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2018/07/18(水) 15:50〜17:53 ten.【若一調査隊!第3弾“地名の由来”今回は阪堺電車に乗って調査!】[字]

>>大阪北部地震から1か月。
この間に、
豪雨による被害も出ました。
2つの災害から見えた課題とは。
若一調査隊は大好評、
地名の由来第3弾。
阪堺電車に乗って地名の謎に迫ります。
日本の美しさが凝縮された映画が、
今公開されています。
監督の大ファンである蓬莱キャス
ターが、
作品への思いを聞きました。
>>こんにちは。
かんさい情報ネットten.です。

速報でお伝えします。
きょう昼過ぎ、
大阪府枚方市の中学校で、
グラウンドでの授業を行っていた
女子生徒9人が、
気分が悪いと訴え、病院に搬送さ
れました。
熱中症と見られています。
>>消防によりますと、きょう午後1時ごろ、
枚方市立第三中学校から、
生徒が気分不良を訴えていると、
119番通報がありました。
グラウンドでレクリエーションを行ったあとに、
教室に戻ったところ、

いずれも13歳で中学2年生の女子生徒9人が、
気分が悪いと訴えたということで

す。
9人は熱中症と見られ、
病院に救急搬送されていて、
うち3人が重症です。
当時、
グラウンドには200人の生徒が、
リクリエーションを行っていたということです。
大阪府枚方市の中学校で、
女子生徒9人が熱中症と見られる症状で病院に搬送され、うち3人
が重症だということです。
>>山川さん、
連日異常な猛暑が続いています。

>>そうですね。
ここ3日間ぐらい、大阪の気温、
ずっと見てたんですけども、やっぱり枚方市が、
大阪の中で最も高い気温をずっと
記録している場所でもあったんで
すね。
きょうお昼過ぎの気温も35.6度ということですから、もう猛暑
日になっていましたし、比較的体
力のありそうな、
こういう若い子どもたちにもこう
いう熱中症で、
こういう被害に遭うというのは、
よほど今、
この状況というのが厳しい状況に
なっていると、
厳重な警戒が必要だということだ
と思いますね。
>>決して無理をせずに、こまめ

に休憩を取って、
塩分とそして水分を、
こまめにとるようにしてください。
では続いて、
特集です。
>>とんとんとんとん。
>>余命3か月の4歳の女の子。たどりついた場所は、
おうちのような診療所でした。
>>がんと闘う4歳の女の子は、
弟の誕生を心待ちにする中、
過酷な現実をつきつけられました。余命3か月。
家族が選んだのは、
おうちと呼ばれる診療所でした。
最期まで当たり前の日常を願った
家族のドキュメントです。
>>とんとんとんとんひげじいさ
ん。
>>人生の半分以上は、
がんとの闘いでした。
たどりついたのは、
家族で暮らせる、
おうち診療所。
>>残された時間をできるだけ家族で一緒におりたいなって。
いつもどおりの日常を送れたらな
ーって。
これお口、
これおてて。見える?
>>産まれてくる弟に会わせてあ
げたい。
最期まで、

家族一緒に。
5年前、
神戸に出来たチャイルド・ケモ・ハウス。
全国でも数少ない、
難病の子どもたちのための民間の診療所です。
医師や看護師は24時間態勢で、
子どもだけでなく、
家族のサポートもしています。
全部で19の病室があり、
部屋を出ると、
公園をイメージした大きな遊び場が広がります。
寄付を募って運営されています。
>>おはようございます。
朝からお疲れさまです。
>>診察は、
おうちと呼ばれる病室で行われま
す。
>>おはよう、
いっちゃん。>>みんなから、
いっちゃんと呼ばれている、
4歳の米田一華ちゃん。
>>いただきますは?
>>いただきます。
>>いっちゃんは、介護福祉士の
パパとママ、
妹との4人家族です。
>>バイバーイ。
>>去年9月におうちに転院して
から、毎朝、
病室の玄関でパパを見送ります。

2歳下の千莉ちゃん。初めて一緒に暮らせるようになり
ました。
>>前はすぐ疲れた、疲れたって言ってたんですけど、
千莉と一緒に走り回って、すごい
楽しそうです。
>>やーめた!
>>いっちゃん、
どんな色が好き?
>>青ー。>>いっちゃんは、
1歳5か月のときに副腎から肝臓
にかけて腫瘍が見つかり、
小児専門の大きな病院で抗がん剤
や移植手術など、痛みやつらさに
耐えてきました。
人の出入りが多い病院では、
感染症予防のために、
きょうだいの入室は禁止。
ママやパパに会える時間も限られ
ていました。
2年以上に及んだ、
狭いベッドでの闘病生活。
去年8月、
年を越すのは難しいと、
余命を告げられました。
>>あーん。
>>脳に複数のがんが転移した影
響で、脳梗塞のリスクも抱えてい
ます。
治療が欠かせない中、パパとママは、
この診療所で、

残りの時間を過ごすことを決めました。
>>自分の中の理想が最期の日ま
で一華らしくおってもらうこと。
末期がんやからって甘やかさずに、
でも支えられるところは、
ちゃんとしっかり支えて、心とか
も、
やっていけたらいいなって思いま
す。
ゆっくりやで、
ゆっくりやで。あっ、上手!
できた。
>>小さな診療所なので、手術など、
高度な医療は受けられませんが、
人の出入りに目が行き届き、
感染症の心配はほとんどありませ
ん。
>>せんちゃん、
これパパのハンバーグや。
>>おうちのように過ごせる病室
で、
入院生活は大きく変わりました。
それでも病と闘う現実に、変わりはありません。
>>頭痛い?
呼んでもらっていい?看護師さん。
どのへんが痛い?
>>このへん。
>>がんによる痛みは、
日ごと強くなっていきます。
>>もうちょっとだけ頭痛いの続

くけど、頑張ろうな、一緒に。
もういっぱいがんばっとるけどな。
ごめんな、治してあげられなくて。
>>大丈夫?
>>いっちゃんはこれまで亡くなっていく友達をたくさん見てきま
した。
ママとパパと別れて、
自分も天国へ行くのではないか。
どうしたら不安を和らげてあげられるのか。
家族の苦悩に、
医師は真摯に向き合います。>>パパとママはまだ行かれへん
から、
先に行って待っててねっていうの、痛いのがいっぱいになってきたら、
そこに行く準備が始まるからねっ
ていうのを話して、
でも、
私らはずっと、
一華のこと忘れへんしって、
また会えるの楽しみにしてるからっていう約束をできたらいいなっ
て思ってます。
>>年齢からいうと、お空に飛んでいくとか、
楽しい所に行くからっていうこと
で、
死に対する恐怖というのは、
大人とは違う感じで、
そこで収まると思うんですけど、
何がやっぱり不安かって、
お父さんとかお母さんとかと会え
なくなるっていうのが、一番不安
だと思うので、今、お父さん、

お母さんが言ってくれたように、
ちゃんとあとから行くよっていう
のも、いいと思うんですけど、ま
あ、
天国に行っても一緒の、
家族ずっと一緒やでっていうのを
言ったほうが、もしかしたらいい
かもしれないですね。
>>おうちに来て2か月。
朝からママとパパはお弁当を作り
ます。
いっちゃんは、
幼稚園に通うのを楽しみにしてきました。
大好きなおかずがたくさん詰まっ
たお弁当です。
>>おはようございます。
>>バイバイって。>>いっちゃん、いってらっしゃ
い。頑張って。
ごはん食べや、
な。
いってらっしゃい。
>>いっちゃんのために開いた幼
稚園。
先生役は保育の研修を受けた看護
師たちです。
>>とんとんとんとんしょくぱん
まん、
とんとんとんとんカレーパンマン、
チーズ。
>>おうちに来る前は、

病院で出されるごはんが少し苦手でした。
ここに来てからは、
ママの手料理で食べる量も増えました。
>>ほんまにぜーんぶ食べたよ。
いっぱいおいしかった。
>>いっぱいおいしかった?
ありがとう、よかった。
あっ、すごい、うれしい。
よかった。
>>ママのおなかに宿る3人目の
命。
妹の次は弟と遊びたい。
いっちゃんの願いに応えてあげたいと思っていました。
出産予定日は1月10日。
いっちゃんの余命は、
12月いっぱいと告げられていま
した。
>>もうすぐ産まれるから。
1、2、3の7。
>>当たり前の日常なんですけど、
これが普通の幸せなんだろうなって思うし、
でもすごい自分の中では、
ぜいたくな時間に感じます。
望んでなかった結果ではあるんで
すけど、
今こうやって過ごせていることは、
うれしいです。
>>だめ、だめ。
>>ちょっと飲みたいんやて、ちょっとあげたら?
>>コップで飲んで。

コップで飲んでくれよ。
コップで飲んで、
これ。
千莉のじゃないわ、
コップで飲んでくれ。>>壊れるでしょ、そんなことし
たら。
>>取られた。
>>いない。
>>ここにおる。
>>おるやん、ごめんねして。
向こう行くよ。
>>いっちゃん。
一華。さっき、
サンタさん来てくれたよ。
>>痛い。
>>どこ痛い?
>>頭。
>>頭痛い?
今、
お薬入れたからな。
>>ごめんやで、いっちゃん。
あかんの?
>>クリスマスを前に、
いっちゃんはベッドから起き上が
れなくなりました。
>>かなりちょっと厳しいですけ
ど、
今から24時間以内に、
その時が来るっていう可能性は、
正直かなり高いと思うんですね。

そこはまあ、
誰にも分からないところですけど。
病状の進行がかなり速いので。
>>ごめんごめんごめん、
ママのだっこ。
お父さん、
その枕を、
お母さんの。
>>とんとんとんとんしょくぱんまん、
とんとんとんとんカレーパンマン、
とんとんとんとんバタコさん、
とんとんとんとんジャムおじさん、
とんとんとんとん。
>>上手にできたね、いっちゃん。
ママと一緒に上手にできた。
>>ずっと一緒やで。
1人にせんから、いっちゃんのこと。
怖くないよ。
大丈夫よ。
パパとママおるからね、
ずっと一緒に。
>>すみません。
いろいろとお世話になりました。
>>医学の進歩で小児がんの治る
確率は向上しています。
それでも3割の命は、救うことが
できません。
いっちゃんが旅立って2週間後に
誕生した弟。
一華から一文字取って、

稀一。
この夜に産まれたことは奇跡。
一分一秒を大切に生きてほしいという願いを込めました。
>>稀一には命があることが当た
り前だと思ってほしくないし、
私たちも今を大切にして、
5人で過ごしていきたいです、ずっと。
>>いっちゃん。
どうぞー。
>>どんな形であっても、
家族はずっと一緒です。
>>いっちゃんも食べてね、おい
しいよ。
>>この時間の天気予報です。
こちら大阪ですが、
空がかすんでいるの分かりますか。
大阪、
きょうは36.9度まで気温が上
がったんですけれども、
光化学スモッグのおそれもありま
す。
風が弱くて、ちりや、
それから排気ガスなんかがたまっています。
暑さで体調が悪くなりやすいのに
加えて、
もしかするとこの光化学スモッグ
によって気分が悪くなる、
目がちかちかするなどの症状が出
るかもしれません。
長時間の屋外での作業は、なるべ

く控えてください。
ではきょうは全国の最高気温から
見ていきましょう。
きょう、
全国で一番気温が上がったのが、
岐阜県の多治見市が40.7度、
そして岐阜県の美濃市が40.6度となりました。
赤い所、これが30度以上の所で
す。
紫色の所、これ、
35度以上の所です。では、近畿地方、詳しく見てみま
すと、
大阪は37度まできょう、気温が上がりましたね。
京都が39.1度。
この数字、
7月としては観測史上1位です。
きょうの暑さというのは近畿地方、
記録的なんです。
このあと、
>>さてこちら、
現在の大阪ですけれども、
きょう37度ということで、
夜の気温もなかなか下がりにくい状態です。
もし夜、
エアコン使うのが嫌だなという方、
もしかしたらいらっしゃるかもし
れません。
そういう方は熱が出たときの保冷
剤とかですね、ああいう冷たい氷
枕など、活用してください。

ではレーダー見てみましょう。
きょう日中、気温が上がって、地
面の温度が上がると、
それが上昇気流になります。
持ち上がった暖かく湿った空気、
局地的に雷雲として発生していま
す。
京都府の南部から奈良市の一部に
かかっているような状況ですね。
あと兵庫県の西部でも、若干雨雲
があるかなといったところ。
まだこのあとも急に雨雲が発生す
る可能性はありますので、
暗い雲が近づいてきたら、天気急
変、要注意です。
特に山沿いの方、お気をつけくだ
さい。
では週間予報で、この暑さ、
いつまで続くのか見てみますと、
あすの最高気温が、北部で35度、
中部、これ、
大阪ですが37度、
京都市内はあした予想気温が39度となっています。
厳しい暑さが、来週にかけて、
まだまだ続く見通しです。
高気圧の勢力が強いからです。
熱中症、
何度もお伝えしますが、まさか自
分がではなくて、
もしかしたら自分がなるかもしれ

ないという心構えでいてください。
先週1週間だけで全国でなんと1
万人の方が運ばれているんです。
他人事と思わないで、しっかりと
対策をお願いします。
この時間の天気予報は以上です。
>>続いて、
1か月前の6月18日午前7時5
8分、
大阪北部を震度6弱の地震が襲い
ました。
大阪では、
観測史上最も大きい揺れとなり、
4人の方が亡くなりました。
その地震から僅か3週間たたないうちに、
今度は豪雨が西日本を襲いました。
この災害で近畿では8人の方が亡くなり、
2人の方の行方がいまだ分かって
いません。
僅か1か月の間に、
近畿地方を襲った2つの大きな災害。
深い爪痕を残すとともに、新たな
課題も見えてきました。
いつ、
どこで被災者になるか分からない今の時代。
近いうちに南海トラフ巨大地震が
来るともいわれています。
まずは、
1か月前に起きた大阪北部地震から考えます。
あの日、一体何が起きていたのか、

そこから、
次に生かすべきことはなんなので
しょうか。
>>現在、
運行を停止しております。
屋外でお待ちください。
>>あの日、
大都市、
大阪を襲った震度6弱の地震。
>>地震の影響で電車がすべて止
まりまして、今、
駅構内は、
人であふれています。
>>電車が止まっているため、皆
さん、歩いております。
もうどのくらい歩いてます?
>>2時間ぐらい。
>>2時間歩いてるんですか?
>>大阪が、
これまで経験したことのない揺れ
に、人々は混乱し、
当たり前の日常が突如、失われま
した。
>>黙とう。
>>地震から1か月がたったきょう、被災地では、黙とうがささげ
られました。
地震により、
3万軒以上の住宅に被害が出た被
災地では、猛暑日のきょうも、
復旧活動が続いています。

>>1週間ぐらい雨続いて、
全然入れず、
あんまり進んでないやろ、どこも。
>>一日でもはようね、
終わらせるようにしたいけど、なかなか。
>>また、
高槻市や茨木市などでは、
被災した家での寝泊りに不安があ
るとして、
いまだおよそ90人が、
自主避難を続けています。>>きょうで1か月かな。
長いようで短いな。
しんどかったね、とにかく。ここではやっぱり、
なかなか思うようには寝られませ
んよね。
>>それは、
突然起きました。
6月18日の午前7時58分。
大阪北部を震源とする、マグニチュード6.1の地震が発生。
>>なんや、
この揺れ。すごいぞ。
>>最大震度6弱。
大阪で震度6弱以上の揺れを観測したのは、
初めてのことでした。
発生直後から、
高槻市では大規模な断水が発生。
また、
およそ11万戸でガスの供給が停
止され、
全面復旧までにおよそ1週間がか

かりました。
>>JR環状線、止まっておりま
す。
>>鉄道にも大きな影響が。
JR西日本では、
当時、
およそ350本の列車が運行中で、
そのうち153本が、
駅と駅の間で停止しました。
>>続々と乗客が降りてきます。
線路を歩いて、
駅まで行くということです。
>>当時の乗客者数の推定は、
14万人に上ります。
あの日、
JRは全線を同時に動かすことを
目指したため、
すべての路線で安全が確認できる
まで、運行しませんでした。
そのため運転再開は、
夜遅くにまでずれ込み、
都市型災害の課題が浮き彫りにな
りました。
>>朝の10時ぐらいから待って
ます。
>>10時間ぐらい、
ずっとここに、待ってるんですか?
>>そうです。
>>どうしようかなと思って、
とりあえず帰りたいですね。

>>先ほど会見したJR西日本の来島社長は、今回の地震の対応に
ついて、改めて陳謝しました。
>>多くの線区におきまして、運転再開が夜間に及び、
ご利用のお客様には大変ご迷惑を
おかけいたしたところでございま
す。
少しでも時間の短縮を図れないか
ということで、検討を進めてきた
ところ。
>>地震によるけが人は、大阪、
京都、
兵庫などで合わせて400人以上、
4人が死亡しました。
今回の地震で浮かび上がってきた
のは、
日常に潜む危険でした。
>>高槻市立寿栄小学校です。プールの壁が、
道路側に倒れています。
>>高槻市立寿栄小学校では、
小学4年生の女の子が登校中に、
崩れてきたブロック塀の下敷きになり、死亡しました。
>>自分の子どもも門の前にいて
たんで、
同じ目に遭ってたんかなと思った
ら、すごい怖いなと思って。
>>倒れてきたブロック塀の高さ
は3.5メートル。
現在の建築基準法が定める基準を
超えていて、違法状態のまま、
長年放置されていました。

>>誠に申し訳ございませんでし
た。
>>3年に一度、
市が行っていた点検の報告書では、
ブロック塀自体が存在しないと読み取れる記載がありました。
また、3年前には外部の専門家か
ら、
大きな地震が起こると、
倒壊する危険性があると指摘されていたにもかかわらず、
その後も安全と判断するなど、
安全対策をないがしろにする、
ずさんな管理体制が明らかになり
ました。
当たり前となっていたブロック塀
がある光景。
ブロック塀は、
1950年から60年にかけ普及し始めました。
安くて丈夫だと、
瞬く間に広まり、
当時は永久構造物ともてはやされ
ました。
>>戦後の復興住宅を作るために、
ずいぶん使われた時期があるんです。
外側から泥棒に入られたくない、
自分の生活のぞかれたくないこと
で、塀を作りたいというのが、も
う当たり前のようにされてたんが、
やっぱり30年代から40年代だ
と思うんですけど。
>>しかし、40年前の宮城県沖

地震で、ブロック塀の下敷きにな
り、小学生など9人が犠牲に。
これを機に、建築基準法が見直さ
れ、高さなどの規制が強化されま
した。
専門家によると、正しく施工した
ブロック塀は、安全で丈夫ですが、
それでも寿命は30年。
条件によっては、
10年持たない場合もあるという
ことです。
寿栄小学校のブロック塀も、当時
の卒業アルバムから、
少なくとも41年が経過していた
ことが分かっています。
今回の地震を受け、
ブロック塀の調査が全国的に行われ、
各地で撤去作業が進められていま
す。
そんな中、この1か月、
問い合わせが相次いでいる会社があります。
香川県に本社がある、四国化成工
業は、
ブロック塀に代わるアルミの塀を
開発しました。
>>こちらが実際に取り付けてる
パネルなんですけども、こちら、
大体12、
3キロの重量になってます。持っていただくと、
軽さ、

分かると思いますけど。>>あっ、
普通に女性でも持てますね。
>>塀の中は空洞になっていて、
アルミの支柱に、
アルミと樹脂の複合材で作ったパネルを組み合わせ、
その上から塗装をしたり、
タイルを張って出来上がります。値段は、
ブロック塀のおよそ2倍から3倍。
>>2011年の東日本大震災、
そのときに話題になりましたのが、
緊急車両が通れないっていう話をやはり聞きましたし、そういった
中で、
軽いものを作りたいという気持ちで取り組んでおりました。
>>実際に、
このアルミの塀を導入している学校が、兵庫県尼崎市にあります。
この学校では、
ブロック塀の倒壊を未然に防ぐため、6年ほど前に、
人通りの多い道路に面した壁を、
アルミの塀に変えたといいます。>>一見、
硬そうに見えるこちらの塀ですが、
たたいてみると、
軽い素材で出来ているのが分かり
ます。
>>アルミの塀は、
ブロック塀のおよそ20分の1の重さですが、
震度7まで耐えることができ、
学校のある尼崎市も、
震度5弱を観測しましたが、被害
はなかったということです。
>>他校の生徒も含めまして、か

なりの通行人の方いらっしゃいま
すので、価格の面では、ちょっと
悩みましたけれども、結局、安全
面を選んだというところですね。
>>黙とう。
>>けさ、
寿栄小学校では地震が発生した午前7時58分に合わせ、校長や教
員らが黙とうをささげました。
>>より一層の安全で安心な学校づくりと、子どもたちの笑顔のた
めに、全力で取り組んでまいりた
いと思います。
>>幼い命を奪った違法なブロッ
ク塀。
同じ事故を二度と起こさないため
に、
学校現場や行政に早急な対応が求
められています。
>>その大阪府高槻市の寿栄小学
校には、大田フィールドキャスタ
ーがいます。
中継でお伝えします。
大田さん。
>>寿栄小学校前、
真夏の太陽が照りつけていまして、
猛烈な暑さになっています。
地震が発生した先月18日は、梅
雨の時期でしたから、
1か月という時間の経過を感じま
す。
ただ、

小学4年生の女の子が命を落とした、
こちらの現場ですが、ご覧のよう
に、
今現在も工事用の白い壁で囲われ
ています。
この囲いの中に置かれていた倒れ
てきたブロック塀ですが、つい1
週間ほど前に撤去されたばかりで
す。
現在も高槻市が保管しています。
そして調査委員会が立ち上がっていまして、ようやく今月中にも、
この場所で一体なぜ、
違法な塀が建てられ、
その後の安全検査で危険性が見過
ごされてきたのか、
改めての検証がようやく始まると
ころです。
すでに高槻市は、
市内の小中学校、
あるいは公共施設で、
塀の高さが1.2メートルを超えるものについては、
原則撤去するという方針を打ち出
しています。
また民間の施設であっても、
道路や公園に面した塀を撤去する場合には、
その費用の一部を肩代わりする制
度の申請の受付も、
つい先ごろ始まりました。
私もきょう、
この近くの小学校のすでにブロッ

ク塀が撤去された場所を見てきた
んですが、
そのあとに応急的に据えつけられた工事用の柵のすぐ脇を、
子どもたちが手をつないで帰って
いるような情景が見られました。
こういった対処は、非常に重要な
んですが、
さらに大事なのは備えることです。
このブロック塀も、
まさかという出来事でした。
身近に潜んでいた危険、ここに気
付けなかったわけです。
今後やって来る大きな災害に向け
て、
身近な危険を察知して適切に対処すること。
それが社会全体に突きつけられた
大きな課題であり、この場所で失
われた幼い命に、
少しでも報いる方法でもあります。>>中継でお伝えしました。
今、
このブロック塀を巡っては、
いろんな対策が打ち出されていま
す。
気付けていたかもしれない危険が、
見過ごされていたわけなんですよね。
今一度立ち止まって増田さん、
この次また同じことが起きないように、
対策をしていかないと、検証して
防がないと、私たちもいけません
よね。

>>公共の場所であると税金を使って、その壁というのは、
新しいいい素材があれば、そちら
のほうに変えていけるのかもしれ
ませんけど、
やっぱり一民家であるとか、個人になったときに、
いくら一部を費用負担してもらっ
たとしても、やっぱりお金かかる
からそんなお金ないから、今はや
めとこっかーで、判断する人も、
やっぱりまだまだいてると思うん
ですよね。
じゃあ、そういう壁を見つけたと
きに、
変えるまではいかなくても、どう
いう注意喚起をするのかとか、
どういう管理をしていくのかとい
うのは、
すごい大事になってくるのかなと
思いますよね。
>>今、増田さんから個人という
話もありましたけれども、
今回の大阪北部地震、
多くの住宅にも被害が出ました。
では高槻市氷室町には大辻記者が
います。
大辻さん。
>>私は高槻市氷室町に来ています。
きょう、
高槻市は高槻市消防によりますと、
午後4時現在で39.5度の最高

気温を記録しました。
このように立っているだけでも、
じっと汗が出てくるような猛烈な暑さとなっています。
私はちょうど1週間前にも、
この町を取材で訪れたのですが、その際はちょうど梅雨が明けたこ
ろでして、
ようやく屋根や壁の修理に取りかかり始めた家が多かったと記憶し
ています。
ですが、きょうはこの暑さもあり、
工事をされているおうちはまばら
で、
工事業者の方に話を聞きますと、
休憩を取りながらの作業になるの
で、なかなか思うように作業が進
まないとおっしゃっている方もい
らっしゃいました。
さて、
地震はその地域に以前からあった
課題を浮き彫りにするともいわれ
ています。
取材を進めると、今回、
損壊した家屋やインフラから、
ある共通点が見えてきました。
>>地震から1か月がたち、
全容が明らかになってきた家屋への被害。
大阪府によりますと、
全半壊が241世帯、
一部損壊は3万4052世帯に上
ります。
被害が多かった高槻市氷室町に住

む、西屋敷さん78歳。
>>ここかて、
ぴーっとはいっとるんですよ。こんなん見たら、やっぱり怖いな
と思って。
>>地震発生から3日後に行われ
た応急危険度判定では、
危険を意味する赤い紙が貼られました。
>>あちこち転々してきました。
ここが最後の住みかやと思って来たんやけど、ちょっと怖いところ
で。
>>片づいてるようでも、やっぱ
り片づいてないですよね。
どうしよういう感じで。
>>地震から3週間たった今月9
日、西屋敷さん夫妻が市役所に行
くと、り災証明書が、
次々と発行されていました。
>>調査させていただきまして、
半壊といったものが出ましたので、また一部損壊とは違って、
見舞金が出たりとかするんです。
>>最初は一部損壊だと思っていた西屋敷さんでしたが、
状況は思った以上に深刻だったよ
うです。
実は、西屋敷さん夫妻が住む高槻
市には、ある特徴がありました。
>>39年。
あの家とか、
ここらはずっと、僕らよりも、
入る前にあった。
3年ぐらい早いんちゃうかなと思

うんですけどね、
あの辺。
>>高槻市によりますと、
1960年代から高度経済成長と
歩調を合わせ、
各地でベッドタウンとしての宅地
開発が進みました。
1973年には、
人口30万人を突破。
その当時に建てられた木造住宅は、
新しい耐震基準に満たないものが
多く、今回、
大きな被害を受けたと見られます。
一方。
>>こちらのエリアは、
40年、
50年前に宅地開発が進んだエリアではないのですが、ご覧のよう
に、
ブルーシートがかけられた家が多く見受けられます。
>>高槻市西面中に3世帯で暮ら
す田淵さん27歳。
400年以上前から、先祖代々、
この土地に住んでいますが、
家を建てたのは50年前。
こちらも高度経済成長の真っただ中でした。
>>ちょうど高度経済成長のとき
に、
東海道新幹線が通るってなって、
そのときに、
土地の買収とかで頂いたお金等で

建て替えた家が、
何軒かあるというふうな話は聞い
てて、実際、私の家も、
その経緯で建て替えました。
2階の壁なんですけども、
地震のときにひびが入って、それ
から、
こうやって事あるたんびに、こう、
もう、壁がぽろぽろ落ちる状況で
す。
日に日にひどくなってて。
>>2階に上がると。
>>もう天井の屋根がもう、
ふにゃふにゃになってて、すぐ、
屋根が落ちてきそうな状況になってます。
>>この前の大雨のときは?
>>大雨のときは、
もう本当にここにバケツを10個、
15個ぐらい置いて、それをバケ
ツリレーで、
下のほうに水をほかしてっていう、一夜中、ずっとそんなような状況
でした。
>>修理にどれぐらいかかるかと
か?
>>修理に?期間はなつはやねに
のぼれないって伺ってるので、暑
すぎてということで聞いてて、
一番早くて、10月、11月ぐら
いになるというふうに聞いてます。
大体1000万以上はかかるんじ

ゃないかというふうにいわれてい
ます。
>>市の判定は一部損壊でしたが、
日に日に被害が拡大しているため、
田淵さんは再度調査を依頼し、
判定を待っています。
北摂地域では、このように、
高度経済成長期に建てられた耐震
性が不十分な木造住宅が多いこと
が判明。
その数は、
高槻市で1万4700戸、
茨木市で1万300戸と推定されていて、全体の1割程度を占めて
います。
>>この地域で、
その地震は起きないだろうってい
うふうに考えてたので、
地震保険も入ってなかったですし、
阪神・淡路のときも壁が剥がれてたりとかしてて、もうじゃあ、次、
地震来ると、持たないかもしれな
いというような状況なので、
しっかり今回のときに耐震のとこ
ろもしないといけないなというふ
うに感じてます。
>>また今回の地震で相次いだのが、
断水の被害。
水道管が3か所で破損し、
高槻市や箕面市では、21万人以
上が影響を受けました。
>>昭和40年、

昭和38年に設置をされた、
古い老朽管といわれる管にはなっ
ております。
>>法定対応年数の40年を超え
た老朽管の割合が、大阪府は全国
で最も高く、全国平均のおよそ2
倍。
29.3%に上るのです。
なぜ、更新が進まないのでしょう
か。
>>こういった老朽管の更新事業についても、水道料金なりで賄っ
ていく必要があります。
人口減少の中で水を使う量というのが小さくなっておりますので、
そういったことで、水の売り上げ、
水道料金の収入っていうのが減少しておるという状況があります。
そういった財源の問題というのが、
大きく更新を進めていくに当たっての課題かと思います。
>>破損の原因は、
まだ調査途中で、老朽化と断定はできないものの、松井知事も、事
態を重く受け止めています。
>>間違いなく1兆円超える大事
業になるわけですよ。
でも、これはもう、生活インフラ
なんで、
これはもうなんとかやらなければ。>>人口35万人を抱える高槻市
も、
次の地震から市民の命を守るための対策に乗り出す方針です。
>>高槻は、
公共施設もそうですし、
やはり高度成長期のときに建てら

れた住宅が多いということもあり
ますので、
耐震診断であるとか、
その耐震の補助とか、
そういったことをわれわれとしてはやって、
町全体のやっぱり耐震力を高めて
いくという。
>>半壊の判定を受けた西屋敷さ
ん。
先週、
ようやく業者が決まり、屋根の応急処置が始まりました。
>>とりあえずは修理せんとね、
すぐ行く所もないし、
行かれへんし。
>>やっぱり、
離れたくない。みんなたくさん、
気心知れた人ばかりやから。年いってからね、
遠く行くいうのはちょっとね。
でもやっぱり、
次大きいの来るって思うたら怖い
です。
もう、いろいろ心の中で葛藤して
ます、自分では。
>>では改めて、中継です。
大辻さん。
>>地震発生直後から取材をさせ
ていただいている西屋敷さんにお
越しいただきました。
よろしくお願いします。
>>よろしくお願いします。

>>今回の地震で、
まず被害があった所はどちらにな
るんでしょうか?
>>基礎から屋根までですけれど
も、一番、ここから見たら、
この西側の壁が全部崩落したんで
すよね。
それでこの間、
11日から大工さんと左官屋さんに来てもらって、
大工さんがまず下地処理してもら
って、きょう、
左官屋さんにちょっと上塗りして
もらって。
そのあと、
塗装もするかしないかはこれから決めますけど。
それと屋根っていったら、こっち
側のほうになるんですけどね。
ちょっとクーラーの外せん機外し
たそこ、載ってるあの屋根と、
その横っ側の壁が完全に剥がれて
たんですよ。
それもきょう、ちょっと今、塞い
でもらって、塗装してもらいまし
た。
塗装っていうか、
壁塗りをしてもらったんです。
あと基礎はね、
ここもちょっとしてもらったんで
すけど、ここよりか、
西面の南と北がものすごいひどい

んです。
いうたらここら辺まで壊れてね。
それであと、
家の中がまた土壁ですんで、壁が
落ちて、それも今、
大工さんに下地処理してもらって
ます。
>>ちょうど先週から工事業者が
入られたということなんですよね。
>>そうです。
いろいろ職人さんもね、
忙しいからあっちこっちに行って
もらってるんで、
なかなか詰めて来てもらうという
のが、なかなかできないんで、
まだだいぶ日にち的にはかかりそ
うで、大工さんとかね、
職人さんも暑いのに大変ですけど、
こっちもちょっと早く終わってほしいんですけど、
家の中がもうごちゃごちゃなんで
す。
避難生活してるみたいで。
>>今、お話があったとおり、
こちらに来られている職人さんに
聞きますと、
この辺り一帯、
住宅がかなり大きな被害がありまして、
優先度の高い所から修理をされて
いるそうなんですね。
例えば、雨漏りがあるので、

こちらのおうちのまず屋根を修理して、次、こちらの屋根を修理し
て、また戻って壁を修理してとい
うふうに、
順番に作業をされているそうで、
それだけ住宅の被害があったということだと思います。
スタジオからお願いします。
>>西屋敷さん、
1か月前もお話を伺わせていただ
きました、中谷です。
よろしくお願いいたします。
>>よろしくお願いします。
>>1か月前から、
そのあとも大雨などの災害が続きました。
この1か月、
気持ちの変化というものはどういうものがありますか?
>>最初はそれこそ、
もう逃げ出したいとか複雑でしたね。
ここに長いこと住んでるんで、い
たいとかね。せやけど、
あれからもうちょこちょこやっぱ
り、小さい余震がありますし、き
ょうもあったですよね、きのうも
あったし。
ほんで、家の修理してもらってる
んですけどね、こんな修理してえ
えんかなと思うようにもなったり
ね、また大きいのが来たら、
それこそ今度は倒れるんちゃうか
なというような気もして。
だから、ちょっと複雑です、

今。してもらってるんですけど、
このままい続けられるかなと思っ
て。
>>やはりまだ迷われる。
>>直したら、なんか地震怖いで
すからね、ちょっとなかなか、踏
ん切りがつかないですね。
どっち行こうかね。
地震の備えはね、
阪神大震災のあとね、
大屋根のほうはね、
普通の瓦から軽い瓦に変えたんで
す。
下屋いう所の下のほうの屋根は、
瓦そのままおいてたんですよ。
上変えたら、
だいぶ違うからいいかなと思ってたんやけど、それだけじゃなくて、
やっぱり筋交いとかね、耐震補強
しておけばよかったかなと思って
ます。
それはすべきやったと思ってます。
>>暑い日が続きます、くれぐれ
も体調にはお気をつけください。
>>はい、
ありがとうございました。>>ありがとうございます。
中継でお伝えしました。
1か月たってもまだ補修の順番を待ってらっしゃる方も、
もちろんいらっしゃいますけれど
も、
備えというのはどこまで、西田さ

ん、備えたらいいのか、
考えだしたらきりがないものでも
あるんですよね。
>>先ほどのお話だと、
屋根まで瓦の種類まで変えられたって、
ものすごくなかなかそれも普通で
きないところを、やっぱり実際に
起きてみると、まだ、
あーこうしておけばよかったっていうポイントがあって、なんかや
っぱり表面直しても、やっぱり本
当のところ、中はどうなってるん
だろう、大丈夫だろうか、
もう一個耐えられるんだろうかって心配がやっぱり取れないのが、
やっぱりどうしていいか分からな
い、つらいところですよね。
>>そうですね。今、西屋敷さん
のお話を聞いても、
やっぱり二度と同じような地震が
来ないということは、
誰も言うことができないと、
そこが確証が持てないので、次に踏み出すこともやりにくいと、
できにくい、
そういう今の状況なんだと思うんですね。
ただ、
やはりこれからも備えていかないとということになるんですね。
その大きな理由は、去年ですけれ
ども、国の中央防災会議は、
こういうふうに言い切りました。
地震の予知はできないというふう
に、はっきり言ったんですね。

つまり、
前兆を捉えて、
警報を出すというようなことは、
もう事実上、
無理だ、不可能だということを言っているわけですね。
>>ではどうやったら命が守れる
んでしょうか?
>>それはやはり、
これまでの災害をしっかりともう一度見直して、
そこにどんな教訓があるのかとい
うことに尽きると思うんですね。
この都市型の直下型地震でいうと、
23年前の阪神・淡路大震災の教訓。
まさに私は15秒間の中にあると
言えると思うんですね。
6400人を超える人たちが、ま
さにこの15秒間の揺れの中で亡
くなっていったわけですけれども、
その死因なんですけれども、死亡
原因は、この、
自分の家の下敷きになった、
あるいは家具が倒れてきて、
そこに当たって、
また下敷きになってしまったとい
うような死因が一番多くて、
もう実に10人のうちの9人がこ
の状況で亡くなっていったという
ことなんですね。
ですから、
この15秒間をいかに生き抜くか、

家が倒れないようにする、
それから家具が飛んでこないよう
にする、
そこの手だてというのが、
ものすごくこの直下型地震の中では大事だという教訓が、
やはり阪神・淡路大震災の中には
あるわけですね。
>>その教訓の大きな一つが、耐
震化ですよね。
>>そうですね。国はこれ以降、
耐震化をしっかりしなさいというふうに、
方針を打ち出してきました。
2003年からの数字だけを見て
も、
耐震化率は75%から、
ずーっと右肩上がりで、
一番近いところでいうと、
再来年にはもう95%になるとい
うふうに言っている。ですから、
2025年にはもうほぼ100%
に達するというふうに言ってるん
ですけども、
果たしてこの数字を見たときに、
私たちの実感と一致してるのかど
うかというと、どうでしょうか。
>>増田さん、どう思いますか?
>>いや、あ、
そんなに耐震化率、
高いのやって、今、
これ見てまず思いましたよね、以

前からね。
以前からでも、結構高いのかなと
思ったんですけど、
もっとやっぱり古い家がいっぱい
ある光景をやっぱ見てるんで。
>>まさに増田さん、
今おっしゃったように、
この国が発表している耐震化率、
数字の中には、
あるトリックがあるというふうに、
わたくしはおもうんですね。
この数字はどこから来ているのか
というなんですけれども、
1981年に建築基準法が改正を
された。
このときに、今の新しい耐震基準
ができるんですけれども、
それ以降に建った家については、
もう自動的に、耐震基準は満たし
ているというふうに、国は判断し
ているんですね。
ですから、国が今、耐震化をしな
いといけないと言っているのは、
この新しい耐震基準が出来たこの
前の部分の家に尽きるということ
になるんですね。
ただ、
阪神・淡路大震災から23年、も
うすでにたっています。
こちらご覧ください。

新しい耐震基準が出来て、1995年、
この13年後に阪神・淡路大震災
が起きましたけれども、このとき
は確かにこの新しい耐震基準で建
った家っていうのは、
それほど大きな被害を受けなかっ
たというような調査結果もあるん
ですね。
ただ、
そこからすでに23年がたちまし
た。
すると、問題になってくるのは、
この数字に表れてこない、
老朽化ですとか、劣化していると
いう問題が、数字の中には含まれ
てこないわけですね。
普通にいえば建っています。雨風をしのいでいくだけでも、家
は傷んでくるわけですね。
今や日本の中に建っている家は、
35年以上の築年数を持っている
のが、
全体のもう30%を超えていると
いうことですから、この耐震基準、
耐震化率、この数字だけを、
そのまま受け止めていいのかどうか。
今回の北部地震だけを見ても、
一部損壊という家が、
やはり3万軒を超えているわけで
すね。
それを見ると、かなり老朽化、劣

化をしている家も、
町も、
当時は最先端だったかもしれないけれども、
かなり傷んできてるんじゃないか
という現状が見えてくるわけです
ね。
>>今回、
被害が大きかった高槻市でも、若
一さん、
地区何十年という家がたくさん立
ち並んでる場所でもあるんですよ
2018/07/18(水) 15:50〜17:53
読売テレビ1
ten.【若一調査隊!第3弾“地名の由来”今回は阪堺電車に乗って調査!】[字]

大阪北部地震から1か月…被災地の復興は?災害から見えた課題とは?私たちはどう備える?▽若一調査!関西の地名の謎に迫る▽蓬莱さんの天気予報

詳細情報
出演者
【キャスター】
中谷しのぶ(読売テレビアナウンサー)
【ニュース解説】
山川友基
【サブキャスター】
黒木千晶(読売テレビアナウンサー)
【パネラー】
ますだおかだ増田
若一光司
西田ひかる
【フィールドキャスター】
大田良平
橋本雅之
【天気キャスター】
蓬莱大介
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