すっかり裏目に出てしまいもした。
おいは その場しのぎの策に溺れ→
結局は [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を苦しめるこつになってしまいもした。
あん時 すぐに遣いを出し→
国父様のお指図を仰いでおれば→
こげんこつには
ならんかったかもしれもはん！
申し訳ございもはん！
こんとおりでございもす！
お許し下さいませ！
お前…。
面を上げ。
お前… 泣いちょっとか？
おい 一蔵！
はっ。
（久光）お前 すぐに京へ行け。→
こん男の尻拭いをしてやれ。
朝廷から幕府へ
参勤交代の取りやめを→
お命じ頂くという事で
ございますな？
（久光）ああ そうじゃ。 そうじゃ。
♪♪～
何じゃ？
国父様のご機嫌を取り→
懐に入り込もうちしちょっとか？
いかにも。
似合わん事をすんな。
ご機嫌取りや こびへつらいは→
吉之助さぁが
一番苦手な事じゃろが。
聞いてくいやい 一蔵どん。
近く 一橋様は再び長州を征伐するに違いなか。
再び…？ そうなれば
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩にも出兵の命が下る。
ああ じゃっどん…。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩は 長州の味方につく。
長州の！？
おはん 気は確かか？さんざん考えたが そいしかなか。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩と長州が組めば
他藩もついてくる！
そいには まず→
国父様のお気持ちを動かさんにゃならん。
そんためなら こびも売る。
謀もする。 偽りの涙も流す。
もう一度 言うど 一蔵どん。
おはんの力を貸してくいやい。
♪♪～
（足音）
（久武）吉之助どん？
久武様。
おはんら こげな所で
ないをしちょっとか。
んにゃ その…。
もしかして おはんら…！？
んにゃ… んにゃんにゃ！
そげなこっは。
吉之助どん 実は おはんに
殿から お言葉を賜っての。
殿から？
今や西郷吉之助は[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を代表する人物じゃ。
そんな西郷に いまだ嫁も嫡子も
おらんのかと嘆かれておられる。
そいは もう鎌倉以来の武門
島津の恥じゃ。
んにゃ じゃっどん…。
はよ嫁を取れ。
君命じゃ。
君命ち！？
吉之助さぁ。
考え直せ。
いまじゃった。
（満寿）お帰りやったもんせ。
お邪魔しちょいもす。
おう 琴さぁ。（彦熊）父上！
おやっとさあでございもす。
おお 彦！ 気張っちょっか？
（彦熊）はい！
吉之助さぁの事で相談に。ん？
はよ嫁をもらってほしいのに
肝心の兄さぁに そん気がなくて→
困っちょっとです。
う～ん また嫁取りの話か。
え？
明日 おいは お役目で京へ上る。
そいは また急な事で。
吉之助さぁも すぐ→
筑前 福岡を回り
京へ上る事になる。
嫁を選ぶ暇などなか。
（ふすまが閉まる音）
すんもはん。 今日は機嫌が悪か。
（琴）いえ そげん忙しか時に→
こちらこそ すんもはん。
そうじゃ 満寿。はい？ちょっ調べてほしか人がおる。
先日 久しぶりに見かけたんじゃが
どうも様子が気になって…。
ないな？
そいは 女の方ですねえ。
え？ ああ…。