(ナレーション 水澤つるぎ)<昔から ずっと→
誰かと誰かを出会わせるために
電車は走ってる。>
< だから
電車に乗っていれば きっと→
探している誰かに会えるはず。>
< そこが未来でも→
あるいは過去だとしても→
電車は今日もガタンゴトンのリズムに乗せて→
僕を運んでいく。>
<夢みた場所へあなたのいる街へ。>
♪♪~
(箕島昌子)♪♪ ズンチャカチカチカ ツタツタチ~ ズンチャカ
(箕島順平)おかん やめときや。
♪♪ はい
♪♪ 大阪にはうまいもんが
いっぱいあるんやで~
いやいや もうやめときて。
♪♪ たこ焼き ぎょうざ
♪♪ お好み焼き ヘイ
豚まん!
♪♪ ツッタカツカツカ ツッタカチ~
何や それ。
♪♪ ズンジャカズカズカ ズンズカチ~
もうええて。
がお~!
♪♪ うまいもんが
♪♪ いっぱいあるんやで~
もうええて。
♪♪ かに道楽 くいだおれ
♪♪ もんじゃ焼き
いや 何でやねん。 何でやねん→
何で もんじゃ焼きやねん。
♪♪ 串カツ 串カツ 串カツ
串カツ!いやいや→
串カツなんて歌詞にないやろ?
えっ 何で歌詞にないの?
いやいや ないもんはないんやから
しゃあないやろ→
そんなん 歌詞に。
しゃあないことあるかいな。
えっ?
作詞家 呼んでこ~い!やわ。
どっちでもええわ ええわ もう。
何や。
熱っ…。
あっ ふふっ。
あっ…。
♪♪~(店内のBGM)
♪♪~
う~ん。ちょっとあんた→
串カツにらんでても
腹は膨らまへんで。
ここの串カツの衣な→
最初食べたときさくさくって食感がきて→
そのあと もっちりしとるやろ?
うんうん それがどないしたん?
最近の串カツは→
薄めの衣でさくっとした食感がはやりやねん。
けど ここのはちゃうんや。
それが個性になっとるわけや。
なるほどな~。
衣の作り方が違うわけや。そういうことや。
せやから どうやったら
うまい衣になるんか→
一生懸命 勉強しとんねん。
ほんで パクるんか?
パクる言うな 人聞きの悪い。
勉強や 勉強。≫はい お待ち。→
紅しょうが。
うまそうやな。ほんまや。 確かに。
色艶が違うな。
ほんまに わかっとんのかいな。
適当に言うただけや。
適当かい。
ええ色してるやん 鮮やかな ほら。
ほやけどな あんた料理いうのは→
目で見るより
舌で調べなわからへんで。
食べ ほら。 どんどん食べ。
いやいや いや。
はいはい。
何やねん。
いった。 ははははっ!
ぺろぺろっといったらええやん。
ソース持ってったろか? ソース。
うん。 あっ うまいわ。どんどん出てくんで。
おっ。
うわ!
うずらにエビに れんこん。
うち れんこん 好きやねん。 はい。
何で? おかん!
はぁ… もう串カツ食べ過ぎて→
おなかいっぱいや~!
ほんまに おかん 食い過ぎやで。うぅ~。
何か おなかすくねんな~。
思春期やろか?
し… ししゅ… 思春期?
何や?思春期。
何やの。