顔がもう…
顔がもういってますわ。
ちょっと、僕、斬ってもらっていいですか？
◆どう行きましょうか。
こう…。
◆こう持って…。
ほんで、こう来るところを
僕、後ろ突きで行きますわ。
ちょっと待ってください。眼鏡とります。
せっかくやから。



今、見てたら、
これ、やっぱり目が大事やからね、
眼鏡かけてたらあかん。◆一応、
斬られたら下を向く、
ゆっくり上を４５度向いて…、こう、ばたっと。
◆わかりました。
ほんなら、こっちから行きまっせ。
ぐわっ！
うわあ！
これ、ちょっと…。
◆的場剣友会いけます。
◆いけますか？
これ、何ちゅうんですかね、
この斬られたとき、斬られたとき
にアップが来たら、
これは自分の出番やなという
俺を映しとるなあという感覚がありますね。
◆そうそう。
抜いたときに…。
◆ちょっと、今度、
突かせてください。◆この向きで…。
◆こうですか。
◆これでぐっと…。
◆こうですね？
行きまっせ。ええっ！
うまいなあ～！
◆左腰が。
◆やたら左腰…、
あっ、左にさやがあるから、さやのあるほうに
倒れたらあかん。

◆言われてるんですよ。
これパキッと割れるんですよ。
◆これ、割れるから…。
すごいなあ。
おもしろいわ～。
やっぱり、
自分で考え出した斬られ方とか、
やっぱりあるんですか。
これは得意や、とか。
◆背斬りがいいかな。
ばさっとやられるのが。僕は一番気持ちいい。
◆後ろから斬られるのが一番気持
ちいい？
◆気持ちいい。
◆ちょっと、どういう…。
それが一番得意ですか。
◆まあまあ。
ここに当てておいてもうて、
下へガサッと…。行きまっせ。
◆えいっ！
はよ死ねや、
もう。
長いねん！
自分ばっかり映ってるやん！さっ
きから。
ちゃっちゃと死になはれや！
いやあ、すごい。
ちょっと写真、見せてください、
いろいろ。
◆ここで問題。

◆ということで、
まあ、斬られ役ばっかり
ずっとやってきたということで、
やっぱり斬られたときのアップが
アップがうれしいんでしょうね。◆見せ場なんでしょうね。
ということで、
３０代からずっと斬られ役ばっかりやってきたんですが、
５０歳を過ぎたころから、
始めた新たな
試みがありますというのが問題で
ございます。
◆ハーイ！
◆八木さん。
斬られた後、答え言わなあかんで。
◆あっ、斬られた後に？わかりました。
◆バサッ！て言いますからね。
バサっ！◆ううっ！
◆何で俺、
おまえのお茶こぼさんか、
気をつけなあかんねん。
◆あのう、
こういうのをやっぱり何かに利用
しないとだめというので、とめた
り呼吸をやったり姿勢があるんで、ダイエット教室されたんじゃない
ですか。まずは小さく、１０回、斬られて
いきましょう、次は大きく斬られ
ていきましょうとかって。
ご近所の方を。
ダイエット教室を。
◆すばらしい！