2018/10/13(土) 13:05〜13:50 西郷どん(37)「江戸無血開城」[解][字][デ][再]
(勝)よう 西郷どん。
お待たせ致しもした。
(勝)何が何でも江戸に攻め込む気だね?
明日 必ず。
分かっちゃいると思うが→
こちとら この江戸を→
戦で火の海にするのはやめてもらいてえのさ。
あいにくと時がねえ。
早速で悪いが これを。
そのための条件だ。
徳川は降伏する。
徳川慶喜公は 隠居して
水戸で謹慎する。
謹慎?
そうだ。江戸城は?
明け渡そう。
軍艦 鉄砲 弾薬の類いは?
お渡ししよう。
ただし 少しばかり猶予をもらいてえ。何故?
何もかも いっぺんに
取り上げちまうとな→
いきまいているやつらが
江戸城を乗っ取りかねねえ。
あと 慶喜公の暴挙を助けた者の
処分は…→
寛大にしてもらいてえ。
勝様…。分かってるよ。
随分 虫のいい事を
言っているのは。
全て のんでくれるたあ
到底 思っちゃいねえ。
ただ いつの世でも
勝者と敗者なんてもんは→
あっけなく入れ代わるもんだ。
お前さんほどのお人なら→
勝者のたしなみを
ご存じないはずはあるまいよ。
西郷どん。
江戸100万の民に→
塗炭の苦しみをなめさせて
つくる国に→
この先 どんな望みが
あるってんだ?
西郷どんが背負う→
新しい日本ってのは 何だい?
民を見捨てる事は
おいにはできもはん。
守るべきものは 民でございます。
誰よりも まずかよわき民でございます。
こん人たちは どんだけ
生きたかったじゃろのう。
おいは 民を救うっとが
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩武士の本懐ち心得ちょいもす。
(鳴き声)
分かいもした。
半次郎 川路。
≪(2人)はっ。
明日の総攻撃は 取りやめじゃ。
(半次郎)先生 よかとでごわすか?よか。
(半次郎)はっ。
では 各隊に知らせもす。
そいと いまひとつ
すぐに京へ上る。
こいを天子様に
お認め頂くとじゃ。
(川路)早駕籠を
手配してまいりもす。
本当に いいのかい?
よかでごわす。
(笑い声)
よし…。
よかった。
じゃっどん一つだけ譲れない事があいもす。
慶喜公の事かい?
はい。
勝安房守は 幕臣筆頭として
ここに来てるんだ。
どうあっても
主君を守らなければならねえ。
だがな 西郷どんびいきの
一人の男→
勝 海舟が言うんだ。
「会いに行けばいい。→
お前さんたちの喧嘩は→
お前さんたちで片をつけろ」ってな。
♪♪~
江戸が焼けないで よかった。
おかげで
今年も上野の桜が見られる。
西郷どん ありがとよ。
礼を言われるのは→
まだ早すぎもす。
(勝)いや そんな事ねえよ。
こうなったら 上野に→
お前さんの銅像とやらでも建ててやらねえとな。
(笑い声)
♪♪~
(慶喜)西郷…→
俺を殺しに来たんだろ。
今度こそ その脇差しで