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2018/05/06(日) 22:30〜23:25 崖っぷちホテル!#04[解][字][デ]

(宇海直哉) このホテルの支配人はあなたです。
あなたが向かいたい場所が
私達が向かう場所です。

桜井佐那)私は ずっと願っていました。
このホテルが
夢の場所になればと。
とても当たり前のことを
当たり前のように言ってのけた。
もしかしたら
怪物かもしれないですよ。

丹沢)ここを辞めさせてもらいます。
このホテル
もう潰れますから。
へっ?
(江口)で この辺にデッキを設置して→
テラス席にするってわけ


ハル) いいですよねこれからの季節→
絶対
気持ちいいですし!

江口) だから このお金と→
あと…
これ 何だ? これあの 飼育小屋。
これを撤去する費用が欲しい
ってことなんだけど。
いいんじゃないですか


別に。
ホントですか?
やった!
まぁ
こんなの ずっとクソの役にも立ってなかったしな。
用事が
それだけなら私は これで。

江口) ああ。

あくび)
あ~!
びっくりした!
宇海さん
大変なことが…。
どうしました?
丹沢さんから報告を受けまして。
この近くに
あの朝光ホテル系列の→
ビジネスホテルの建設予定が
あるそうです。
朝光ホテル…
あ~。
このインヴルサの
経営状態が悪いことを耳にして→
新たな開業場所に
選んだらしいです。
フッ…
まぁ 向こうからしたら→
いいビジネスチャンスですからね



それは
そうですけど→
そんな悠長なコメントを
求めているわけではなく→
このインヴルサにとっての
大ピンチが→
すぐそこに来ているという
相談です。
分かりました

じゃあ
情報を持って来てくれた丹沢さんを含めて→
対策会議しましょう

それが…


時貞正雄)お前 このホテル辞めるってどういうことだよ?
朝光のビジネスホテルに
誘われまして。
でも
お前さ→
辞められないだろ?
分かってるよな?
どうしてですか?
このホテル俺達の手で売却しないと→
あのことが明るみに出ちゃうだろ

負債金の一部を

個人的に使い込んだことですか?
はっきり言うな!
違うんですか?
そうだけど…
あのな→
俺が副支配人で
お前が経理担当だったから→
何とかなってたんだろ?
俺 降格させられて→
お前までいなくなったら
終わっちゃうじゃないかよ。
いや
困るのは 時貞さんと→
NNF銀行の横山さん
だけですから。
はぁ?
だって→
NNF銀行からの融資を
着服して トンズラした→
[外:835D78967C04D0F60F02EAFD9D328EF3]総支配人は行方不明

そこから
キックバックをもらってたのは あなたと→
銀行の融資担当の横山さん→
この2人だけですから。
ちょ…
お前は?びた一文も。
一緒に隠してくれてたじゃ
ないかよ。
俺とお前の2人で

悪役っぽい交流もしてたし。
悪役っぽい?
私は ただ→
時貞さんの…→
小ズルい顔を見るのが→
面白かっただけですから
。お前 何言ってるか分かんないぞ。
ご安心ください
いまさら 表沙汰にはしませんし。
後のことは
横山さんと相談してください。
ちょっと
丹沢。

阿部) 尚美 尚美。
丹沢さん
ホテル辞めるらしいで。

尚美) え?新しく出来るホテルに→
誘われたらしいんやけど

あの人
随分な古参やのに→
何で急に辞めはんのやろな?
そうなんだ。(阿部) うん。
(ピエール
田中) えっ!
(ピエール)
だから誰もロビーに顔出さないんだ。
大田原さん!

大変ですよ!
近くに
ビジネスホテルが建つそうで。
しかも
そこに丹沢さんが行っちゃうって!

大田原) う~。
どうしたんですか?
いつも以上に怖い顔して。
はっ!
この前 時貞さんに4時間半 愚痴られながら→
笑顔が気持ち悪い
って言われたの→
まだ気にしてるんですか?
丹沢さんは経験者として→
新スタッフの教育係に
任命されたそうです。
いつですか?
丹沢さんがいなくなるのは。
1週間後です
。早いな。
正直
信じられないです。
丹沢さんが
いなくなるなんて。
え?
丹沢さん学生時代から 父と一緒に→
ここで働いてくださってたんです

だから

ずっとここにいるものだと。
そうですか

どうすればいいんでしょう?
う~ん。

梢の声) まさか あんたがね。
沈むと分かってる船に→
乗ったままではいられないですから。

梢) 昔のあんただったらさ→
解決策を探してたと思うけど

枝川さんは
どうして残ってるんですか?
ここしかないから
思い出が残ってんのは。
剛さんですか?
別に沈むってならさ→
沈む瞬間まで見てたいってだけ

なるほど

よし!
何か思い付いたんですか?
面接しましょう

はっ?
♪♪~
皆さん

どうやら すでにお耳に入っているようですが…。
こいつが裏切ったという
話ですよね?
あっ
いや裏切ったということではなく…。
人事にかかわる繊細な話で
いちいち全員集合させるの→
やめてもらってもいい?
いや ちょっと お話が…。
あの~…

何か
噂話みたいになるのも嫌だから→
いいタイミングなんで
お伝えしますけど→
実は
私も丹沢さんと一緒に→
朝光ホテルに行こうと思ってます

はぁ!?
あの…それは どういうことですか?
私達も
いい機会なんで→
朝光ホテルの教育係に
採用してもらおうと思って。

阿部) ちょっと待てよ お前俺に何の相談もないやん。

私達」というのは?


阿部) えっ?(ピエール) えっ? 大田原さん?
そんなに時貞さんから
愚痴られるの嫌だったんですか?
えっ
何? 俺のせい?
いや~
これは大変ですね。

何 何? この急展開!
せっかくレストランにも
お客様入るようになって来たのによ。
そうですよ
丹沢さんテラス席の増築だって→
賛成してくれてたじゃないですか
。そうだよ。
私は
もう関係ないので→
別にいいんじゃないですか
と言っただけです。
うわ
冷静~。え~。
ということは
一気に3パートも面接しないといけないですね 支配人。

一同) はぁ?
また
タイミング…。
何?
どういうことよ。
今日

集まっていただいたのは採用面接の相談をしたくて。
採用面接ってことは
こいつらを引き留めるという気は…?
いやいやいや…
もちろんパーティーはきちんと開きますよ。
門出ですから

江口さん
オードブルとかお願いできますか?
は?
全然 そこの心配してないです。
えっ?
支配人 どういう…。
宇海さんと話をしまして

だって
丹沢さん達 あと1週間でいなくなってしまうんですよ?
その間に
できる限りのことを新人に叩き込んでいただかないと。
だいぶドライな考えなのね
お2人は。
ホテルマンは
根付く方もいらっしゃいますが→
出入りの激しい業界です
気持ちは尊重したいと。
時貞さんと枝川さんの両主任は
今回の面接のチーフということで。

梢:時貞) はぁ?それと これは→
丹沢さんにお願いしようと

思っていたんですけど→
そういうことだったら
尚美さんと大田原さんにも→
今回の面接に
一緒に参加していただきます。
えっ?
何で私達が?
だって
皆さんのパートを募集するわけですから→
専門的な目でも
見ていただかないと。
ということで
新人発掘大作戦皆さん よろしくお願いします。
どうりで
あの どケチ人間丹沢が簡単に→

出すこと了承したと思ったよ。
でも
このインヴルサの大ピンチですね~。
どうしましょう?
別パートの私達にできることって→
何か
ありますかね?
なるほどな

これは
運命かもな。
何がです?
支配人達は 口じゃああ言っちゃいるが→
結局は

戻ってもらう口実がないだけなんだよ。
お給料も
いいらしいですしね。
…って
何ですか? これ。
昨日
池の近くで拾ったんだ偶然!
かつて
このインヴルサで幸運の食材と呼ばれていたものだ。
幸運の食材

あっ
動いた!
おい
触るな!! 危ねぇ!
触ったら運気が
落ちちまうかもしんねえだろ!
え~?
何ですか? これ。
こいつが
このタイミングで現れたということは→
神のお導きだ
。あぁ~…。

箱が動く音)えっ! え~…。
導いてる
おい… 導いてるぞ!どこに?
はぁ…
やっぱり 今回は何か違う。
宇海さんの

言うこと聞いてちゃダメだ。
私は
やっぱり行ってほしくない。
どうにか残ってもらう方法
考えないと。

ノック)
はい

失礼します


ドアが閉まる音)
これ
現在の このホテルの財務状況をまとめたものです。
これを読んでいただければ
全体のことは分かります。
これだけのこと
丹沢さんが今まで1人で。
新規社員の求人募集の手続きも
すぐに手配しますので。
あの
丹沢さんこのホテルに どんな不満が?
いえ
不満なんてありません自分の身を守るためです。
では

あの
丹沢さん。
もう一度

考え直していただけませんか?

阿部)何で何も言うてくれへんの?
何で勝手に出て行くの?
別に。
俺に相談してくれてもええやん
パートナー組んで 15年やで。
他に人がいないからでしょ
ただ それだけの関係。
分かった

ええ人でも選んで

お前みたいな人をさ


大田原) あの…。
あれ?
君達は…。

海原) 僕達 分かりますか?
もちろん
海原さんに 山井さんだよね?
確か
僕が採用した…。

山井) そうです契約スタッフとして働いてる…。
あぁ~

もし

よろしければなんですがお願いがありまして。
なるほど

分かりました

軌道に乗ったら
君達も向こうに雇ってもらえるように→
話をしておきます
。本当ですか?
ありがとうございます
。ありがとうございます。
頼もしいですね

いいんですよ

経験者が多いほうが
向こうも喜びますし。

大田原) あ…。
あ…


梢) 何で私が面接担当なんかしなきゃいけないんだよ。
あ~!
めんどくさっ。
俺ってさ→
みんなから嫌われてんのかな?何 いまさら?
やっぱ
そうなの?
もしかしたら

丹沢も俺に嫌気がさして→
いなくなるのかな?
えっ ショック。
いや
あの人は そんなことで辞めるんじゃないと思うけど。
まぁ
嫌われるというのも上に立つ者の責務だよな。
うん
そうだ だったら あれだ。
俺のこと
大好きそうなヤツらを採用すればいいんだ。
ねっ
そうだね 梢ちゃん!
その安直な思考回路→
嫌いじゃないよ。

ドアが開く音)(横山) 失礼いたします~。

横山)あっ 時貞さん お話って?
誰?
NNF銀行の横山さんうちの融資を担当してくれてる人。
ふ~ん…
で 何で→
時貞さんに用事が?
うん ちょっとね。
丹沢もいなくなっちゃうし
いろいろ話そうかなと思って。
行きましょう
行きましょう向こうにいい部屋があるんですよ。
客室ですけど

ハハハ…。ハハハ…。

梢) 何? あの感じ。
あぁ~

ってか
面接って 何 着ればいいんだ?
いや~
ワクワクしますね!新しい出会いというのは。
枝川さん
今日は雰囲気 違うね。
3周半回って
こんな服装になっちゃったの。
皆さん
これから お越しになるのは→
未来のチームメート
もしくは→
未来のお客様になるかもしれない
方々です。
笑顔で行きましょう!
ねっ 大田原さん。

まさにホテルマンを志す方々との出会いはステキですよ。
自分達も初心を思い出させて
もらえますから。
では
お願いします。

服部) はっ!
♪♪~

ありがとうございました。
さぁ
皆さん どうでした?
何でさ
自己紹介お願いしただけで黙るわけ?
さっき
私が質問した時若干 舌打ちしてませんでした?
9番
。私達だって 最初は→
緊張したものじゃないですか
。いやいや。
あれ
緊張とかの問題じゃないでしょ。
ねっ
あんたさ いつも面接の時あんな拷問 受けてたわけ?
仕事ですから

評判最低のホテルに
来てもらえるだけ→
ありがたいもんです
。すみません。
皆さん
せっかくの出会いですいいところを探し合いましょう。
特になし
。8番の方。
笑顔がステキでした

はぁ?
ちょっと顔がかわいかっただけじゃない。
はっ

。あんたさ→
自分が出て行くからって
適当なこと言わないでくれる?
あぁ…
。あ~! もう。
えっ!?
枝川さんカツラだったんですか?
気付いてなかったんですか?
あんな 髪形七変化してたのに。

次で最後?
はぁ?
何? これ。
これ
証明写真1枚シールじゃないの ふざけてんの?
何?
これ 最後。
年齢
初老だぜ 初老。枝川さん。
最後の方は
私が声を掛けた方です。
はぁ…
帰っていい?
江口さん
最近 オフの時間はずっと競艇新聞ですね。
絶対に負けられない戦いを
制するための→
情報収集をしているんだ

これはな

このホテルのためなんだ。
いわば
業務だ。
今頃
皆さんは面接中ですね。
一体
どんな人が採用されるんですかね?
園田麗美で~す

麗美は
仕事しろって→
無理やり
ママに応募されて来たんだけど→
結構
掃除とかマメにやるほうなんで→
イケると思います

清掃は大変な作業ですけど

とりま
昼 掃除しちゃえば夜 サボっしょ。
筒賀
猛です。

大工やってるんですけど大丈夫ですか?
ホテルマンを志してくだされば→
今は何をやっていても問題ありませんので。
夢のために頑張りたいと思います

夢とは何ですか?

漫画家になりたいんです。
えっと…
漫画家ですか?
あの
ちょっと分からないんですけど。
大工から漫画家への人生に→
こう 線引いたとしますよね?
すると
通りますかね?ホテルという存在。
はい
自分格闘漫画 描きたいんで。
はじめまして
小山内幸夫と申します。
履歴書のほうにも
書かせていただきましたが→
長年
商社に勤めてデベロッパーとして→
各地にショッピングモールなどを
造ったりしてまいりました。
すごいですね


小山内) 志望動機ですが→
噂の宇海さんと一緒に
働けるチャンスがあるなら→
ぜひにと思いまして

ありがとうございます



デベロッパーの方がどうしてホテルを?
この仕事にも
なかなかつらいものがありまして。
というのは?
例えば ある場所にショッピングモールを造るとします。
近隣の皆さんには→
とても便利になりますよと宣伝をします。
しかし
実際には→
まぁ
昔からの商店街などを衰退させたりします。
それは仕方ないことですよね?
あ… 私は今までそういったものを→
見ないフリをして生きて来ました

しかし
ふと思ったんです。
最後は
ひとに尽くす仕事をしたい。
似てる
。え?
いや
小山内さん。

丹沢) 剛さん→
佐那さんのお父様にですよね?
うん。
それは
私も思いました。
そうなんですか


う~ん
雰囲気がね。
そうか?
顔 全然 違かっただろ。
顔じゃなくてさ
こう たたずまいがね。
とにかく
私は この人優秀そうだと思ったけど。
あの
皆さん もしよろしければ→
私の個人的な
つながりのある方で恐縮なんですけど→
仮採用という形でも

いいと思いますよ

経歴を見る限り
数字関係にも強そうですし。
分かりました
じゃあ 早速 連絡します。
すぐにでも来ていただいて
いろいろと見ていただきましょう。

ノック)
どうぞ

小山内さん
明日からでも来てくれるそうです。
そうですか


あの方
そんなに おとう様に似てるんですか?え?
いや
皆さん口をそろえて言っていたので。
あぁ
しゃべり方や声の質など雰囲気が。
ふ~ん

これも何かの巡り合わせですかね

あの
宇海さん。はい。
面接までしておいて何ですけど→
私は やっぱり 丹沢さんに残っていただきたいです。
丹沢さんだけでなく
私は→
自分が総支配人となった時に
いてくれた皆さんと一緒に→
このホテルで働きたいんです

もちろん
小山内さんにも働いていただいて構いません。
甘いかもしれませんけど→
そのお給料分はこのホテルを盛り上げて→
稼げばいいんです
だから…。
それは…

どうしてですか?

丹沢さんには ホントにお世話になって来ましたし→
これからも…

情だけで固執するなら
私は反対です。
情?
丹沢さん達が辞めるのは自らの意思です。
それを情で
つなぎ留めたとしてもすぐにまた ほころびが出ます。
これから幾度となく→
このようなことは起きると思います。
決断をした人間を
愛情を持って送り出すのも→
総支配人の務めだと思います

しかし…

意志を持って止めることは
反対しません。
それもまた
総支配人の務めですから。

やりたいことをやる」。
初めに
私に宣言したことですよ総支配人が。
そうですね

結果が
どうなったとしても→
臨機応変に対応するのが

副支配人の務めです。
なので
私はパーティーの準備を進めておきますね。
分かりました


ドアが閉まる音)

阿部) どうやったん? 面接。
丹沢さんの後釜は大丈夫そう

清掃部の人は
まだね。
そっか

あのさ…

文句は聞き飽きたから
。いや…。
今まで
ありがとうな。
まだ早いから


止まってるやん。
そんなんやったら
新しいとこで困るで。

鼻歌)
♪♪~

♪♪~
さよならか


小山内) ここのコストを削減できれば 相対的に→
仕入れ価格も削減することが
できると思います。

梢:時貞) うわ!
こちらの書類
まとめて支配人に提出しておきます。
ありがとうございます
。はっ!
すごい!
ホントに何でもできるんですね。
いえ
。来て数日で→
経営の中枢にまで
食い込んで来てやがる。

小山内) いえいえ 時貞さんが全体を把握してるおかげで→
質問が少なくて済みます
。お~!
分かってますね!
丹沢問題は あっさり解決したな。
いや
全然 悪口じゃないよ。
いや
ホントに→
小山内さんが優秀な方で

安心しました。
≪出来た~!≫
のりつけ完了です今日はパーティーですからね。
あっ
小山内さん。はい。
事務まわりのことばっかり
お願いしていたので→
ちょっと
あらためて ホテル内の確認をして来てもらっても→
いいですか?
分かりました。
じゃあ
私が ご案内します。
あ…
枝川さんと時貞さんは→
今後の面接の相談もあるので
ちょっと残ってください。
なので
丹沢さん お願いします。
私ですか?
はい よろしくお願いします。

ハル) ちょっと もう丹沢さん最後の日になっちゃいましたよ。
ず~っと
競艇新聞ばっかり読んでて→
結局
何にもしなかったじゃないですか。
それは違う

俺は今日のために

全ての準備をして来たんだ。
ん?
俺には こいつが ついてる。
このホテルの大ピンチに
突然 現れた 幸運の食材。
この1週間
こいつの幸運を浴び続けた俺は→

もう まさに運気マックスの状態だ!
1枠には
前走でも1着だったベテランの選手。
今季のペラの性能も抜群だ

さらに
うちには そいつをアシストする選手がいて→
ライバルを潰しにかかる
そうすると外枠が まくって来る!
完璧だ!
全てが完璧なシナリオだ!
ちょっと何言ってるか
分かんないですけど。
いいか?
あいつらを引き留めるのに→
最後にネックになるのは何だ?
遅い!
金だ!
金!
俺はな
このレースの勝利資金を全て→
このホテルに

寄付しようと思ってる。
そんな1回のレースで
寄付なんてお金になるんですか?
100万円
賭けちゃった。え~! 100万!?
いいか?
宇海がやって来てだんだん変わり始めて→
丹沢も
大田原さんも→
尚美さんも
いや もう みんなだよ みんな!

辞めちまうのはもったいねえだろ ねぇ!
返事をした~!
お~い 来る! おい来る ハル。
こいつは
ぜってぇ来るぞ。
だからって
江口さん…。
静かに!
始まる。
以上です
何か ご質問などありますか?
いえ
大丈夫ですご丁寧にありがとうございます。
いえ
。(小山内) いや~→
しかし
やっぱり いいですね!古い建物は。
あ…


そんなに似てますか?
私。
この何日かの間に
何度か言われまして。
桜井
剛さんという以前の総支配人に似ていると。
そうですね

お話しされてる雰囲気など
そっくりです。
そうですか


ひとに尽くす仕事をしたい」。
そう
おっしゃってましたよね?面接の際に。
それを聞いて私も
何ていうか→
初心を思い出してしまいまして

私の場合は
お客様というより事務方でしたから。
その総支配人に尽くすという
感じでしたが。
ちょっと
座りませんか。
あっ

丹沢さんは

本当は→
このホテルに
残りたいんじゃないですか?
え?
私 実は昨夜 見てしまったんです。
何をですか?
あなたが夜 この庭を歩き回ってホテルを眺めてる姿を。
いや
こんな言い方したら失礼かもしれませんが→
未練といいますか
そんなものを感じました。
あっ
違います 全然 違うんです。
え?
私 捜してたんです。何をですか?
スッポンです

スッポン?
はい。
私が初めて
このホテルに働きに来た時→
まだ学生でした

その時
初めて任された仕事が→
スッポンの世話でした


小山内) あ~。
フレンチの食材で

使われてまして→

当時の総支配人からスッポンの世話を頼むと。
あ~

そしたら
私が世話をしてたスッポンが→
なんと
このホテルの看板メニューにまでなって。
フフ…

やがて
こう いわれるようになったんです。

幸運の食材」と。
ですが
時がたって→
それに代わる
看板メニューも出来て→
仕入れも減って来て

スッポンは
最後の1匹になりました。
あ~

何だか
愛着が湧いてしまいまして。

そいつに名前まで付けて世話をしてたんです。
でも

なぜか→
そいつが
厨房に連れてかれることもなくて。
聞いたら
総支配人が止めてたんです。
幸運の食材を
なくしてはならないと。
そして
私に ただ ひと言だけ→
いつも
ありがとうって声を掛けてくれた。
それからも
ずっと→
そのスッポンの世話を
してたんですが→
先日
いなくなってしまいまして。
なのに…


丹沢) このホテルの人間は→
だ~れも気付きもしないで

それで思ったんです


はぁ… もう おしまいだな」って。
すいません
こんな話。
何でですかね?

小山内さんが あの方に似てらっしゃるから つい。
丹沢さん
それ 勘違いですよ。
はっ?
私 厨房で聞いたんです幸運の食材の話。
それは
もう 大事過ぎるほどに扱われてましたよ。
え?
丹沢さんの思いは届いてますよ。
♪♪~
すぽ太郎。
あっ
丹沢さん 知ってますか?この不幸の食材。
こんなの信じたばかりに
今 まさに→
江口さんが
100万円の大損をしました!
ハァ…


ハル) なので 厄払いに私が→
こいつをアスピックにして
食べてやろうと思いまして!
すぽ太郎!!
どうしたんですか? 丹沢さん。
丹沢さん
すいません。
だから言ったじゃないですか

チラっと信じただけに

衝撃 倍ですよ!
チクショ~!!
丹沢さん!
よし

宇海さん

あっ
すいませんやり始めたら凝っちゃって。

やっぱり丹沢さんを止めようと思います。
そうですか

考えて
思ったことを伝えたいと思いました。
たとえ
それで断られてしまったとしても→
後悔のないように

それが一番の武器ですもんね
支配人の。
武器?
いえ 何でもありません。
梢ちゃん→
ちょっと あの小山内さんって人お気に入り過ぎじゃない?
え?
いくら ちょっと…→
ほんのちょっと
剛さんに似てるからってさ。
別に

そんなんじゃないわよ。
でもさ~
。いや ホントに。
確かに懐かしい感じはするわよ

でも
だからって どうこうって。
そんな安かないだろ

はい

え?
じゃ ついに僕と?
それは
一層ない面接から やり直して。
でもさ
宇海のヤツ 何だって急に…。
あ~
さっきの採用面接の件?

ドアが開く音)(丹沢) ハァ ハァ…。

梢) えっ 何? どうしたの?どうしたんだよ 急に。
う~わ!
何だ その汚ねぇ亀!
あ~

あ~
やっぱりあんた達も そうですよね!
もうね

今すぐ ここを出て行こうと思いましてね。
最後のご挨拶に来ただけです

え~?
ちょっと待てよ。
最後ぐらい
ちゃんと… 丹沢!
いよいよ
今日で最後か。
あんたさ
最近 寂しそうな顔してるけど→
やなの?
私がいなくなるの。(阿部) え?
いや
もう覚悟はできてるよ。
前に聞いたじゃん


何で出て行くんだ?」って。
分かった?
理由。
ん~
分からへん。
それよ

何が?
この前 企画やった時から→
あんた
あのコの話ばっかじゃん。
それが

やだったのよ。ちょっと待てよ。
あの人は
お客さんやん。
私だって見ててほしいのよ!
40超えたって。はぁ?
別に
好きなわけじゃないからあんたなんかのこと。
でもね→
ずっと隣にいた空間を取られちゃった女の気持ち→
あんた分かってんの?
(阿部) いや ちょっと… ごめん。
なぁ
ホンマに お前 どうしたん?「お前」って呼ばないで!
ねぇ
どう思ってたの? 私のこと。
え?
ちょ…。
いや
別に…何とも思ってないよ。
恋人でも夫婦でもないんやからさ

そう


阿部) でも→
俺の人生のパートナーは誰か
って聞かれたら→
最初に浮かぶんは→
お前の顔や。
長吉


♪♪~
(尚美) おっ!お~ びっくりした!
はい
了解です。
尚美さん
あれね…。
残るのね?
はい。
分かりました~!
丹沢さん…。
大田原さん
今日で最後ですよね?
はい

いいコンビだと思ってたのにな

そら
大田原さん→
みんなからは
無愛想だっていわれますけど。

分かるんですよね。
荷物を持って行く時→
目の端で「よろしく」って言ってるのが。
こんなの僕だけだと思いますよ

ピエール…

すいません

情けない。
でも
時貞さんに言われた嫌みじゃなくて→
これは覚えててくれたら
うれしいです。
最後に
あなたが去る時に→
涙を流した同僚がいたって

はぁ…

さぁ
送別会 顔出しますか。
やっぱり
私…。

丹沢) はいはい。
(ピエール)
うわ~!
どいつも
こいつも→
どいつも
こいつもだよ!
私にはね→
こいつがいるから いいんだ。
こいつが…
なぁ?
丹沢さん…

あ~

丹沢さん。
あ~
支配人。
これまで
ありがとうございました。
ちょっと申し訳ないんですけど→
あの… 耐えられないので今すぐ帰らせていただこうかと。
えっ?
ホントにお世話になりましたまた あらためて ご挨拶に。
それでは

すぽ太郎さんじゃないですか
見つかったんですね。
え?
「さん」?
逃げ出してしまったのかと
私も捜してたんです。

私も」って。
だって
丹沢さん捜してくださってましたよね?
あの
丹沢さん…。
行かれてしまう前に→
1つだけ伝えさせてください。
正直
どうして丹沢さんが→
このホテルを
出て行かれようとしているのか→
私には全く分かりません


父が総支配人の時には
どんな危機だって→
一緒に乗り越えようと
してくださってました。
だから…


泣き声)
確かに
私は力不足で父のような人間にはなれません。
だけど
私にとって丹沢さんは→
失うことのできない→
かけがえのないスタッフなんです。
何か
こういう気持ちは→
心の中で持ってるだけでは
ダメだなって思ったんです。
だから
伝えさせてください。
いつも…
ありがとうございます。
経営のことも
人事のことも→
すぽ太郎さんのことだって→
いつも本当に支えてくださってありがとうございます。
私達には
丹沢さんが必要なんです。
それに

丹沢さんがいなくなってしまったら→
私が寂しいんです!
だから 残ってください。
お願いします!
お~い。
遅い

遅いですよ
支配人。
もう
朝光ホテルの手続き→
済んじゃってますよ

いや
だってね→
こいつがいなくなっても
だ~れも何も言わないし→
僕のやってること
何なんだろうと思って!
そしたら
ちょうどタイミング良く朝光ホテルから話が来て!
ちょっとだけ話
聞いたらあれよあれよと話が進んで!
支配人には僕の気持ち
分かってほしいなと思って話したら→
江口さんが
飼育小屋 ぶっ壊すって言うわ→
宇海さんは
面接しようって言うわ!
じゃ

いいですよやってみたらいい!
どうせ
ろくな人なんて来ないと思って→

くくってたら 小山内さん!
宇海さん
自ら連れて来るなんてひきょうでしょ!
しかも
尚美さんも大田原さんも乗って来て→
もう完全に
後に引けなかったんですよ!
なのに
だ~れも引き留めもせずに→
小山内さんをちやほやと!
こんな送別会まで用意されちゃって。
くす玉~!
僕はね…。
僕だって→
寂しかったんですよ!!

泣き声)
丹沢さん…
。(泣き声)

泣き声)
これは…

どういう…?
あれ?もう始めちゃってたんですか?
宇海さん

これ 一体どういうことですか?
あ~!
このひも 私が引っ張りたかったんですけどね。
そういうことじゃなくて…

皆さん
やりました。
朝光ホテルのビジネスホテル
開発予定は廃止になりました。

一同) はぁ?
皆さん…

すみませんでした

急に何ですか?
小山内さん 実は→
今回のビジネスホテル開発の
関係者なんです。

一同) えっ!?

小山内)だますような まねをして申し訳ありませんでした。
あの
宇海さんから→
このホテルのことを
知っていただければ→
きっと気が変わります
と言われまして。
普段の姿を

公平に見ていただこうと思い→
皆さんには内緒にしていました

面接の時
私が言ったことは本当です。
噂の宇海さんの下で
働いてみたかった。
そして
私の仕事に疑問を持っていた。
宇海さんの言う通りだと
思いました。
皆さん
よく このホテルのことを知っている。
そして
表には見えない→
奥底に愛情を感じました

あの
ばっちり 経理とかの内部資料も見せてた…。
それも
お願いしました。
小山内さんの目から見て
どうだろうかと。
まだまだ余地はありましたが→
まぁ 一生懸命に 崖っぷちに立って残ろうとする→
その努力を感じました

何か
きっかけがあればここは化けますよ。
ここのホテルが大逆転した姿を

私も見てみたい。
ですから→
近隣にホテルを建てるなんてことは→
私がさせません

だから
宇海 さっき俺達に→
もう面接はしないって言ったのか

じゃあ…

丹沢さん
尚美さん 大田原さん。
もし皆さんが
よろしければ→
ここで
また一緒に働いていただきたいのですが。
いや
あの…。
はぁ

ですよね?
総支配人。
はい

お願いします!
よかった~。
じゃあ
予定通り パーティーを。
あっ

…の前に1人 ご紹介が。何ですか?
小山内さんの心を動かすのに
協力してくれた方がいまして。
いわば
このインヴルサの救世主です。
いや~
実は→
うちの娘が
こちらのホテルを潰すなら→
親子の縁を切ると言われまして

なぜ?
それで 自分達とどうしても一緒に働きたいと→
おっしゃって
くださっているんです。
どうぞ


小山内裕子) お久しぶりです。
あ~!!
あなた! あの時の!
あの日の
ベッドメーキングの快感が→
どうしても忘れられなくて

ぜひ
ここで皆さんと働かせてください。
ということですが→
いかがですか? 総支配人。
は…

はい。
え?
おかえり。
いや…

ただいま

せめて
私にだけは言ってほしかったです。
すいません

でも
支配人が働く姿も→
小山内さんに対しての
説得材料だと思って。
でも
実際のところ→
娘さんのおかげが
大っきいですよね。
かもしれないですね

ホントに救世主です

どこまで分かってたんですか?
私は ただ臨機応変に対応しただけです。
いろんな可能性を考えながら

それが務めですから

宇海さん


いつも
ありがとうございます。
その言葉
染みますね。
よし

[外:3D1BD145819ECE4A33807CE3A4B1EFAA]
(着信音)
2018/05/06(日) 22:30〜23:25
読売テレビ1
崖っぷちホテル!#04[解][字][デ]

ホテルに大ピンチ!近隣にビジネスホテル建設予定が立ち上がり、スタッフは次々辞めると言い出す…。悩める従業員に告げたのは古参切り捨て新人面接!?次なる大逆転の手は

詳細情報
出演者
岩田剛典
戸田恵梨香
浜辺美波
中村倫也
くっきー(野性爆弾)
チャド・マレーン
佐伯大地

鈴木浩介

西尾まり
宮川大輔
りょう
渡辺いっけい
番組内容
近隣にビジネスホテルの建設予定が…。そして古参の丹沢(鈴木浩介)がその引き抜きでホテルを辞めると宣言。さらには尚美(西尾まり)、大田原(くっきー)までこのホテルを出ると言い出す。悩める総支配人の佐那(戸田恵梨香)が宇海(岩田剛典)に相談すると、なんと宇海は古参を切り捨て新人面接を行うと言い出す。様々な想いが交錯するホテルインヴルサ。物語のキーは意外なものが握っていて…。次なる大逆転の一手とは!
監督・演出
【演出】
水野格
原作・脚本
【脚本】
土田英生
音楽
松本晃彦
【テーマソング】
「Strangers In The Night」フランク・シナトラ
制作
【プロデューサー】
福井雄太
柳内久仁子
【製作著作】
日本テレビ
【制作協力】
AXON
番組ホームページ
【HP】
http://www.ntv.co.jp/gakehote/
【Twitter】
@gakehote2018
【インスタグラム】
gakehote_ntv


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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ikatako117