違いない。
早速、その場所を掘ってみること
に。
>>なんか右のほうにずらそうっ
ていう話した記憶がある。
ほかの学年も埋めてるし。
そこはみんな記憶が一致してるな。ほかの学年が埋めてるしっていう。
>>記憶も一致しているだけに、
この場所からタイムカプセルが出てくる可能性が高い。ここから参
加した同級生、
南出さんを加え、加え、総勢9人で掘り続けること30分。
>>暑ー!
>>ポールの右側をかなり広く掘
っていきましたが。
ないね。いやー、
ここはないわ。
菅原君の記憶もまた違ったのかな。万事休すか。
しかし、諦めるわけにはいきませ
ん。
強力な助っ人をお呼びしておりま
す。
どうぞ。
来たー!
来た来た来た!
>>おー!
何これ?
>>ジャストさん、よろしくお願いいたします。
登場したのは、
地中レーダー探査機。
その四角い箱から電波を出し、
地下2メートルまでの異物や空洞を探知すると、モニターに波形で
表示します。
タイムカプセルでポリバケツが入ってるんですけど、そんなのも分
かってくるってことですか?
>>そういうの出てくると、ちょ
っとこう、山が見えてくるかなっ
ていう。
>>早速、ポールの周辺から地中
レーダーで調べてもらいます。
何かが埋まっていると反応が出る
はずなんですが。
>>ちょっと、この辺りが。
>>え?
なになになになに?
>>ちょっと深さ50センチくらい。
>>50センチぐらい。
さっきより、
もうちょっとほらなあかんか。
地中探査のために埋め戻しました
が、
ここは先ほど掘った菅原君が埋めたと言っていた場所。
やはりここのもっと深い所にタイ
ムカプセルが埋まっているのか。
さらに、そこから4メートルほど
進んだ所で、
また探査の足が止まりました。
>>ちょっとこの辺りも、
ちょっと。
>>さっきより小さいんですか?>>浅い。ちょっとここが浅い。
>>深さ20センチの所に、何か
が埋まっています。
結果、ポールの前で2か所、有力
な場所を発見。
では、掘りましょう。
>>はい!
>>じゃあ、二手に分かれてね。
>>はい。
>>レーダーが探知した何かが埋
まっているはず。
期待して掘っていくと。
ここ、なんか硬いな。
>>かちって、
なんか。
>>見えた、
見えた。>>なんかあるよね?
>>なんかある、なんかある。
>>いよいよタイムカプセル発見
か。
>>何これ?
待って。
根っこちゃう?
>>根っこかぁ。
出てきたのは、太い木の根っこ。
紛らわしい。
となると、
期待は最初に地中レーダーが反応
した場所。
しかし、
50センチ以上深く掘っても、何も出てきません。
>>ちょっと地質境界かもしれな
いです。
>>地質境界?
地質境界とは、
砂利と粘土など、
土の質が変化している境目のこと。
地質の変化をレーダーが敏感に感
知したようです。
がっくりと肩を落としたまさにそ
のとき!
>>何か。