


みんなの前で発表して
理由もお願いします。
はい

私なりに考えました

今回の企画で
私が 勝ちだと判断したのは→
江口さんです
。やった!
ちょっと!
理由は?
大村様に
喜んでいただけたからです。
それだったら
富田様だって…。はい。
しかし
富田様は 帰り際→
ずっと
裕司君の料理のことをおっしゃっていました。
そんなの結果論でしょ?
確かに結果論かもしれません。
でも私
宇海さんが来てから思ったんです。
お客様に
喜んでいただくためには→
欠けてはならないことがあると

それは考えることです


はぁ?
私は ずっと願っていました。
このホテルが
夢の場所になればと。
それは
一体どんなホテルなのか。
今回のことで考え
こう思ったんです。
この場所を→
お客様の思い出の場所にしたいと。
大村様も
富田様も言ってくださいました。
また来ます
と。
それは
江口さんが裕司君の思いを考え→
おとう様の気持ちを考え→
そして お客様である裕司君が→
富田様のことを
考えたからだと思います。
思い出は
つくろうと思ってできるものではありません。
いつの間にか
思い出になっているものです。
だから
こちらが いいと思ったことを→
一方的に押し付けても→
お客様は 本当の意味で喜んでくださらないと思うんです。
だから

考えるんです。
このお客様は何が好きなのか


どう思われているのか。
何をしてほしいのか

確かに
さまざまなお客様がいらっしゃいます。
でも
私達は考え 行動することができます。
その結果
そのお客様が喜んでいただけたら→
こんなに幸せなことはありません

だから今回は
お客様の思いを考えてくださった→
江口さんを
選ばせていただきました。
小山内様にも
本当に満面の笑みでお帰りいただけました。
長吉さん
ありがとうございました。
うん…
まぁ そりゃ。
え?
じゃあ 江口さんは?
そうですね
約束通り…。
やりましたね!

江口さんいいんです。
堂々と
総料理長に戻ってください。
私は
まだまだ勉強しないといけませんし。
あ…
センスは私のほうがあると思うので→
すぐに
また総料理長に戻ると思いますけど。
いや…

俺は
総料理長には戻りません。
え?
えっ!?
このままで
いいです。

ハル)えっ え… ちょ… 江口さん!
ぬあ~!
ハァハァ…。
あんなこと
全員の前で言われて→
他のヤツに合わせる顔ないんだよ

なぁ
いいだろちょっとぐらい愚痴らせろよ。
丹沢も
何だか最近冷たいしよ。
支配人

あんな長々と喋ってたけどさ→
絶対
宇海を守るためだよ。
私は
違うと思います。
はぁ?
おい トーテムポール。
お前も敵か?
敵ポール?
味方ポール?
敵? 味方?

江口) なぁ…。
ちょっと話さないか?
いいですよ。

江口) 俺さ…→
裕司と環境が似てんだよ


江口) うちも親父と2人だったんだけど→
ある時
仕事でミスして帰って来た親父が→
俺が作った料理を
「おいしい おいしい」って言って→
泣きながら
食べてくれたことがあって。
俺は料理ができればいい

おいしいと言ってもらいたい


それだけだ

総料理長に戻っても
それは変わらないでしょう。
いや
でも…→
そのことを忘れてたんだよなぁ
そういう気持ちを。
前の総料理長が辞めさせられて→
ところてん式に俺が総料理長になって。
だから
まぁ…→
いい薬だ

大体
そういう意味であんた 俺を降格させたんだろ?
フッ…
どうでしょう?

江口) ハハっ。
あんた…
何か怖え~よ。
何を
どう考えてんのか知んねえけどさ。
ハルの才能だって
一発で見抜きやがって。
すごい人に出会うと
ワクワクするだけです。
ほぉ~


今日もね
私は またワクワクしました。
支配人か
。フッ。
今の世の中って
当たり前のことって→
言いにくいじゃないですか

あんたが
「世の中」とか言うと不思議な感じがするな。
でも
あの人はとても当たり前のことを→
当たり前のように言ってのけた
真っすぐに。
それって
一番難しいことだと思うんですよ。
うん
まぁな。
あの人…→
もしかしたら怪物かもしれないですよ。
フッ
まさか。
近いな

いいじゃないですか…
たまには。
フッ

これで

よかったんですかね?
時貞さん
絶対 怒ってるよね。
でも
仕方ないよねこれでいいんだ。
これでいいんだぞ!
ふぅ~。
うん…
クセになるな。

ノック)
はい!
失礼します。
ちょっと
お話が。はい。
私…→
ここを辞めさせてもらいます。
へっ?
はい。
このホテル
もう潰れますから。
<今夜の
『ガキの使い』は…>
2018/04/29(日) 22:30〜23:25
読売テレビ1
崖っぷちホテル!#03[解][字][デ]

降格処分に納得のいかないスタッフたち。何か考えあっての処分と思ったら、なんと役職復帰を賭けて一夜限りの企画勝負が!?バックヤードは大騒動!その先にある感動とは。

詳細情報
出演者
岩田剛典
戸田恵梨香
浜辺美波
中村倫也
くっきー(野性爆弾)
チャド・マレーン
佐伯大地

鈴木浩介

西尾まり
宮川大輔
りょう
渡辺いっけい
番組内容
降格処分を受けた江口(中村倫也)、時貞(渡辺いっけい)は、佐那(戸田恵梨香)に自分たちを元の役職に戻すように詰めかける。が、佐那は宇海(岩田剛典)の決断を信じて、それを却下。そこに現れた宇海(岩田剛典)。江口、時貞の意見を聞いて、悩み始める。そしてアッサリと役職復帰の提案を始め、愕然とする佐那。だが、そのために宇海は一夜限りの企画勝負を提案する。彼の狙い、その先にある新たな小さな奇跡とは…?
監督・演出
【演出】
岩本仁志
原作・脚本
【脚本】
土田英生
音楽
松本晃彦
【テーマソング】
「Strangers In The Night」フランク・シナトラ
制作
【プロデューサー】
福井雄太
柳内久仁子
【製作著作】
日本テレビ
【制作協力】
AXON
番組ホームページ
【HP】
http://www.ntv.co.jp/gakehote/
【Twitter】
@gakehote2018
【インスタグラム】
gakehote_ntv


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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