左耳の方が温度が高くなる傾向があります。→
今も1度高い。
楽しいのか~。
(ミルズ)今は幸せです。
良かった。
心拍数モニターも取り付けます。
現在の値は1分間に およそ60。
このあと
どう変化するのでしょうか。
パッカムが荷造りをして
長旅に出るふりをします。
この子たちは 私が
旅支度をするのを見ただけで→
嫌がります。
日常用具をかばんに詰め込むところを→
わざと見せます。
双眼鏡も入れよう。
ほら パパが出かけちゃうぞ。
急に心拍数がはね上がりました。
1分間に225回。
飼い主が出かける事にストレスを感じている印です。
ごめんよ 2人とも。
気持ちは分かるよ 寂しいよな。
あとでね。
元気にしてるんだよ。
ちょっとの間だからね。
この顔を見て下さい。居たたまれない気分だな~。
外に出よう。 鍵をかけるよ。
ドアを閉めると2匹の心拍数は→
再び はね上がりました。
室内の様子はモニター画面で見る事ができます。
2匹は どんな様子でしょうか。
(鳴き声)
正直 胸が痛みます。
何とも ひどい様子ですね。見ていられません。
なぜイヌは
ここまで動揺するんですか?
自分の安全と安心を→
あなたという人間に依存しているからですよ。
母親に置き去りにされた
赤ん坊のように→
もう 生きるか死ぬかなんです。
え~… 戻ります。どうぞ。
30分後 パッカムが家に戻りました。
ただいま!
帰ったよ~。 ほら おいで。
お~ そうか そうか そうか…。
素早く唾液を採取して
コルチゾールの量をチェックし→
耳の中の温度も測ります。
分かった。 分かった ごめんよ。全部 お芝居だったんだ。
実は庭にいたんだよ。
データを集めてたんだよ。
では 分析の結果です。
(ヴィリヤーズ)ストレスホルモンの値は最初は64.8でしたが→
あなたが戻ってきた時は
166でした。
日常的にはありえない
大幅な増加です。
これは明らかに
ストレスに反応した結果といえます。
ストレスに?
ええ。
耳の中の温度は どうでした?
あなたと離れたあと→
右耳の方が
温度が高くなりました。→
つらい時には
右脳が活発に働くので→
右耳の温度の上昇は
苦痛を感じている印といえます。
泣けてきますね~。
研究によれば飼いイヌの70%に→
こうした不安を見せる時期が
あるそうです。
悔しいですが
これはイヌのマイナス面だと→
認めざるをえません。
飼い主のせいで 精神的に動揺してしまうわけですから→
人間に依存しすぎているんです。
飼い主が動物に愛情を注ぐのは当然ですが→
イヌは幼い子供と同じくらい→
飼い主に多くの愛情を求めるんですね。
ネコは それほど欲張りではない分
飼いやすいといえます。
では 一人でいる時のネコは
何をしているんでしょうか。
ボブは飼いネコというより→
飼い主を選ぶネコといった方がいいかもしれません。
それほど
自立した生活を送っています。
飼い始めたのは いつですか?
4年前です。
家に帰ってくると
ボブが台所にいて→
そのまま
すみついてしまったの。
ボブの方から
押しかけてきたんですね。
そうです。 誰と暮らすかは