ていました。
>>さらにこのうち、
別の90代の女性が、
骨盤を骨折したことを巡り、
府は職員から虐待を受けた疑いがあるとして、
刑事告発したのです。
虐待の刑事告発からおよそ半年。
警察の捜査は終結しましたが。
京都府警は、
職員からの暴力や、大きな不注意
によって、
入所者がけがをした事実は確認で
きず、
安寿の里の職員の刑事責任は問え
ないと判断したのです。
しかし京都府は、
高齢者虐待防止法に基づいて認定した、
虐待の事実は変わらないとしたう
えで、
骨盤の骨折は、
よほど大きな力がないと起こらないため、業務上の過失があったと
しています。
一方、
告発された安寿の里側は、
行政の対応を強く批判。
>>しっかりと調査せず、
告発した府の姿勢は、
理解に苦しむ。
>>虐待の疑いがあると動いた行政側と、
虐待の事実を確認できなかったと
する警察。
介護の現場で、
何があったのか。
入所者家族の不安を払拭するため
にも、丁寧な説明が求められてい
ます。
>>今回、
府と警察で判断が分かれたんです
が、京都府警は、
刑事責任なしとした理由について、
このように挙げています。
90代の女性入所者はよく転倒す
る人で、
はいかい癖などがあった。
立件できる証拠や証言が明確に得
られなかったということなんです
が、
府は17人について虐待の疑いと
いうふうに挙げていた。
もう全部がじゃあ、
どういうことなのかというところがまあ、不明瞭ですよね。
>>何か確定的な証拠があったわ
けではなかったんですね。
>>府のほうの資料を見ますと、
やっぱりはっきり傷があると、
それは何かで打ちつけた痕であっ
たり、あるいはすり傷であると。
それがその府のほうが見たかぎり
不自然であるということから、告
発をしているわけですが、
じゃあ、
警察が見てなんで違う判断になる
んですかというところからいきた
いと思いますが、実はこれ、大変、
不穏当なことを申し上げます。
しかし今回の場合は、
実はその被害者の高齢者の方が、幸いにして命を落としておられな
いんです。
これがね、万が一、
命を落としておられましたら、司
法解剖しますので、傷っていうの
は、お医者さんによっても、見方
がみんな変わってきます。
ですから、意図的につけた傷なの
か、
あるいは暴力の傷なのかというの
は、本当に科学的にやろうと思う
と、解剖するのがいいんですが、
生きてらっしゃいますので、そん
なことはできない。
そうすると、やっぱりどうしても
捜査はこれが中心になります。
事情聴取ということになります。
そうすると、当然のことながら、
被害者の高齢の方も、
記憶が定かかどうか分からないし、
もちろん職員の方も、
私はやってませんという話になる。
その傷のつけ方も、これ、
先ほどの京都府警のこれも見てい
ただくと分かるんですが、これね、
児童虐待、幼児虐待と比較してく
ださったら分かるんですが、
子どもさんは、
自分であっちこっち体ぶつけに、
意図的にいくっていうことは極め
て少ないです、ゼロとは言いませ
んが、少ない。しかし、高齢とは
いえ、大人です。
そうすると、やはり認知症の方は、