♪♪~
僕は奥田さんの娘さん
お二人 知ってて。
姉とは どうして知ってるの?
すごい奇跡的な出会いっていうか。
神社で
はじめましてだったりとかして。
(指を鳴らす音)
神社… 神社フェチ。
神社フェチ。 神社好きなんです。
うちの長女 神社フェチ。
でも やっぱり
サクラさんとの関係っていうのは→
恋人役もやらせてもらったりとか
していて。
そうなんです。 だから 何か
僕は そのときまで奥田さんと→
現場でお会いしたこと
そのとき なかったんですけど→
サクラさんの後ろには いつも
奥田さんの影を感じてたりした。
サクラさんや 桃子さんと
お酒を飲まれるとかって→
どんな感じで?
しょっちゅう飲みますけど→
しょっちゅう飲むけど
彼女たちは すごいなと思うのは→
「あっ 私
今 酒飲まない期間だから」
バッと線引けるんだよ。
それが上手にやるな 女性はと。
男って そういうわけに
いかないじゃない。
ついつい 一杯 口にしちゃうと
もう駄目だ。
駄目ですね。 もう ブレーキと
エンジン間違えますからね。
だからね 娘2人が
監督と女優になった…。
なってしまった。 なってくれた。
このね 三表現の複雑さ。
だから なるなよ なるなよサクラ。女優にはなるなよ。
お願いだから。心の中でね お願いしてた。
ならないで。 女優には
ならないでくれっていったら→
高校3年のとき
「お父さん お話があります」
おう 何だ。 正座して。
えっ? 何だ?
「私 女優になりたいんです」
「許していただけませんか?」って言うから。
あ~ きちゃった…。
きた…。
うーん…。
うん。 分かった。
だったら 自分で
女優になってください。
父は何も手伝いません。
それだけだ。
だったら頑張れ。
「ありがとうございます」って言って→
自分でやってきた
今日このごろっていうのがある。
ところが もう一人。
長女は 高校の夏休みに→
映画の 僕の監督の現場に
ついてたんで。
技術部の見習いとかで。
それで見てたら「監督になりたい!」っつったから。
監督は
いくらでも教えられるんだよ。
まぁ親子で 感性も どっか
リンクしてるから分かりやすい。
ところが女優はね 先輩面してね
一度だけ言ったことある。
「私 あした こうなんだけどさ
もう ホント あ~…」
とかって やるわけ。
で 家に来たもんだから→
「う~ん…」ってやったから
おい サクラ。
役者というものはな…
って そこまで言ったら→
ぺって見られて 「お父さん。
お父さんの生き方と→
私とは違います。 お父さんは
24時間 365日 役があったら→
その役で生きなきゃいけないと
思ってる人です」
「私は 女優 自分というのを
ちゃんと使い分けられるんです」
って言ったときに
分かった。 分かった 分かった…。
そうか…。 ああ…。
以来 何も言ってない。ああ そうなんですか。
何も言わない。 近くに こういう
いい女優がいていいなと…。
そういうことなんだよ。
いや~ すごい… 家族ですよ。
すごい家族ですよ。