木組みというんですけれども。
木材だけを組み合わせて
建てる→
昔ながらの伝統工法。
今では 数少なくなった地元の職人さんに頼み→
あえて その工法が分かるよう
墨跡を残しました。
(奈良)まあ ここに来たお客さんですとか→
あと子どもたちも これが…→
この家が どうやって
建ってるかっていうのを→
ちょっと
分かってもらえるように。
(野々)知ってた?
(一同)はははっ。
子どもたちの成長の跡も柱に。
部屋の奥には…。
(野々)わっ これは…。 うわ~!→
海が見えますね。 びっくりした。→
一瞬
絵を見てるのかと思いました。
(奈良)この景色が
すごい気に入りまして→
窓の位置を決めてから
ほかの全体を決めていったという。
(野々)ここが始まりなんですね。(奈良)そうなんです。
(野々)へえ~。
都会では味わえない
豊かさを求めて→
能登島に移住。
(奈良)ないからこそ なんか…そこに なんか→
工夫する余地があるというか。
(野々)ご主人がデザインされたんですか?
(奈良)はい。
(野々)こちら。
島の文化に触れて
新たな才能も開花。
物づくりだけに とどまらず→
なんと 自給自足の暮らしも実現。
島の大自然の中で
すくすくと育っています。
♪♪~
大学の建築学科で知り合い→
交際を始めた 奈良さん夫婦。
ご主人は 大学を卒業後→
イタリアのベネチアに渡り
デザイン会社に就職。
そのとき 一時帰国で訪れたのが→
当時 奥さんが暮らしていた能登島でした。
ベネチアは もう 100%→
人がつくり上げた人工の島なので→
まあ この自然も そうですし→
人柄とか そういったものが→
すべて まあ
ベネチアよりも→
良いんじゃないかなと感じましたね。
自然と寄り添う暮らしに惹かれ→
結婚を機に
能登島への移住を決意。
すると 島には 思わぬ発見が。
(奈良)まあ 家を建てようと思ってから→
いろいろ 地元には
何があるのかなっていうのを→
調べはじめて
で そして 探していくと→
どんどん どんどん
いろんなことが分かってきたので。
能登島ならではの素材や伝統技術。
それらを生かすべく自ら 新居をデザイン。
海を望む和室にも…。
(奈良)この和室の壁と あの天井には→
能登仁行和紙というのを
使ってます。
(野々)の… 能登仁行和紙?(奈良)はい。
能登半島に伝わる手すきの…。
調湿効果もあり
海藻や木の皮など→
さまざまな植物繊維を
混ぜることで 強度が増し→
独特の風合いに。
(奈良)更に この畳なんですけども→
こちら 自家製の畳なんですよ。
(野々)自家製?自家製って なんですか?
実は ご主人
移住して始めたのが 米づくり。
島の農家さんに 田んぼを借りて→
毎年 収穫。
その際に出た藁を
畳屋さんに持っていき→
なんと 畳まで
手づくりしちゃったんです。
(野々)畳 つくったの?
(一生)うん。
(野々)へえ~ すごいね。
(三船・スタジオ)なかなかできない経験。
野菜も育てる自給自足の暮らし。
とはいえ能登島での暮らしは大変なことも。
(奈良)あの~ 梅雨時期は
まあ 日本全国どこも→
湿度あると思うんですけど冬場も 結構→