お店がふえてます。
基本的には使わないんですが、
例えばヒルトン大阪は、
7月から紙のストローに
どうしても欲しい方には
そちらをと。
紙ストロー、こちらなんですが、
どうですか、持ってみた感じ。
しっかりしています。
結構しっかりとした感じですよね。
三輪さん、女の人というのはストローがあったほうがいいんですか。
口紅がついたりするから、
ストローがあるといいなと思うときがあります。
小さい子はストローのほうが。
大体1時間くらいは使えるということです。
それ以上はふやけると。
それ以上は使いにくくなる。
大体1時間ぐらいで、
飲み切るかなと。
本当にすぐれていますが、
これに切りかわったら
あの海洋ごみの問題は終わりかな
と思いますが、
今回の疑問です。
どういうことなんでしょうか。
こうおっしゃっている先生のとこ
ろに
京都大学まで聞きに行ってきまし
た。
上田「京都大学の研究棟の一室に
来てるんですが、
ごらんください。あふれ出る理系
感。
さまざまな実験器具がたくさんあ
ります。
普段こういうところ来ないのでど
きどきしますけども、
えーっと田中先生。あ、どうも今
日はよろしくお願いします。」
京都大学で地球環境学を教える
田中周平准教授。大阪湾や琵琶湖などの
水環境における生態系の仕組みや、
環境汚染を調べる研究者でもあり
ます。
まずは、プラスチックごみの現状
について伺います。
ストローだけじゃなく、ペットボトルなど、
あらゆるプラスチック製品が海に
流れ出ていて
その量は年間800万トンに上ると言
われています。
そこで問題なのは、プラスチック
が太陽の光や
微生物の影響で砕けて小さくなっ
てしまうこと。
田中「こちらは昨年琵琶湖の表層
水の中から採取したものになるん
ですが…」
上田「ちょっと見ていいですか?
たしかに、思ってたプラスチック、
今、息がかかったら飛んでしまいそうなぐらい薄いですね」
これがマイクロプラスチックと呼
ばれる
5ミリ以下のプラスチック片。
こうなると当然、回収するのは困
難です。
さらに…
「こちらは製造段階から小さくな
っているものですので、
より注意が必要になってくと思い
ます。」
ストローなど、大きなプラスチッ
クごみが自然の中で小さくなって
しまったものを「2次的マイクロ
プラスチック」
そして、我々が使う段階からすで
に5ミリ以下になっているものが、
「1次的マイクロプラスチック」
この1次的なものが、海洋汚染の大きな問題となっているんです。
上田「これもプラスチックなんで
すか?」
田中「こちらの大きさがだいたい
0.1から0.3のものになりま
すが、こちらもマイクロプラスチ
ックになります。」
こんな小さなプラスチックいった
い何に使われているかというと…
「マイクロビーズ」って聞いたこ
とありませんか?
洗顔料や歯磨き粉に入っているつ
ぶつぶのこと。
あれ、以前までマイクロプラスチ
ックで出来ていたんです。
上田「今まで僕たちは顔を洗った
時に流してましたよね。
そのあとどうなってるんですか?
」
田中「日本ですと、われわれが使
った排水っていうのは
下水処理場のほうにいって下水処