2018/08/01(水) 00:40〜01:30 NHKスペシャル 大江戸 第3集「不屈の復興!!町人が闘った“大火の都”」[字][再]
更に 南へと逃げた事で→
運よく助かりました。
一方 東へ逃げた人々は→
痛ましい結末を迎えます。
行く手を川に遮られ逃げ場を失い→
およそ1万人が
ここで命を落としたのです。
炎で焼かれた人
水に落ち 溺れた人→
壊れた家に押し潰された人。
この時の犠牲者の骨が→
最近の発掘調査で
初めて見つかっています。
がれきに押し潰され→
800度の猛火にさらされた事が分かりました。
6万人以上の犠牲者を出した
明暦の大火。
火災は3日間続き…
何で こんな事に…。
江戸時代が始まって
およそ半世紀。
町は ほぼ壊滅しました。
しかし そのどん底から 江戸は→
不死鳥のように
よみがえっていくのです。
う~ん… 江戸の町
焼き尽くされちゃったんですね。
でも それで終わりじゃなかった。
そう! 世界最大の火災のあと→
江戸の町は 逆に栄えていくのよ。
逆に栄えていく?
それまで 江戸の人口は50万。
でも 明暦の大火のあと町は大きく広がって→
人口も100万を超えて 江戸は
世界最大の都市になったの!
えっ 火事のあとで?
そう。浅草や両国 赤坂といった町は→
大火がきっかけで生まれたんだ。
どういう事ですか?
それはね 武士
町人 僧侶→
みんな
一丸となった→
前代未聞の 復興のドラマがあったの。
ふ~ん。
焼け野原になった江戸が→
どうやって巨大な都市を復興させたのか。
そこには 現代にも通じる→
江戸の知恵がありました。
武士も町人も
江戸中が一丸となった…
まず 幕府の役人たちが→
江戸再建の全体構想を打ち出します。
その内容を示す
貴重な史料が残されていました。
今回 初めて撮影が許されました。
大火の直後巨大な紙5枚に描かれた→
壮大な計画。
焼けたのを機に 江戸を大改造しようという構想でした。
単に元の姿に戻すのではなく→
街を拡大させ 発展させる。
更に 防災力まで高めるという
画期的なアイデアでした。
ただただ復興するだけじゃなくて
さらに発展させて→
江戸の町をつくろうっていう…。
この 江戸の大改造のために行われたのが→
日本史上 類を見ない
住民の大移動でした。
武士たちの了解を得て→
武家屋敷を 赤坂 市ヶ谷小石川などに移します。
その数は
確認できるだけで 1,308軒。
寺や神社の協力も得て→
浅草 芝などに70余りを移転させます。
そして 町人たちは→
本所 深川などに移り住んでもらいます。
ここには 武家屋敷や
寺社も集め→
広大なニュータウンを
造り始めました。
移転する家は
3,000軒以上に上り→
莫大な費用が必要となりました。
巨額の復興資金を生み出すため→
幕府は この時
大切なものを手放しました。
明暦の大火で焼け落ちていた
江戸城の天守閣です。
幕府は 天守閣の再建を断念し→
浮いたお金を住民の移転費用に充てたのです。
なぜ これほど大規模な
住民大移動を行ったのか?
住民が移転したあとの空き地。
そこに 火事の延焼を止める防火帯をつくり→
火除地と名付けました。
江戸の各所に→
合計17か所の
火除地を設けました。
最新の研究から そこには→