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2018/10/15(月) 00:55〜01:50 NNNドキュメント我、生還す−神となった死刑囚・袴田巖の52年・語り萩原聖人[解][字]


(踏切の音)
<現場は

静岡県中部の港町 清水だ>
<1966年6月30日
未明→
住宅街に火の手が上がった>
<焼け跡からは→
家族4人が
遺体となって発見された>
<体には刃物で刺された
多数の傷があった>
<この会社で
住み込みの従業員として働いていたのが→
当時30歳の袴田
巖さん>
<元プロボクサーだった>
<警察は事件直後から袴田さんを尾行>
<発生から49日後…>
<犯行を否認していた袴田さんだが→
取り調べの中で自供へ>


<当時の静岡県警が→
袴田さんを取り調べた
録音テープがある>
<3年前
その存在が突如 明らかになった>
<日付は1966年>
<逮捕初日から録音は始まっていた>
<場所は清水警察署>
<52年前の袴田さんの肉声だ>
<自分の身の潔白を
強い口調で訴える>
<警察は
10日近く 自白を得られず→
1度目の拘留期限の直前に…>
<その時の捜査方針について→
後に作成された
県警の捜査記録の中で→
こう表現していた>
<連日 平均12時間もの取り調べが続いていた>
<執拗な追及に黙り込み→
ついに意識朦朧となった>

警察官B)何で? 何で言うことないの?
<そして
19日目>
<翌朝
ついに自供した>
<しかし
テープの音声にはその瞬間は ない>
<その後の公判では

一貫して無罪を訴えたが→
静岡地裁は死刑判決>
<1980年最高裁で死刑が確定した>
<翌年
袴田さんは再審請求>
<裁判のやり直しを求めた>
<獄中の袴田さんからは→
家族に宛てて
膨大な数の手紙が送られて来た>
<死刑判決を受ける前から
つづられていた→
やり場のない思い>
<「神さま僕は犯人ではありません」>

「お母さん 遠からず→
無実を立証して
帰りますからね」>
<息子を信じ続けた
母 ともさん>
<ガンを患い→
死刑判決の後間もなく亡くなった>
<そして
身に迫る死刑執行については…>

「死刑執行という未知のものに対する→
はてしのない恐怖が→
私の心を→
たとえようもなく
冷たくする時がある」>


「そして 全身が→
冬の木枯に
おそわれたように→
身をふるわせるのである
」>
<死刑が確定し
10年が過ぎた頃→
その手紙に
突如 変化が現れる>

「尊敬 天才→
天災
真理→
袴田
巖」>

「真理 真理」>
<時には
平仮名ばかりの文面もあった>
<東京拘置所に毎月のように

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