≫法務省は今日、1998年に福岡県久留米市で起きた
看護師による
連続保険金殺人事件の
主犯格の女など死刑囚2人の
死刑を執行したと発表しました
≫今から
ちょうど20年前の1998年…
事件を起こした…
≫医療の専門知識を持つ彼女たちが犯した完全犯罪
だまし取った保険金などは
主犯格の吉田純子が独占
その金額、なんと…
≫昔の同級生に自分を吉田様と呼ばせ、奴隷化するその姿は
まさに…
友人が友人を徹底支配その裏にあったのは…
怪物・吉田が使った…
事件を追い続け犯人たちにも直接取材
真相を明らかにした書籍
「黒い看護婦」の著者・森さんが
初めて明かした
事件20年目の真相
≫さらに…
≫二度と起こってはならない…
主犯・吉田純子がいかにして
3人をマインドコントロールしたのか
まずは、吉田の小学校からの
同級生・伊藤智子の場合
≫今日からお世話になります
吉田純子と申します
≫伊藤が
看護師として働く病院に
吉田がパート看護師として
やってきたことで二人は再会
≫智子はバリバリ
仕事しとるみたいやね
結婚はしたと?
≫あっ…私はまだ、一人
≫そうね
≫ちょっといろいろあって…
≫実は伊藤は…
≫ある日伊藤が風邪で病院を休むと…
≫どうしたの?
≫婦長から聞いたんやけど風邪で休んどったから心配で
≫わざわざいいのに
≫水臭いやね
私と智子の仲でしょ!
栄養つけんといけんから
これ、食べて
≫ありがとう
≫夜中でもいつでもいいから
何かあったら電話して
遠慮せずに必ずよ!
そうせんと恨むけんね
≫吉田は、夜勤明けの翌朝には
伊藤のアパートを訪ね
日常の出来事や不満を互いに
話すことが日課になっていた
そんな関係が続いたある日…
≫智子あんた何か悩み事があるとやろ
≫え?
≫決して誰にも言わんけん
私にしゃべってみんね
≫吉田の優しい言葉に伊藤は悩みを打ち明ける
≫実はね、付き合っていた人に
奥さんがいたんよ
≫そう…
≫不倫…
≫このとき伊藤は…
さらに…
≫私…その人の子を
妊娠してしもうて、堕胎したんよ
それなのに
関係は今も続いてるの
≫男はその後も…
≫入るぞ
≫伊藤は
いけない関係だとわかりながらも
断りきれず、関係はズルズルと
続いていたという
≫バカやん
もっと早く私と再会しとったら
こんなに傷つかんでよかった
私が無理に別れさせてた
きつかったね、ごめんね、智子
≫伊藤はこのときの心情を
弁護士に宛てた手紙に
こう記している
≫智子にだけ話すけど
実は私には、ある偉い先生が
バックについとると
≫偉い先生?
≫政界にも顔が利くし、それに
裏の世界ともつながりがあるしね
すごいね、なんて人?
≫あまりにも有名な人やけん
名前は言えん
私はいつも先生って呼んでる
それに、聞かん方が
智子のためやけん
≫そういう人と知り合いなんやね