2018/10/11(木) 01:00〜01:45 アスリートの魂「石川遼 27歳の告白」[字]


山積みの紙幣が必要となる 異常事態に。
なぜ こんなことになったのか?
世界有数の埋蔵量を誇る原油が国の収入を支えていたベネズエラ。
しかし 原油価格が下落。
アメリカの制裁もあり経済危機に陥りました。
問題は ここから。
減った収入を補うためお金の量をどんどん増やしたのです。
お金の信用が失われ 価値が急落。

モノを買うには大量のお金が必要となったのです。
その結果 街では異様な光景が。
紙幣の印刷量が追いつかず国中で現金が不足。
人々が あちこちで大行列を作っています。
現金取り引きが崩壊し 始まったのが…
人々は 食料と食料を交換し
窮地をしのいでいます。
更に厳しい状況に追い込まれている人も。
カラカス郊外に住む ペレスさん一家です。
物々交換する食料はなくなり→
食べる分すら 底をつきかけています。
残っているのは 僅かな小麦粉。


それを水で薄め 油で揚げたものでしのいでいます。
家族7人で分けると 1人分は僅か。
末っ子は栄養失調だと診断されました。
いや このベネズエラの状況は
本当 深刻ですよね。
はい。
心配なのはベネズエラだけじゃなくて→
今 例えば トルコでも この10年で
最悪のインフレが起きていますし→
あとは アルゼンチンであったりとか
ブラジルであったり→
そういった新興国の通貨が
急激に下がっているということで→
新興国全体で そういった 通貨の信頼が
失われているっていう状況が→
ちょっと気になりますよね。
重要なのは この…
先進国では モノが多い割に
お金が今 なかなか足りない。
回んないで こういった
一部の新興国の場合は→
モノが足りないんだけど
お金は ジャンジャンある。
一歩間違えると 先進国でも→
さんざん ジャブジャブお金を増やしていってましたよね。
どっかに行き場所が…
ねえ 求めて 回り始めたらね。
その現金が 今 かなり地下の→
割と 犯罪のね組織の方に回ってるとか→
そういう話も

さっき ありましたけども…。
現金の場合は 匿名性というのは
ものすごい強い性質で→
まあ だから あれですね
例えば 卑近な例ですけど→
何か アダルトグッズ
買ったりする時とかに→
ちょっと カードで買うと
記録 残っちゃうからという→
やっぱ 匿名性を欲しいなっていう…。
やっぱり。
一般論です。 そういったことと
匿名性があるがゆえに…
さっき 個人のため込みとか
いわゆる 企業の内部留保ってやつね。
ああいうのが
すごいことになっちゃって→
それで また お金が回らないって話も
ありましたけども→
何で 使わないんですか?
将来不安から使えないって方も→
特に 日本の標準的な家庭の方の場合は
多いと思います。
やっぱりね 企業側の理屈としては→
有望な投資プロジェクトがないってことに尽きるんだと思うんですよね。
だったら 賃上げしたり→
株主に 配当で返せばいいんじゃないかって気はするんですけれども→
でも やっぱり 不測の事態に備えて
ため込みたいっていうのはあるんで→
難しいところではあるんですけどね。

どうすればいいんですかね?
ある試みによって 経済が
活性化したという国があります。
スウェーデンです。
その試みとは現金を使うのをやめること。
多くの店で 現金お断りとなり→
流通量の割合は1.3%まで激減しています。
代わって広がるのが スマホ決済。
Swishと呼ばれるアプリで暮らしが成り立っています。
レストランでの食事。
街での買い物。
路上パフォーマンスの おひねりも。
更に 教会の寄付までスマホで支払います。
経済が 以前より活性化。
GDPは 5年で24%増加しています。
一体 なぜなのか。
スウェーデンのキャッシュレス研究の第一人者…
現金をやめれば モノを買う
心理的なハードルが下がり→
より手軽に支払うようになると