何を始めるんですか?
皿を2つ用意し→
一方には餌を たっぷり盛りもう片方には1粒だけ のせます。
飼い主には
1粒だけ のった皿の方で→
大げさに騒いでもらいます。
そこへ イヌやネコを放したら→
どちらの皿へ寄っていくか
という事を調べます。
動物は食べ物に目がないから→
どちらも 餌がたくさんある方へ行くでしょ?
まあ 結果を見ましょう。
まずはイヌ。
(ミルズ)ほらね。
次は どうかしら。
イヌは餌が少なくても→
飼い主が注目する方へ向かいます。
自分の利益より
飼い主を優先するのです。
飼い主が
興味を持つ方へ行きます。
(ミルズ)ほら また。
これこそ イヌの特性です。→
飼い主が何かに関心を持つと
それがイヌにとって→
世界で一番
重要な事になるんです。→
だから 飼い主が
それに触るんじゃないと怒ると→
逆に イヌの関心を
引いてしまう事があります。
よくある失敗です。
うっかり注意を引かないように→
気をつける必要があるんですね。
そうです。
ネコの反応が楽しみだわ。
私もです。
ここまで詳しく実験するのは
今回が初めてですからね。
早速 見てみましょう。
ええ。
(ミルズ)飼い主より食べ物ですね。
飼い主が どんな動作をしようとネコは平然と→
餌が たっぷりある皿の方へ
向かっていきます。
すごい結果ですね。 驚きました。
イヌとネコではこんなに違うんですね。
ネコは きっと
こう考えているんでしょう。
自分の面倒は自分で見るさ。→
飼い主の事は好きだけど→
目の前に食べ物があるなら
そっちを優先するよ。
つまり ネコは
人間に飼われていても→
自分の判断を重視する
独立性の高い動物なんですね。
イヌは かなり違いますか?
(ミルズ)違います。
イヌは目的に合わせて
品種改良されてきました。
そのため 人間の言いなりになる
特性があります。→
一方 ネコは ネズミを狩るために
人間に飼われ始めましたが→
あまり細かい干渉は受けず
比較的 自由に生きてきたんです。
自分で考えて行動するところが
ネコの一番の魅力なんです。
イヌは人間と親密になった分
人間のそばを離れると→
強い不安に駆られる事があります。
ではパッカムの愛犬は どうでしょうか。
イッチーとスクラッチーを ご紹介します。
どちらも黒のプードルで現在 12歳半。
生後6週間のころから
飼っています。
断言しますが この子たちを→
自分のパートナーや娘と同じくらい愛しています。
私の人生の
大きな部分を占める存在です。
この子たちだけで
留守番させる事は→
めったにありませんが
今日は科学的な実験です。
私がいないと どれくらい
寂しがるのかを調べるんです。
さあ 行くよ。 おいで。
パッカムの家に カメラを設置しました。
これから
2匹のイヌだけで留守番をさせ→
その間の行動を観察します。
どうも はじめまして。(ミルズ)よろしく。
ストレスの度合いを数量化するため
生理学的な計測も行います。
まず 唾液に含まれるストレスホルモン
コルチゾールの変化を測ります。
耳の中の温度も
イヌのストレスを表す指標となります。
(ミルズ)イヌは楽しい気分だと→