何となく 気はずかしいもの。
「気はずかしい」?
「枕草子」に収められている「かたはらいたきもの」は→
清少納言が思う→
そばにいて 気はずかしくなってしまうようなものを→
並べている章です。
「気はずかしいもの。大した腕もないのに→
調律もしていない琴を→
いかにもうまそうに弾きたてている」。
…って いるじゃない。
(笑い声)
カレンちゃん そうなの?
そう。
歌は 好きなんだけどね。
好きなんですけどね。
「恥ずかしいよ」って。
カレンちゃんの周りの人は…
清少納言さんに言わせると→
こんな事もかたはらいたきものなんですって。
「恋人の男が ひどく酔ってしまい
同じ事を繰り返している時」。
「聞かれているのを知らず→
その人の噂話をしてしまった時。→
それが 大した人でもなく→
たとえ召し使いなどであっても→
気はずかしい」!
聞かれているのを知らないでその人の噂話をしてしまった時。
ねえ。 …で それが
たとえ 立派な人でなくても→
それが
召し使いみたいな人でもね。
その人が聞いてるって事を
知らないで→
その人の悪口なんか
言っちゃったりして。
あ~! って。
最悪だね。
そうなんです。 そうそうそう!
あれをやってたんですか?そうそう そうそう。
つまり そういう
はずかしいこと~っつって→
はずかしいこと~
っつってやった訳。
みんなが共感して…。
そうそう そうそう。
だから 多分 これを読んで
読んだ人は 大笑いしたりした。
あ~ あの人がそうだ
あの人がそうだって。
なるほど。
そういうユーモアもある訳ですよ。
古文っていうと 何となく
何か 立派な事ばっかり→
書いてあるような気が
するんだけど。
それから 美しい事ばっかり書いて
あるような気がするんだけど。
こういう 何ていうかな…
ウイットに富んだっていうかね→
ユーモアがあったりする。
…で それやっぱ かなり頭がよくないと→
あるあるに ならないじゃない。
つまんないやってなっちゃうでしょ。
そこら辺で…。
いいとこ ついてた訳だ。
そうそうそう。
はあ~ なるほど。雰囲気としてはね。
世の中の事を
突っ込んでたんですね。
その上手さ。 …で まあ
今 千年たっても→
この人の そういう感じは
生きてる訳ですよ。
(オウム カレン)へえ~。
先生 じゃあ せっかくなんで→
カレンちゃんに その~
現代の かたはらいたきもの→
…っていうのを ちょっと
考えてもらいましょうか。
そうですね。
そうそう そうそう。
カレン… カレン少納言さん。
「カレン少納言」 いいですね。
(笑い声)
大丈夫 大丈夫。
後ろで スタッフさんが ビクっと。
アハハハハ。
こればっかりは
もう カレン少納言さんの→
その… ねえ
もう 発想ですから。はい。
あ~ なるほどね。
できた?
ハハハハハ!
ああ~。
あ~ なるほど。
もうね 駄目なんです。これ 駄目なんだ?
「ほ」と「じ」。
この文章 書いてる時に「ほ」と「じ」が。
もう 駄目なんですよ。