ひずみが生じます。
これを繰り返し→
最後に 固着域のすぐ近くでスロースリップが起きると→
固着域の縁に
新たなひずみが加わります。
この移動現象が起きる度に→
固着域の縁にますます ひずみが加わり→
固着域を圧迫していきます。
そして ある時これが最後の一押しとなって→
ひずみが限界に達すると…。
巨大地震が引き起こされるというのです。
本当に怖いなというふうに
見たんですけれども→
より 危険性が
高まっている事が→
見えてきた
という事なんでしょうか?
南海トラフでは かなり もう 今→
ひずみがたまっている状況になってます。→
更に スロースリップが発生し→
ひずみを加えるという事になりますので→
その切迫性が
更に高まるという事になりますね。
これは
南海トラフで想定されている→
最大級の地震の震源域になります。
こちらが 長年 ひずみがどんどん たまっている→
固着しているという
領域になります。
本当に広い範囲ですよね。
そうですね。→
スロースリップっていうのが→
もともと この豊後水道のところで発生してるという事が→
知られていた訳ですけれども→
それ以外に この日向灘それから この間の領域→
更には 四国中部。
これらのスロースリップが→
どんどん 時間とともに
移動していくという様子が→
明らかになった
という事なんですね。
くっついている
固着域に向かって…。
(小原)固着域に向かって
進行していきますので→
その先に対して より ひずみを
加えるというセンスになります。
同じようなタイプの
スロースリップについては→
この紀伊水道
それから 浜名湖の周辺ですね。
こちらでも起きていますので→
こちらでも同様な移動を伴う現象が→
起きてるかどうかという事を
今 観測しているとこですね。
はあ~。 これだけ近いところで
起きていると→
これは 大丈夫なんでしょうか?
(小原)そうですね。 実を言うと→
一回一回のスロースリップの発生
それから 移動については→
巨大地震に対する影響というのは
微弱なんですね。
ただ このスロースリップなどが→
最後の一押しとして作用する事が考えられますので→
十分に注意を払う必要があると
思います。
切迫する南海トラフ巨大地震。
国は 被害を少しでも減らそうと→
去年11月
新たな制度を導入しました。
それが 南海トラフ地震に関連する
情報 臨時情報です。
こちらは 訓練で使われた
気象庁の発表文です。
「南海トラフ地震の発生可能性が→
平常時に比べて相対的に高まっている」と→
いち早く伝えるものなんです。
南海トラフ周辺の地震活動などを監視する気象庁。
「観測点に異常が発生しました」。
巨大地震につながる異常な現象が起きた場合→
臨時情報を発表。
…と伝えます。
例えば 震源域の片側で→
マグニチュード8クラスの地震が発生した場合。
残りの領域でも→
巨大地震が発生する可能性が高まっていると伝えます。
また 震源域の一部で→
マグニチュード7クラスの一回り小さな地震が→
発生した場合にも。
その後 巨大地震が発生する可能性が高まっていると伝えます。
事前に 巨大地震の可能性を
知らせる事で→
自治体や住民 企業などに
備えを促し→
被害を減らす事が目的です。
巨大地震の前兆の現象必ず起きるんですか?
いや 必ず起きるという訳では
なくて→
むしろ 突然起きるという事も