セミダブルで…。やめて~!
せいや!
じゅんこ…。未夏~!
未夏に服を変えてもらった。
財布もカバンもぜ~んぶ未夏に預けたから。
ほら!
ハハッ…。その服 似合わないな。
うるさいな。
あ~ぁ これで盗聴できないね探偵さん。どうするの~?
母親の何を調べるんだ?
あなたには関係ない。
♪♪~
(店員)いらっしゃいませ。お一人様ですか?
あっ 待ち合わせです。
はい。
すいません あと…→
携帯 預かっといてもらっていいですか?こちらにどうぞ。
あの それと モジャモジャでメガネの男性が来たら→
入店 拒否してもらっていいですか?
あの…ストーカーで裁判所から接近禁止命令 出てるんです。
わかりました。
♪♪~
こんにちは。えっ 何?
こんにちは。あっ…。
あぁ~…。すいません あっ…。
♪♪~
(池内)お母さんのことは→
あたしたちの間でも
不審に思う部分が多いんです。
死亡原因は
心筋梗塞だったんですが→
前日の検査結果では→
急に そのような症状が出るとは考えにくくて。
当時の担当医に
お話を聞くことって できますか?
それが…お母さんが亡くなった3週間後に→
交通事故で亡くなったんです。
えっ?
その担当医の方の同期の方です。→
もしかしたら
何か知ってるかもしれません。
ありがとうございます。
もう1つ 伺ってよろしいですか?ええ。
この2人の顔に
見覚えありますか?
いえ…。
じゃあ…。
この人は…。
この人…よく お母さんの面会に来てました。
(尾崎)
お母さんの遺体は ちゃんと見た?
お葬式はできなかったので
霊安所で見たのが最後でした。
でも 骨はもらったと思います。
それはおかしいね。
お母さんは 献体登録していて→
そのまま医大に送られたんだ。
だが 医大に送られる途中で→
お母さんの遺体は行方不明になった。
え?
遺体はどこに行ったんですか?
そのことで
担当医だった同期が→
飲みの席で
奇妙な話をしていたんだ。
お母さんは
何者かに命を狙われていたから→
救命措置をするふりをして
装置に細工をし→
お母さんが あたかも
死んだと皆に思わせた。
そして そのまま医大に送る前に
自分が逃がしたって言うんだよ。
母が生きてるってことですか?
あくまでも酔っ払った席での話だ。
ただ…→
彼は何か いけないことに足を突っ込んだのかもしれない。
誰に狙われていたか
話していませんか?
確か…よく病院に来ていた
女性だとは聞いたが。
何を調べてた?
盗聴できなくて残念でしたね。
ああ 残念だった。
君の母親の死を看護師たちは疑っていた。
そして 心筋梗塞になったのは→
命を狙われていると知った担当医が仕組んだもので→
その担当医が母親を逃した
ってのを聞けなかったのはな。
なんで知ってんの?遠くから見ていても…→
口の動きだけで何を言ってるかなんて→
大体 わかるもんさ。
見ないで。
そうですか。
母親が生きてるって話は妄想に過ぎん。
また聞きの上 酔って話した事だ。
私もその昔 酷く酔って→
亀に連れられ 竜宮城に行った話を真剣にしたことがある。
それと同じレベルだ。
期待はするな!え?