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2018/06/16(土) 13:05〜13:50 西郷どん(22)「偉大な兄 地ごろな弟」[解][字][デ][再]

(一蔵)みんな 喜べ!(海江田)吉之助さぁが…!
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩に帰ってくっとじゃ!
(歓声)
<大久保一蔵の懸命な尽力により→
吉之助は 奄美大島から召還される事になりました。→
実に3年ぶりの[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩であります。→
その3年の間に井伊大老が暗殺され→
幕府の権威は
急激に失墜。→
武力で幕府を倒そうとする
機運が広まっていました。→
そうした中 久光が進める
京への出兵計画が→
全国の倒幕派の注目を

集めていたのです>
吉之助さぁ
また名前が変わりもしたなあ。
今度は 大島三右衛門ち。
ああ 島に3年おったで大島三右衛門じゃ。
ちと単純すぎたかの?
さあ いよいよじゃ。国父様に拝謁致しもんそ。
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
早速のご召還命令大島三右衛門ともども→
厚く御礼申し上げます。

(久光)島は どうじゃった?
先君 斉彬公の御遺志を

わしが引き継ぐ。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の国父である こんわしが
いよいよ [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の精兵をもって→
御公儀に迫る。
越前の松平春嶽様を大老に→
一橋の徳川慶喜様を公方様の
後見にせよとの詔を賜り→
腐った政を正し
世を変えるのじゃ。
畏れながら申し上げもす。
そいは ちと御無理があろうかと。
ん?

まっこて畏れながら国父様には御無理かと存じもす。
(久光)大久保
こいは 今 何ち申した?
3年前の そん策謀は
亡き殿がご存命でなければ→
実現できんもんでございもした。
吉之助さぁ!
お前は…。
そいを やめろちぬかすか?
はい。
なかなかにそん企てを実現すっとは→
容易ではございもはん。
じゃっで そんためにも→
まずは 京の近衛様となじみのある
おはんが 力を尽くせと→
言うておるのじゃ。
詔さえ賜れば 幕府とて…。
そん幕府は 平気で朝廷を

ないがしろにすっとでごわす。
(笑い声)
そげなこつ できるはずがなか。
亡き殿には
幕府の中にも諸侯の中にも→
同志と呼べる方々が
大勢おられもした。
そうじゃ。
畏れながら→
国父様には おられもすか?
一橋慶喜様 松平春嶽様こんお二人に→
会われたこつもなかでは
ございもはんか?
江戸だけではございもはん。
国父様の出兵に 共に立とうちゅう同志の他藩は→
いかほどございもすか?
畏れながら国父様は亡き殿 斉彬公と違うて→
一度も [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を出たこっが
ございもはん。
(中山)大島 無礼であろう!
わしを [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩しか知らん→
地ごろち申すか?
<地ごろとは要するに田舎者の事です>
答えんか!→
わしは 地ごろか?
国父様 大島は
島より戻って 日も浅く…。
世を変えるち申さるっとなら→
まずは 世を知るこつが肝要じゃち思いもす。
下がれ。

<吉之助と久光の不幸な関係は→
この時から始まったのです>
吉之助さぁ! おはんを島から呼び戻して下さったのは→
だいか分かっちょっとか!?
今 [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を→
取りしきっておらるっとは
国父様じゃ!分かっちょっ。
分かっちょらん!
おはんの目には→
今でも亡き殿のお背中しか
見えちょらんどが。
亡き殿のお背中しか
見えちょらんとは→
国父様の方じゃ!
おい!亡き殿なら何ち仰せられるか→
おいは そいを
具申したまでのこっじゃ。
(新八)今夜は
吉之助さぁのお帰りを→
精忠組のみんなで パ~ッと
祝おうち言うちょったとに…。
(大山)じゃっどん あん2人が
ああでは そうもいかんどが。
(海江田)
お城で ないがあったとじゃ?
(有馬)吉之助。→
吉之助!あ~ 有馬さぁ!
よう帰ってきたなあ!
久しぶりじゃのう!
そうじゃのう!

変わっちょらんのう 吉之助。
おはんも変わっちょらんのう!
そうじゃ そうじゃ こいは→
おいが学問や剣術を教えちょっ
造士館の者たちじゃ。
頼んど!
(藩士たち)お願い致しもす!
まあ 座れ座れ。
(大山)有馬 久しぶりじゃのう。
おお 格之助。
おはんらも 久しぶりじゃのう。
ほあ。
聞いたど 吉之助。ないな?わいは 早速→
国父様と ぶつかったそうじゃの。
(大山)吉之助おはん 国父様に盾ついたとか!?
盾ついてはおらん。 じゃっどん
お会いして よう分かった。
国父様は ご自分の器っちゅう
もんが見えちょらん。
(海江田)ハハッ。 確かに→
国父様は 亡き殿とはまるで ちごっ。
品のよか美男子じゃった
斉彬様と比べ→
久光殿の顔は
らっきょうのようじゃ。
じゃっどん 吉之助さぁは
そんらっきょうを→
どげんして
怒らせたとでごわすか?
出兵ごっこをしても

日本は変えられんち→
おいの考えを申し上げただけじゃ。
そいでこそ吉之助じゃ!おいも あん国父様では→
日本は変えられんち思っちょっ。
吉之助→
もはや ここは
わいの居場所じゃなか。→
おいと一緒に来い。
(造士館の一同)お願い致しもす!
有馬さぁの事は聞いちょっ。
近頃 ここに顔も出さんで→
他藩の浪士たちと書を交わし→
よからぬ事を企てちょっち。
よからぬこつち何じゃ! 一蔵。
政を朝廷の手に取り戻す。そんために→
おいたちは こん手で
幕府を倒すっとじゃ!待て。
幕府を倒すち?
ああ。 今や倒幕を企てちょっ志士たちが→
続々と京へ集まっちょっ。
吉之助 おいたちと一緒に→
京へ上れ。
こげな精忠組は捨て置け!
何ちな? もういっぺん言うてみ!
(ざわめき)
やめ!
有馬さぁおはん 血を流せばよかち→
思っちょっとな?
おはんら座れ! 俊斎どんも。
おはんらも座れ!

よかか!ここにいる おいたちは→
みんな 気持ちは同じじゃ。
日本を強くしたか→
異国に負けん国にしたか
そうじゃっとが。 じゃったら→
今 日本の中で血を流して
どげんすっとな。
異国の方じゃ そいを
待っちょっかもしれんど。
今は 京で騒ぎを起こす時でも→
急いで [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩から兵を出す時でもなか!
こらえて 策を練る時じゃ!
あ~っ とにかく!
みんなで飲みもんそ!
今夜は 吉之助さぁの祝いじゃ。
飲んで食べて 朝まで語りもんそ。
(大山)おお そうじゃ そうじゃ。俊斎どんの言うとおりじゃ。
おいたちが いがみ合っちょっとが
一番いかん。 ほあ!
吉之助。
おいは わいの考えには従えん。有馬さぁ。
腐った幕府を倒さんで
こん日本国を変えるこつはできん。
行っど。
(造士館の一同)おう!
有馬さぁ!
有馬さぁ。
待ってくいやい!
どけ。どきもはん。
どけ。

有馬さぁ!
あ~ 吉之助 もうよかで。
仕切り直しじゃ。
(大山)のう!
<しかし吉之助の願いも むなしく…>
(久光)まずは京へ上り
天子様の御前で馬ぞろえを致す。→
我が[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の精兵をご覧になれば
必ず 我らの願い→
お聞き届け下さるに違いなか!
詔を賜り江戸へ兵を進めっとじゃ!
(一同)はっ!
ついに… 兄上ついに こん時が来もした。
皆の者 出陣は3日後の16日
先君の月命日と致す!
(一同)はっ!
大島三右衛門。
こいは 既に決まったこっじゃ。
不服を申すっとは許さん。
命に従わん時は 再び島流しで
済まされるち思うな。
よかな。
はっ…。
じゃったら お前は露払いとして
我らに先立ち 下関で待て!
(新八)
ついに出兵が決まりもしたか。
ああ 決まったもんは
しかたがなか。
下関に行って

受け入れの支度を進めもんそ。
新八どん よろしくのう。
はい。
(有馬)一同 よう聞け。
こげな戒めも今宵限りじゃ!
行っど!
(一同)おお!
有馬さぁ!
一蔵…。京へ行くのか?ああ。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩も家も 皆 捨てた。
有馬さぁ 読んでくいやい。
何じゃ? こいは。
国父様の命じゃ。
他藩の浪士と交わり
倒幕をたくらむ者は→
藩命に背いたとして
重き罰に処すっち書いてある。
ちゅうこつは…
おいを斬りに来たか。
違う! 斬れる訳がなか!
有馬さぁ おいたちはどれほど いがみ合っても友じゃ。
じゃっどん
今 行ってしもうたら→
ほんのこて 敵になる。
おいたちは 同じ郷中で幼か頃からむつみ合って成長した。
ないごて 敵にならねばならん…。
有馬さぁ! 今なら間に合う行かんでくいやんせ!
一蔵 おいは行かんにゃならん。
倒幕の のろしはもう上がっちょっ。 行っど!
(一同)おお!

<一方 吉之助は下関に到着し→
豪商 白石正一郎の屋敷で→
久光の受け入れ準備を進めようとしていました>
お待たせ致しました 西郷様。
西郷様に お目にかかれるとは恐悦至極に存じます。
いや そげな…。
おいは 島に3年おったもんで→
大島三右衛門ち名を改めもした。
西郷は死んだ。幕府は そげん思っちょっはず。
じゃっで
どうぞ 大島ち呼んでくいやんせ。
ご安心下さい。
うちに おいでんなる方々は→
皆 [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩様と志を同じくした方々
ばかりですから。同じ志?
はい。 [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩様が
兵を率いて立つと聞いて→
幕府を倒そうと考える方たちが
続々と集まっておいでです。
そうでごわすか。
先日は 弟君の信吾様も京に上るついでに→
お立ち寄り下さいまして。
信吾が こちらへ?
立派なお志を抱かれ えろう重要な
お役目にも就かれておいでで。
どげな役目に就いちょっち
信吾は言っちょいもしたか?
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の兵を 京で受け入れる
支度をするための→
資金を運ぶ お役目じゃと。

30両を お預け致しました。
そげな大金を
渡したとでごわすか?
はい。 お若いのに
そげなお役目を任されるとは→
信望厚い証拠でございますな。
さすが西郷様の弟御でございます。
はあ…。
新八どん 信吾のこつはないか知っちょっか?
いや 詳しかこつは ないも…。
30両ち… あいは京で ないをしちょっとじゃ?
有馬さぁの所に
出入りしてるっちゅう噂は→
聞いたこっがありもすが。
<久光の出兵が迫り→
京には [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の若い志士が
集まっていました。→
その中にいたのが…>
信吾さぁ!
西郷でよか。
西郷どんとでも呼んでくいやい。
いや~ 本当によかったのう。
そうじゃ そうじゃ。
(久坂玄瑞)西郷殿の弟さんが
賛同してくれるんじゃけ→
これほど心強い事はない。
(吉村虎太郎)まっこと頼もしい味方ができたぜよ。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩が倒幕に立つと聞いて
土佐の仲間も続々と脱藩して→
京に向こうちゅうと。

そうでごわすか!
(久坂)[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩が立ちゃ百人力じゃ。→
今こそ 志を抱いた我らが一斉に立ち上がり→
日本のために国政を改める時!
のう 西郷殿。
そうじゃ 共に立つど!
(一同)おお!
兄上の西郷殿は
どねぇな御方でございますか?
兄さぁでごわすか?
(久坂)ええ。
兄さぁは…。
≪(ゆう)失礼します。
遅うなって すんまへん。
ゆうと申します。
(久坂)ささっ こちらへ。
(ゆう)へえ。
(久坂)おゆう こちら
あの西郷殿の弟さんじゃ。
はぁ ほな
小西郷はんどすねやねぇ。
お近づきに…。
♪♪~
おゆうさぁ
パ~ッと にぎやかに→
命の洗濯をさせてくいやい。
へえ ささっ。
<そのころ 久光は
兵を率いて [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を出発。→
それに呼応するように

倒幕の志士たちも>
京に 300人…。
はい。 長州の久坂玄瑞殿をはじめとする→
松下村塾の御一党は
既に京へ上っとられるち聞いた。
(小河一敏)土佐からは
武市半平太殿の御一派も。
<志士たちの動きに
危機感を持った吉之助は→
彼らと接触し そのねらいを
探ろうとしていました>
そげん集まって 一体 ないを?
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の兵の到着に合わせてこっちが幕府の役人どもを襲い→
倒幕の のろしを上げる
ちゅう事よ。なるほどの。
そいをきっかけに
一気に幕府との戦に→
なだれ込もうっちゅう
お考えでごわすか。
そんとおり! 有馬殿も
そん手しかなかち申されとった。
有馬さぁが。
(平野)もうそろそろ 京へ着く頃かと。
すんもはん。
ちょっ急用を思い出しもした。
え?
今宵は ここらで。あっ いや…。
吉之助さぁ
どげんするつもりでごわすか?
今すぐ 京へ行く。

待ってくいやい。
勝手に下関を離れて
よかとでごわすか?
国父様の命に背いたら
今度は 島流しでは済みもはんど。
連中は 命を懸けて
事を起こそうちしちょっとじゃ。
こっちも覚悟を決めんと
止められん!
<下関を発った吉之助は
京へと急ぎました。→
久光が上洛する前に 血気にはやる
倒幕派の志士たちを→
説得するためでした>
御用だ! 取り押さえよ!御用だ!
待て~!
御用だ!
御用だ 御用だ!
<吉之助は 今や幕府にとって死んだ男であり→
生きていると分かれば
ただでは済みません>
(お虎)お越しやす。
いやっ…。お虎どん 元気じゃったか?
さ さ… 西郷はん!
お会いしとうございました~!
西郷はんは
死んでしまわはったとか→
いろんなお人から
いろんなお噂を聞きますさかい→
うちは もう何が何やら…!

幽霊やおへんなぁ?
ああ。 じゃっどん
今は 訳あって西郷じゃなく→
大島ち名乗っちょっ。
西郷やのうて 大島?
くれぐれも 大声で西郷はんとは
呼ばんでくいやい。
へえ 分かりました。
お願いしもす。
すまんのう。 そいと主人に
ちょっ聞きたかこっがあっとじゃ。
へえ それやったら
すぐに お呼びしまひょな。頼む。
旦那さん 大変どす!
(大声で)西郷はんどす!
ちょっ お虎さぁ!
(お虎)西郷はん生きてはりましたえ!→
西郷はんどす!
(新八)呼ばんでくいやい!
(鍵屋)有馬様は
もう だいぶ長い事→
うちには お見えになってまへん。
詳しい事は分からしまへんけど→
近頃 [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩やら長州やらの
お侍はんが→
よう お集まりやと聞くんは
繁の家でございますなぁ。
繁の家?
へえ。
こないな事 言うたら

あれどすけど→
西郷はんの弟はんも
繁の家で 派手にお遊びやとか。
信吾が?
(鍵屋)へえ。 まだ お若いのに→
お侍はんらから
一目置かれてはって→
お金の使いっぷりも
そりゃあ 堂々としたもんや→
さすが西郷様の弟はんやと→
繁の家ではすっかり 上客やそうで。
こんとおりじゃ!
おゆうさぁ いくらあったらおはんを身請けできるんじゃ?
何え そないな事
言わんといてくれやす。へ?
お座敷で そないな事
言わはるんは 不粋どすえ。
不粋? あいちゃもう…
やっぱい おいは→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の芋か。
フフッ。
いえ そこまでは言うてしまへん。
けど 噂に聞く[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の西郷はんは 大きな御方で。
確かに 兄さぁは体がふとか。
体やおへん 心どす。
懐が深うて
男が惚れる男と聞いてます。→
いっぺん お会いしたいわぁ。
そういう立派な御方の弟はんも大変どすな。
分かってくれっとか?

そいなら おいの気持ちも分かってくいやい!
おゆうさぁ
頼むから おいのもんに…。
(戸が開く音)
兄さぁ。えっ?
信吾…。
白石殿の金に手をつけたな?いや 兄さぁ… 誤解じゃ。
誤解っち ないな?
借りただけじゃ。
この大バカ者が~!
いったか…。
わいは ないをしちょっとじゃ!
兄さぁ。
おゆうさぁ 助けてくいやい。
男らしくせんか!真面目に お勤めをしちょっち→
思っちょったら
ないな こんざまは!
死んだ父上や母上が見たら
泣くど!
ずっと家におらんかったくせに→
今更 兄貴面すっとか?
何じゃち?
もう おいに指図すんな!おいは 脱藩するち決めたとじゃ。
有馬さぁに ついていっとじゃ。
信吾!
おはん 自分が ないを
言うちょっか分かっちょっとか!?
兄さぁは 島に行っちょったで
ないも分かっちょらん!
国父様では 国は変えられん。

おいたちの手でやるしかなか。
信吾 そいは
有馬さぁの受け売りじゃっどが。
有馬さぁの居場所を
知っちょっどが。
有馬さぁに会わせろ。
嫌じゃ。
信吾! 有馬さぁは どこじゃ!?
あの… すんまへん。 そろそろ次のお座敷がありますさかい。
信吾!
待たんか 信吾!
どうも ご迷惑をおかけして
ほんのこて すんもはん。
ここの払いは
いくらでごわんそか?
いや~ こんなお侍はんも
いはるんどすね。は?
お侍はんは みんな
踏み倒しはりますのに。
うちらみたいな者に
そない頭下げはる御方なんか→
今まで見た事おへん。
ゆうと申します。
おいは
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩 西郷吉之助でごわす。
今は 訳あって大島三右衛門ち
名乗っちょいもす。
お噂どおり 立派なお兄さんや。
とんでもなか。見苦しかとこを お見せして→
ほんのこて失礼しもした。

すんもはん。 逃げられもした。
バカ者が。
すんもはん。
西郷はん。
はい。
有馬はんの居場所なら
うち 知ってますえ。
(新八)吉之助さぁ。
♪♪~
吉之助 ないをしに来た?
おいの命をおはんらに預けようち思っての。
ないを言うとじゃ。
おはんら 死ぬ気じゃっどが。
倒幕のために
おはんらの命を散らせば→
事は進むち考えちょっ。 違うか?
そんとおりじゃ。
死に行く者と
言葉を交わすっとじゃ→
こっちも覚悟はできちょっ。
有馬さぁ。
どうじゃ
腹を割って話し合わんか。
♪♪~
分かった。
もし 亡き殿が出兵されたなら→
日本中が沸き立ったじゃろうのう。
諸侯も立ち上がる。
幕府を動かせたかもしれん。
じゃっどん

国父様が そんまね事をしても→
日本は変えられん。
ああ。
おいはの [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を出て下関に行き
京に上った。
おいの目で見聞した日本は→
あんころからすっかい変わっちょった。
こげん倒幕の志を持っておる者が
多かとは…。
そんとおりじゃ。
そいだけ幕府が弱り→
腐り切っちょっ証しじゃ。
ほいで おはんらはそん幕府を どげんするつもりな?
まずは 京都所司代を斬り→
都から幕府方を追い出す。
おいたちが先頭に立ち
諸藩の志士たちの先駆けとなる。
そうすれば 事は動く。
腐った幕府は倒れ 尊皇攘夷の志を遂げるこっができる!
確かに いずれ徳川の世は
終わるかもしれん。
じゃっどん 今じゃなか。
今 幕府が倒れたとして→
そんあとは どげんなる?
ん?
だいが幕府に取って代わる?
どげな仕組みで政を進める?
そげんして
右往左往しておるうちに→
日本は 異国の食い物にされっど!

今のままでも食われっど!
じゃっでん みんなで異国に負けん
強か国に生まれ変わる!
そいが 亡き殿の
まことの御遺志じゃっどが!
そいは分かっちょっ!
じゃったらどげんしろち言うとじゃ?
今は おはんらの命
おいに預けてくいやい。
♪♪~
どげんしてでん やるち言うならここで おいを斬れ。
おいの屍を乗り越えていけばよか。
♪♪~
分かった。
おはんらは?
分かいもした。
分かいもした。
♪♪~
信吾。兄さぁ?
今日は すまんかった。
え?
3年ぶりに会えたとに
いきなり ぶん投げて…。
痛かったか?
痛かった。
すまんかった。
兄さぁ。ん?
おいは ずっと
有馬さぁや新八さぁが→
羨ましかった。

おいは 甲突川で→
兄さぁと鰻をとった事もなか→
相撲を取った事もなか…。
兄さぁは
ずっと家におらんかった。
そうじゃのう。
信吾 おいの留守中ほんのこて よう気張ってくれた。
兄さぁが どんだけ立派な男か
人から聞くだけで→
おいは ないも知らんかった。
じゃっどん 今日 初めて知った。
兄さぁは 命懸けで生きちょっ。
立派すぎて…おいには まぶしかっ。
いや 信吾
実は おいも困っちょっとよ。
おいが島に行っておる間に→
西郷吉之助の名前だけが大きくなってしもて。
実際の おいの10倍ぐらい
立派になってしもうた。
おいは そげんふとか男じゃなか。
島で 惚れた女子を嫁にもらって→
子も生まれて
しみじみ幸せじゃった。
こいが生きるっちゅう事かち
思い知った。
じゃっどん…→
3年の間に 世の中はすっかい変わってしもた。
信吾 苦労をかけたのう。
さみしか思いをさせてすまんかった。
おはんは よう気張ったとじゃ。

♪♪~
<そのころ 下関では→
思いも寄らぬ事態が起きていたのです>
何じゃち!? 西郷がおらん?→
わしを出迎える支度を整え待てち命じたとが!
畏れながら
京に火急の事が起きたからだと→
白石殿が言づてを。
(中山)国父様。
何じゃ!?
西郷は こう申しちょいもした。→
国父様は 亡き殿
斉彬様の背を追っておるだけで→
その器は 兄には到底及ばぬと。
(久光)おのれ~。
わしは言うたはずじゃ。
のう わしの命に背けば今度は 島流しでは済まさんと。
切腹じゃ。
直ちに西郷をひっ捕らえ腹を切らせ!
<今宵は ここらでよかろかい。→
じゃっどん 国父様が切腹じゃと叫んでおりますぞ。→
西郷どん チェスト! 気張れ!>
ないごて吉之助が死ななきゃならん!?
やっど やっど!
まずは 国父様が→
変わらねばないもはん!
おはんを刺す。おいは死なん。
切腹。
ないが正しくてないが間違っちょっとか→
分かいもはん!

新七~!
おいごと突け~!
帰ってきたらまた みんなで鰻を食べっか。
西郷が召還された頃 京を舞台に
天下の行方が争われていました。
幕府の権威は失墜し→
過激な尊皇攘夷運動が勢いを増していました。
幕府は
皇女 和宮を御台所に迎え→
朝廷との結び付きを強め
権威の回復を図りますが→
この事が かえって
倒幕の機運を高めてしまいます。
鴨川の西を流れる高瀬川。
川に接する木屋町通は諸藩の志士が集結した場所です。
志士たちは
この一帯に拠点を置き→
密議を交わしました。
京の台所と称される錦市場。
その近くに[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩邸がありました。
錦市場を南北に走る 柳馬場通に→
西郷も利用した[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩の定宿
鍵屋があったといいます。
風雲急を告げる京の町で
西郷は奔走する事となるのです。
2018/06/16(土) 13:05〜13:50
NHK総合1・大阪
西郷どん(22)「偉大な兄 地ごろな弟」[解][字][デ][再]

薩摩に戻った吉之助(鈴木亮平)は島津久光(青木崇高)の上らく計画を批判し激怒させる。一方倒幕ののろしをあげた有馬(増田修一朗)たちと共に弟の信吾(錦戸亮)がいた

詳細情報
番組内容
3年ぶりに薩摩に戻った吉之助(鈴木亮平)は国父・島津久光(青木崇高)と対面するが上洛(らく)計画は無謀であると批判し、地ごろ(田舎者)扱いされた久光は激怒する。一方、有馬新七(増田修一朗)たちが京で他藩の浪士たちと倒幕の狼煙(のろし)をあげようとしていた。吉之助は久光の上洛軍を下関で迎える役目を与えられていたが、その命を破り急ぎ京へ向かう。京には有馬の影響を受け血気にはやる弟の信吾(錦戸亮)がいた
出演者
【出演】鈴木亮平,瑛太,錦戸亮,北村有起哉,高橋光臣,堀井新太,増田修一朗,町田啓太,近藤春菜,青木崇高,内田有紀,【語り】西田敏行
原作・脚本
【原作】林真理子,【脚本】中園ミホ


ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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ikatako117