2018/10/13(土) 08:00〜09:25 サタデープラス【世界が注目!パラデル漫画家は芸人!?★大空に五輪描いた男達秘話】[字]
懐かしいね。
>>オリンピックは懐かしい、若
いころやから。
>>奇跡ともいえる偉業を成し遂
げたのは、5人の男たち。
>>もし失敗して、みっともない
輪をね、世界中に流されたら、か
っこ悪いなと。
>>東京湾に突っ込まにゃいかんなということを話した覚えがある
んですよ。
>>あの日、
ブルーインパルスのコックピット
に乗っていた藤縄さんと西村さん
。
戦後日本の力になりたいと、航空
自衛隊に入隊。
20代の若さで精鋭ぞろいのブルーインパルスに配属され、
国内の航空ショーで活躍していた
。
そんな彼らのもとに、
開会式での祝賀飛行が命じられたのは、東京オリンピック前年のこ
とだった。
しかし。
>>戦闘機のスモークで、五輪を
描くんだよ。
>>空に五輪ですか?
>>そうだ。
>>アクロバット飛行を得意とす
るブルーインパルス隊でも、前代
未聞の挑戦だった。
>>実際に各自が同じ大きさの輪を描くってなると、スピード、そ
れからバンク、
飛行機の傾け方、これがみんなそろわないと、
同じような大きさの輪にならない
んですよね。
>>作戦に参加したのは、編隊長
の松下、
2番機・淡野、3番機・西村、4
番機・船橋、5番機・藤縄の5名
。
彼らは連日、綿密な飛行プランを
話し合った。
最高速度マッハ0.9で飛ぶ機体を操り、地上3000メートルへ
。
5つの機体が持ち場についたと同
時に、隊長の合図で、
塗料を混ぜたスモークを噴射。
水平方向に直径およそ2キロの円
を描く。
1機でもタイミングがずれれば、
形が崩れるだけでなく、
衝突すらありえる危険な計画だっ
た。
中でも一番難しいポイントとなっ
たのが。
>>ほかの機体との距離感が分か
らないなあ。
>>レーダーなしだから、
その人の目の力です。
勘です。
>>当時、レーダーがついていな
かったブルーインパルス。
つまり、パイロットたちは目視で
ほかの飛行機との位置関係を測る
ほかなかったのだ。
練習を繰り返すも、イメージとは
程遠い失敗の連続。
>>じっと見てるとね、
知らん間にちょっとずつずれてるのよ。
それが分からない。
>>幼稚園、
行くか行かないぐらいの子どもた
ちでも、輪を描いてるの、見るじ
ゃないですか。
うまくないねとかって。
そんなことを言ったらしいですよ
。
>>結局、一度も成功させること
ができないまま、開会式前日に。
隊員たちの空気は重かった。
>>当日は世界に放送されるというのを知ってましたからね。
もし失敗して、
みっともない輪を世界中に流されたら、かっこ悪いなと。
>>このままでは世界中に恥をさ
らすことになる。
と、そのとき。
>>夕方から夜にかけて、
どしゃ降りの雨になってきたわけ
です。
>>天気が悪いのは長引くなとい
う思いはありました。
>>夕方から降りだした大雨。
さらに翌日の天気予報も雨だと知った隊員たちは、意外な場所に集
まっていた。
>>いやー、隊長、残念でしたね
。
>>何がだ?
>>国民にわれわれの雄姿、見せ
る絶好のチャンスだったのに。
>>まったくですよ。