2018/10/08(月) 02:00〜03:00 関ジャム 完全燃SHOW【ピアノは楽器の王様?ピアニスト清塚信也が楽しく解説】[字]


(村上)軽やかなね。
♪♪~(ピアノ)
これは もう ホントにチェンバロでもいいぐらい→
王宮なんかで 王様が…→
貴族たちが聴く感じなんですけども→
このベートーヴェンの
この1音目から…。
♪♪~(ピアノ)
(大倉)怖い。(清塚)これは もう ベートーヴェンが→
耳が聞こえなくなってしまったり
ホントに苦労した…。
それを 初めて
音楽に注いだ人なんですね。
なので もう 貴族のためとか

そういうのを離れて→
自分の表現… 自己表現として
この音楽を使った。
それに 一番適してた楽器が
このフォルテピアノという事で…。
この楽譜… 今 僕が弾いた


ピアノソナタの楽譜が→
こうなっているんですけど。
最初の あの… 1音目のfpと書いてある…。
これこそが もう読み方が
フォルテピアノと読みます。
これ どういう事かというと→
最初 フォルテで出て…。
♪♪~(ピアノ)
(清塚)次に弾く時には もう…。
♪♪~(ピアノ)
(丸山)弱くしろと…。(錦戸)その差をつけるって事…。
(清塚)という このレンジの差を
つけろっていうのを→
この瞬間的にやれ
っていうのを ここに…。
かましですよね
じゃあ もう これは…。
言うなれば ベートーヴェンの…。
(清塚)その2段目の途中なんか→
sfって書いてあるのがある…。
あれはスフォルツァンドといいまして→
ここの音を ものすごく強く…→
この音だけを強くっていう意味です。 アクセント。
それ弾いたら どうなるんですか?
(清塚)弾いたら もう…。
♪♪~(ピアノ)
(大倉)それfsですか?
(古田)これ fp。
(村上)このあと…。
♪♪~(ピアノ)

(錦戸)今のがfs。(NAOTO)はい。
っていう まあ どちらも強いには
変わりないんですけど→
特に この音に
フォーカスしてくれてって…。
音楽的意味でもあるんですけども
でも とにかく こうやって→
次もスフォルツァンドのあと→
デクレッシェンドというのが書いてあってピアノにいくんですね。
で ピアノの次に
クレッシェンドというのが書いてある。
これ もう ホントに
一連の動きでいうと→
すぐ小さくして
すぐ また大きくしてください→
っていう表示が書いてある。
(丸山)忙しい…!
(清塚)忙しいんです。 でも→
当時 初めて お客さんはこの「フォルテ」と「ピアノ」…。
つまり 「強い」と「弱い」というのを
初めて耳にしたので→
それはそれは
ショッキングだったんですよ。
聴いた事のない音色を
聴いたわけだから…。
(清塚)なので それを
ガツガツ使っているっていうのは→
もう ベートーヴェンが
当時 どれぐらい新しかったか…。
そうか フォルテピアノだから

できる表現を→
ふんだんに取り入れたという…。
フォルテピアノの誕生によって→
可能となった 音の強弱に注目!
♪♪~(ピアノ)
(大倉)いきなり強弱…。
♪♪~
…というような
出だしなんですけども。
そんなに 差出るんですね。
もう 曲の冒頭で これですから下手したら もう 気絶するぐらい→
みんな 当時は
ビックリしてたと思います。
へえ~。
(大倉)ドキッとしますね。
(古田)かましやな。
(村上)ねえ ホンマに…。
そして 1800年代に入り→
いよいよ→
現代のグランドピアノが誕生。