◆これ、手づくりですか。
◆はい。
手づくりで木で。
◆一応ヒノキなんですけどね。
車輪をつけて。
つなげるようにして。
◆うわあ~、これ、ぎょうさんつくってますやん!
すばらしいわ。
◆知らん間にふえてもうてね。
◆すばらしいわ。
建物も、
吉野家とかいろいろあって、
◆これはおもしろい。
色も。
◆色も塗って、
色も塗って。
ペーパーで磨いて、
これがしんどいの。
斜めに削らないかんから。◆斜めが大変や。
なるほど。
しかし、これは見事やな~。
◆10年前お孫さんのために
電車づくりを始めた藤本さん。
孫の喜ぶ顔見たさに
どんどん数をふやしてしまい
気がつけばこれまでに
120台以上を製作。
家に入りきらなくなった電車を
自宅のガレージに保管するうちに
近所の子供たちの遊び場に
なってしまったのだとか。
◆僕、
電車好きなん?
◆ハイ。
◆電車、好きやったら…。
◆どっちも大好き!
◆どっちも大好きなんや?◆お子さん、
好きでしょう、こんなん。
◆めちゃくちゃ好きですね。
◆何より、
買うて来たやつより、
手づくりのほうが味があっていい
ですよね。
◆そうですよね。
木のぬくもりがあってね。
◆これ、子供、楽しいと思うわ。
これは何でんの?◆これはね、
実は昔20年前、
「飛んでも珍道中」で…。
◆飛んでも珍道中?
◆やってた。
◆俺、やってたよ。
だから、一緒にやってた。
◆マジで?
◆なんとエキストラとして円さんと共演経験があった
藤本さん。
実は時代劇の斬られ役を中心に
活躍した俳優さんで
的場剣友会という殺陣を行うチームに所属し
「必殺シリーズ」や
「遠山の金さん」などに
出演したのだそう
当時のお話を伺うためご自宅にお邪魔しました。
◆斬られるほうがおもしろいです
か。
◆そうですね、やっぱり
昔、よう怒られたんですよ、
チャンバラごっこやってて、
何でもええもんしないって。
◆あっ、“ええもん”ね。
◆やっぱり、悪もんがおもしろかったんですよ。
うわっと大げさになったり。
◆斬るほうは
がっとこれだけですわな。
◆一応、2枚目やから、
あんまり動いたらだめなんですよ。ストレスたまって。
◆ほんで、斬られるほうは、言うたら、
うわあ~とか言って自由にできる
んですか。
◆できる。
一応、それはね、
基本がないんですよ。
勝手にテレビ見て、
どこを斬られておるかとか、
こうなったとか、こうなったとか、
あとはもうお任せやから、楽しい。
◆自由度の高い演技が斬られ役の魅力。
早速そのテクニックを
見せていただくことに。
◆合わせましょうか。
がしっと。
肩を合わせる。
ほんで、膝を蹴る。
◆こうですね。
斬りますわ。
行きまっせ。
えいや!
かあっ。
◆うまいなあ!
うまっ!