ビビっちゃって。
あ~!
で うちの親に聞かせる。素直!
♪♪~
東出さんって 最初 『桐島』…。そうだね。
いつから
役者になったっていうのは→
経歴的には ウィキペディアには
書けるかもしんないけど→
僕自身 『桐島』のとき
役者だったのかっつったら→
分かってなかったし 正直 今も→
役者ですって 胸を張って言えるかっていったら→
何か 一種の後ろめたさみたいな。
プロではあると思ってます。
ただ… ただ 役者ですって
胸を張って言うのは→
気後れがするみたいな
そういう感覚のまんま→
今も続いてるかな…。
へえ~ そうなんだ。
役者ですって…。
僕は 言えるんですよ。
結構 十何年 続けてきて→
役者っていう仕事の楽しみもつらさも含めて 誇りみたいのが→
すごく持てるようになってきた
っていうのもあるし。
リスペクトっていう意味も込めて
僕は役者ですって言えるかなって。
今でも 役者とは言えないです
僕は。
映画を勉強させてもらってる
っていうつもりで。
現場の空気を教えてもらってる
っていうようなつもりで。
やっぱ 映画ファンとして→
スクリーンの この外側を見てみたいっていう思いがありまして。
助監督とかでも
拾ってもらえるかもしんないし→
一回でもいいから
現場を見たいっていうのから→
オーディション受けて
そのオーディションで受かって。
そういう意味では
手を抜いたことはないですけど。
でも 自分で役者ですって
まだ言えたことはないですね。
下積み時代って…。
すぐ食ってけたか。いや 無理でしょ!
僕も
お金の話になっちゃいますけど→
親に仕送りしてもらったりとか→
先輩とかにもおごってもらってたし→
そのときは 寮に
住ませてもらってたんですけど→
先輩たちも住んでいて
僕の部屋が 2畳。
だから もう
お布団をひいたら 終わりの部屋。
そこで 17から
二十歳ちょい過ぎぐらいまで→
それでやってたかな。
マジで!?
ホントに 今 それを… 親にも
ぜいたくさせてあげたりとか→
後輩には おごるんだみたいな
そういう精神…。
恩返ししてる最中というか。
僕は 学生が本分だったから→
学業が忙しくなると
モデルの仕事が できなかったの。
でも 早く 東京に出たいみたいな
様々な思いの中→
上京 男友達としてきて。
ホントに 食うや食わずみたいな。米しかないみたいな。
米も実家から送ってもらったの
っていう生活を→
結構 長いこと 続けてた。
おなか すき過ぎて米しか食ってないから→
同居人に 「ねえ 50円 貸して」
「埼玉 帰って実家の飯 食ってくるから」
「俺 50円ない」みたいな。
ホントに 何か→
スーパーで ウインナーなんて
高級品だから 買えないみたいな。
そういう時期は あった。
でも それは 役者になる前で変な話 役者になるっていって→
モデル事務所から俳優事務所に
移ったの。
すぐには 仕事がないわけじゃん。
映画の公開も まだだし。
事務所がよかったのは→
お前 幾らあれば 生活やってける? って言われて→
家賃が 今 これぐらいで
何を買うとかもないし→
レンタルビデオ店も安いし→
だから これぐらいですかねって言ったら→
それ そのまま出してあげる
って言われて。
大学卒業した初任給の半分ぐらい。給料として。