2018/10/11(木) 02:34〜03:25 NHKスペシャル マネー・ワールド〜資本主義の未来〜(2)仕事がなくなる!?[字][再]
きちんと解決しなきゃいけないし→
みんなが次の新しい世の中を→
生きていけるような船を作らなかったらば→
この社会自体が 持続可能ではないので→
それは気の持ちようとかっていうことで→
終わらせてはいけないことだなと
私は思います。
そうね。 孫さんには
それを期待しますよね やっぱりね。
逆に言うと 新しい時代に向かって→
真っ正面から取り組もうよということを言わないのも→
これまた逆に無責任だと
僕は思うんですよね。
だから やっぱり こうやって
議論し続けて考えて→
そういうふうに社会を→
前向きに捉えていこうという気持ちがなくなったら→
本当に 国そのものが
ネガティブになっちゃうよと。
まあ いろいろと
議論は尽きないですけども。
ここで答えが出る問題じゃ
ないでしょうからね。
もう一回 ちょっと模型で
説明させて頂きたい。
模型が好きだね。
模型が好きですね NHKは。
AIとか言ってる割に アナログなんだよね。
アナログなんですよ めちゃめちゃ。
これはね もともとの資本主義のね
仕組みでございますけども→
今こうやって 労働者のもとに
資本家から得た賃金が届きますよね。
…で 労働者は そのお金で
商品を買うわけですよ 当然ね。
そうすると 商店の方にお金がね
行くわけですよね。
で 商店は 今度
もっと売りたいじゃないですか。
そうすると 今度 資本家の方に
お金を払って→
更に 商品を仕入れる
ということなんですよね。
資本家は よしよし だったら もっと
もうけようということで→
商品を更に作って お金が
どんどん集まってくると 増える…。
ところが AI化すると
どうなるのかということですね。
そうすると さっきも言ったように→
労働者へ 賃金というのが払われなくなるわけですよね。
こうね いなくなっちゃうから。
労働者が いなくなる。
労働者が いなくなっちゃうから
当然 これが→
なくなってしまうわけですよね。
そうすると お金がないわけですから→
商品も買わなくなりますから こちらにも
お金が行かなくなるわけですよね。
…いうことは お金が回らなくなる。
資本主義っていうのはサービスにしても モノにしても→
作ったものを買ってくれる方がいて
初めて 成り立つシステムですよね。
その方たちが お金を持たなくなって
財を買わなくなるわけですよね。
それが 資本主義の
息を止めることなので…。
自分で自分の首 絞めちゃう。
資本家に富が集中する中 どうすれば多くの人にお金が行き渡るのか。
新たな資本主義の形を模索する動きが
始まっています。
その一つが ベーシックインカムと
呼ばれる仕組みです。
生活保護とは違い
収入の有無にかかわらず→
国や自治体が
住民全員にお金を配ります。
カナダ・オンタリオ州。
ナイアガラの滝で知られるこの地で→
去年10月 ベーシックインカムの
実証実験が始まりました。
舞台となった街の一つ
ハミルトンです。
人口 およそ75万。
16歳から64歳までの住民の中から1,000人が実験に選ばれました。
州政府は 毎月10万円ほどを
3年にわたって給付します。
それを検証することが目的の一つでした。
ベーシックインカムの実験に参加している…
独身のジェームズさんの場合→
毎月 900カナダドルおよそ8万円ほどを受け取っています。
ジェームズさんは 元銀行員です。
地元の大学を卒業したあとこの銀行の窓口で働いていました。
しかし AIなど
テクノロジーの導入で人員削減が進み→
ジェームズさんも その流れからは
逃れられないと覚悟していました。
ベーシックインカムで
生活の不安がなくなったジェームズさん。
銀行を追われる前に辞める決断をし→