これまで一切会いたいとは思わなかったという。
しかし。
>>ちゃんと元気にしてるんかなっていうのは、自分も親になって、
ちょっと心配な面も出てきた。
ゆくゆくはおばあちゃんに1回、
会わせてあげたほうがいいのかな
っていうのは思ってたんです。
>>家庭を持ち、父親となった今、
心境が大きく変わったという。
早速、
スタッフは依頼者が親戚から聞きだした母親の自宅へ。
>>はい。
>>突然すみません。私、
株式会社クライアントパートナー
ズの金澤と申します。
×××さんでお間違いないでしょ
うか?
>>はい、そうですが。
>>息子の×××さんからのご依頼でまいりました。
弊社がいろいろな代理代行を行っ
ておりまして、ちょっとお母様が
今、
どのような状況か知りたいということなんですけれども。
>>あの×××ですか?
>>はい、そうです。
>>突然のことで動揺しているの
か、反応がない。
そして。
>>ちょっと下りますので、お待ちください。
>>ありがとうございます。
ちょっといいでしょうか。
大丈夫ですか?
すみません、
突然、
申し訳ありません。
息子さんのことはもちろん覚えて
いらっしゃいますか?
>>もちろんです。
>>母親は再婚して現在は夫と2人暮し。
子どもはいないという。
>>ありがとうございます。
息子さんにお会いになりたいって
いう気持ちは?
>>いやぁ。
形として子どもを捨てましたから、私は。
親としての責任も務めも果たせて
いないので、
会う資格なんてないだろうと、
本当に思っているので。捜してくれて、安否を気にかけて
くれているというのは、
とても思ってもみないことなので、本当にうれしいと伝えてください。
>>後日、
便利屋のオフィスで依頼者である息子と会ってほしいと伝えたが、
約束をしてもらうことはできなか
った。
そして5日後、
>>20年もの間、
生き別れになっていた母親に、
会わせてほしいという依頼。
息子が待つオフィスに、
母親は会いに来てくれるのだろうか。
依頼者にとって、
じりじりとした時間が過ぎていく。そして。
>>捜していただいて。
>>久しぶり。
>>ありがとうございます。
立派な男性になって何より。本当にうれしいです。
>>元気にしてた?
>>はぁー。
>>20年ぶりの再会。
ぎこちないのはしかたがない。
>>結婚したのよね?
子どもは?>>子どもは1人。
>>何歳?
>>今、
2歳。
>>あっ、そうなの。
写真持ってきてない?
>>ある。>>うれしい。
>>これ。
>>かわいい。
どっち?
男の子?女の子?
>>男の子。
>>どっちにも見えるね。
>>そして母親が語り始めたのは、
家を出た当時の事情だ。
>>4人の子どもたちを捨てた形
で、
これは母親じゃないななんて自分
ではずっと思ってたけど、
育ててあげられなかったからね、
お母さん一人の力では。
けんかの絶えない家庭の中で、
子どもたちを育てるっていうのは、
本当に耐えられない、
子どもにいい影響を与えないなと勝手にそう思ってね、
ああいう結論を出したんだけれど
も。
つらい思いをさせて本当に申し訳