いろんな設備を整えなきゃ成り立ちませんから→
でも これだけじゃ 当然 駄目ですよね。
この機械を操作したりする人間→
これが労働と… これが必要と。
これで 資本主義というのは成り立ってるわけですね。
だから まあ
これを売って得られた富というのが→
資本家にも 当然いくし→
労働者に賃金として分配される。
ところがですよ
この資本が 今後 こちら→
AIに…。
おお~。 動いてる。
ほら ねっ ロボットが
自分で これ働いてるんですよ。
ということは 労働が史上初めて
この資本主義から いなくなっちゃう。
そうなの?
そういう可能性があるわけですよ。
わっ すげえ。
うわ~ すごい こんなになっちゃうの…。
私たち人間が働かなくても成り立つ経済。
そんな近未来の世界に最も近いとされるのが→
アメリカのラスベガスです。
イエ~!すげえ 楽しそうだな。
レストランやホテルに
続々とロボットが導入されているのです。
うわっ すごい。
すごい。
これは…
注文を受けると 120本のボトルから→
必要な酒やジュースを選んで
カクテルを作ります。
豪快なシェークや器用に注ぐ様子が
人気を呼び 観光スポットとなりました。
こちらは 去年 日本のホテルにも
導入されて話題となった→
デリバリーロボットです。
客から頼まれた小物をポーターに代わって客室まで届けます。
エレベーターは自ら無線で操作。
最新のAI技術で自動走行します。
客室に小物を届ける仕事は→
今ではほぼロボットが行うようになりました。
ひたひたと進む AIやロボットの導入。
20年後には ラスベガスの仕事の65%が→
AIやロボットに
取って代わられるという予測もあります。
この夏
ラスベガスのサービス業で働く人々が→
一斉にデモに乗り出しました。
AIやロボットの導入によって→
自分たちの仕事が奪われないよう
保障することを 会社側に要求しました。
こうした状況を 今から90年ほど前に
予言していた人物がいます。
20世紀を代表する経済学者
ジョン・メイナード・ケインズです。
ケインズは 1930年に→
「孫の時代の経済的可能性」という論文を発表しました。
その中で テクノロジーの
急速な進歩によって生まれる失業を→
技術的失業と名付け
未来に警鐘を鳴らしました。
今 そのケインズの予言が→
AIやロボットによって現実になろうとしているのです。
技術的失業の可能性は→
サービス業だけでなく さまざまな分野で起き始めています。
このAIロボットは
これまで人が手作業で行っていた→
イチゴの収穫を担うようになります。
これ すごいよね。
カメラが捉えた映像を基に→
AIが イチゴの色 大きさ 形から熟し具合を瞬時に判別。
熟したイチゴを見つけると→
小さなロボットハンドで傷つけないよう 巧みに収穫していきます。
このロボットが普及すると→
1台当たり 30人分の雇用が置き換わる計算です。
AIロボット時代に
人間の労働はどうなるのか→
それを予感させる
現場があります。
生活用品を扱うネット通販の会社。
無人のフロアで700台を超えるAIロボットが→
商品の管理を行っています。
5万点に及ぶ商品は→
全て AIが売れ筋を予測し
発注したもの。
注文が入ると
AIロボットが直ちに商品を準備します。
その膨大な注文データを基に
次に仕入れる商品を自ら決めます。
ロボットが走り回る その下のフロアで
10人ほどの人たちが働いていました。
ロボットが準備した商品を
画面の指示に従って袋に詰めていきます。
この会社では 人間に残された
こうした袋詰めの作業も→
ロボットに任せる準備を進めています。
経営学者のエリック・ブリニョルフソンさんは→
AIやロボットの広がりは