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2018/08/23(木) 01:00〜01:46 NHKスペシャル「船乗りたちの戦争〜海に消えた6万人の命〜」[字][再]


日本に近づく アメリカ軍の動きを海上で監視し 軍に通報する…
漁師たちは軍属扱いとされ→

本来 海軍が担うべき危険な任務を命じられていたのです。
漁船には海軍の軍人も同乗。
一日12時間に及ぶ 敵の監視を続けさせられたといいます。
黒潮部隊は→
日本の東 およそ1,400キロのラインに配置されました。
アメリカの艦隊や爆撃機を
いち早く発見し→
無線で 司令部に伝えるよう
命じられました。
しかし 無線の発信は
命がけの行為でした。
敵に傍受され 自らの位置を
さらす事になるからです。
黒潮部隊の一員だった…
漁船には 貧弱な装備しかなく→
無線を発信する時は
死を覚悟していたといいます。
アメリカ軍が撮影した映像です。


漁船と見られる船が激しい攻撃にさらされています。
黒潮部隊の漁師たちは
次々と消息を絶っていきました。
最初に犠牲となったのは…
90トンの底引き網漁船でした。
日東丸で犠牲となった漁師の
遺族が健在でした。
水産会社の社員で 出港の直前に
結婚したばかりでした。
彰さんが乗る日東丸は
日本の東の海上で→
アメリカ軍の空母を発見します。
彰さんたちは命の危険と引き換えに→
打電しました。
その時の様子が海軍の記録に残されていました。
空母には 日本を狙う16機の
爆撃機が搭載されていました。
アメリカ軍が撮影した
日東丸の姿です。
無線を発信した30分後→
消息を絶ちました。
彰さんら 乗っていた14人全員が
船と運命を共にしました。
黒潮部隊として
前線で哨戒に当たり→
沈没した漁船です。
日東丸が沈んだあとも漁師たちは 各地で→
危険な哨戒任務を
命じられ→
戦争末期には 更に悲惨な運命を

たどる事になります。
アジア太平洋に
大きく戦線を拡大した日本軍。
極めて ずさんな計画をもとに
民間の船を徴用していました。
これは 開戦前
海軍が示した輸送船の被害想定。
1年当たり
80万トン前後としていました。
しかし 実際の被害は
はるかに上回りました。
開戦から3年目には
想定の5倍に達したのです。
なぜ これほど大きなズレが
生まれたのか。
海軍が 開戦前に
ひそかに行っていた→
被害想定の実態が
取材から 明らかになりました。
被害想定の結果は
深刻なものだったと→
戦後 大井 篤大佐が
証言していました。
しかし 国を挙げて
戦争に突き進む中→
悲観的なデータを示す訳には
いきませんでした。
海軍は 図上演習の
やり方を操作し→
被害を低く

算出していたというのです。
民間の船に 深刻な被害が
出る事を知りながら→
それを隠蔽した海軍。
多くの命が失われていく事になります。
開戦から1年。
日本から 6,000キロ離れた南方の島では→
武器や食料を運ぶ輸送船が→
次々と沈められる事態が起きていました。
その現場の一つが 南太平洋の…
浜辺には 朽ち果てた巨大な鉄の塊が→
顔をのぞかせています。
貨物船 鬼怒川丸の残骸です。
1942年11月 鬼怒川丸は→
全国から集められた貨物船や貨客船と共に→
11隻の輸送船団を形成。
食料や弾薬が尽きかけていた日本軍のために→
ガダルカナル島に向かいました。
太平洋戦争の戦局を大きく左右する事になった…
日米の死闘が続いていました。

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ikatako117

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