はよう!はよう駕籠を呼んでくいやい!
すんまへん!
お虎さぁ!
今しばらく
こちらで お待ち下され。
かたじけなか。
では 失礼致します。
≪(慶喜)とっとと帰れ!
≪(勝)帰れと言うなら帰ってやってもいいが→
そっちが意見を聞きたいと
言うから→
わざわざ来てやったんじゃねえか。
それを帰れとは→
あんまり人を
見くびりなさんなよ。
帰れ帰れ! 家臣の分際で
世界がどうした こうしたのと→
でかい口をたたくな!
こっちは本当の事を話したまでさ。
聞く耳 持たねえなら
もう これっきりに致しやしょう。
≪(慶喜)ああ 早く帰れ!
…ったく あんな野郎になっちまいやがってよ。
そんな所に突っ立ってないで
どいてくんな。
あ… こいは すんもはん。
西郷どん?
お前さん
西郷どんじゃあねえのか?
はあ。
確か[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩じゃ そう呼ぶんだろ?はい。
どこかで お会いしもしたか?
いいや…。 いや いやでもね→
すぐに分かったぜ。 今度の戦じゃ
えれえ目に遭ったね 西郷どん。
お大事にな。
ご無礼ながら あなた様は?おお~ いけねえ 忘れてたぜ。
俺は 勝だ。
あなたが 勝安房守様。
じゃ またな 西郷どん。
どうだ 驚いたろ?信じられるか!?
尻尾巻いて逃げ帰った
長州にだぞ! 今度は→
エゲレス フランス オランダ
メリケンの4か国が→
一気に攻めてかかったんだ!
その数 なんと軍艦17隻。
17隻…。
ああ。
今度ばかりは 俺も恐れ入ったよ。
長州に天罰が下ったんだ。
それも皆 天子様の御心を
踏みにじった報いだ。
今を逃してなるものか。
長州を たたき潰すんだ!
(ふき)お待ち下さい!
ふき!→
勝手に入ってくるんじゃねえ!
また戦をされるのですか?黙れ!
誰かおらんか!
目の前で町が焼け→
民が苦しんでいるのが
見えぬのですか!
失礼致します。
早く連れていけ!
はっ。 お下がり下さい。
お願いです戦など おやめ下さい!
お願いします
西郷様からも お話し下さい!
西郷様!
ふきどん。
西郷様なら かよわき民の気持ちが
お分かりにないもんそ?
口を慎みなされ。
ここは 女子の来るとこじゃなか。
♪♪~
一橋様!
おいにも お役目を下さいませ。
役目?こげな体ではございますが→
西郷吉之助
朝敵 長州の征伐に→
身命を賭して
お働き致しまする所存。
ならば西郷 まずは一つ
お前に頼みたい事がある。
海軍をつかさどる勝に
手を焼いてるんだ。
戦をしたくねえんだとよ。
その勝に会って海軍の出動を説得しろ。
仰せのとおりに。
♪♪~
<数日後 吉之助は
大坂に 勝を訪ねました>
ほんまに ほんまに
申し訳ございまへん。
お引き取り下さい。
じゃっで…→
勝様に お取り次ぎ
願えんじゃろか。お願いしもす!
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の西郷が来たち