2枚の写真が→
その雇用への影響を物語っています。
1900年のパレードの主役は馬車。
しかし 僅か13年後の写真では
馬車は ほぼ姿を消し→
主役は自動車に変わっています。
T型フォード発売をきっかけに→
アメリカでは馬の数は
最盛期の10分の1にまで激減。
御者など
馬に関わる仕事が消えていきました。
一方で新たに生まれた自動車産業が
失業者を吸収し→
労働者の賃金も上昇します。
1940年代 コンピューターやトランジスタの発明を機に始まった→
第3次産業革命でも同じことが起きます。
花形だったタイピストや電話交換手などが失業へと追いやられる一方→
エレクトロニクス産業が勃興。
経済は ますます成長し→
生産性も賃金も
右肩上がりに増えていきます。
しかし そのセオリーに狂いが生じます。
インターネットが普及した2000年前後から→
生産性が上昇しているのに→
賃金が伸び悩むという現象が起きたのです。
そして
進化したAIやロボットが巻き起こす→
第4次産業革命。
雇用は増えず賃金も伸びないという事態が起き→
資本主義が根底から揺さぶられる可能性が
指摘されています。
そうなれば AIやロボットを所有する人々に
富が集中し→
巨大な格差が
生まれることになります。
新しい産業が生まれ
新しい仕事でっていう…。
まあ そうやって どんどん どんどん
全体は成長してきましたよね。
ただ 今回ばかりは どうなんですか。
今回ばかりは そうなってないっていうことが 非常に問題で→
例えば あるデータは
今 世界の大金持ち8人が→
世界全体のですよ 貧困層半分と
同じだけのお金を持っていると。
8人で世界の半分と同じお金を持ってる。
そのうちの一人が孫さん。孫さんですか?いやいや。
それぐらい…
それぐらい差が広がってるんですね。
この資本主義の中で
とっても重い課題っていうのがあって→
これは再分配っていうことなんですよ。
国家っていうものの機能っていうのは→
こういうグローバル企業が
どんなにお金を集めたとしても→
それを実際の人々に配分することで→
逆に経済を活性化させるっていうために国家っていうものがあったと。
だけれども 今 この グローバルな企業が
1か所にお金を集めた時に→
国家が機能していなくなってる
っていうことが→
この資本主義のゆがみを高めているな
っていうふうに思いますね。
常に進化していく世の中を→
悲しいと思うか楽しい チャンス到来と思うかで→
結果は全然違うんだろうと
思うんですよね。
それは 一人の人間にとってもそうだし
会社にとってもそうだし→
大きく言えば 国家にとっても
そうだろうと思うんですね。
変化は楽しいと思えば
そうなってくるんですよね。
それは だから 成功者の弁ですよね でも。
孫さんが言ってるのは あくまでも。
でも そういうふうに思えば
そういう方向になってくるし。
ただ そこまで考えられる人が
どれだけいるかって話じゃないですか。
でも それは止められない流れだから。
もちろん そうですよね。
私は思うのは
やはり この資本主義の中で→
明らかに
大変メリットを感じているのは→
この お金が積み上がっていく
資本家なわけですよね。
孫さんも そういう資本家の
お一人なわけなんですけれども→
その資本家が実際に
仕事を奪われる人に対してですね→
それは 気持ちの持ちようだとかね
もっと気持ちを明るく持って→
なんとかしたら
どうなのかっていうのは→
私は 無責任だなっていうふうに
思うんですよ。
本来であれば 資本主義が続かなければ
困るっていう立場の方たちが→
本来は この再分配の問題を