2018/10/16(火) 16:47〜17:53 ten.【日本発の最先端がん治療大阪で開始「重粒子線治療」とは?】[字]


>>10個ゲットや。
>>すごっ!
>>取れてますか?
どないですか?取れてますか?
100個取ってよ、
100個。
>>その潮干狩りを取りしきって
いるのは、森本明さん。
10年ほど前までは、この須磨で
アサリ漁をしていました。
>>今は非常にもう、
この15年ぐらい前から全く姿を
見ることがなくなりましたね。
>>でも、今、
手にアサリ持ってますよね。これは?
>>これ、熊本のほうから来てま
す。皆さんが来られる前に、
波打ち際にまいて取っていただく
ということで、人工的な潮干狩り
になってます。



>>須磨海岸はもともとアサリが取れる豊かな海でした。
しかし、
2007年に24キロ取れていたアサリは、
2010年以降、
全く取れなくなりました。
>>ここの須磨のアサリの、
特に本当に15年前取れてたんは、
もうおいしかったんですね。
身もはち切れんばかりの身がなりましてね。
一番おいしいなと思うような貝で
した。
>>突然姿を消したアサリ。
その原因を探り、
復活させようと乗り出したのは、
須磨海浜水族園の吉田裕之園長です。
吉田さんはまず、須磨の海に潜り、
くまなく調べました。
>>高度経済成長の時代に、
たくさん埋め立てをさ
れてますよね。
そのときに干潟とか浅い砂浜とかが減ったっていう事実が残ってま
すので、
だんだんダメージとしてきてるんではないかな。
>>さらに調査を進めていくと、
一つの要因が浮かび上がりました。
>>この海岸っていうのは、
7年ほどはホトトギスガイのマットに覆われてます。
>>その貝が悪影響を及ぼしてい
る可能性に気付いたのです。
そこで吉田園長は、

アサリの復活を願う地元の須磨里海の会のメンバーたちと、
本格的に環境調査を始めました。
>>マットだらけや。この辺ね、
ちょっと問題やな。
だんごになってますけど。>>ああ、
出てきた。
>>これがホトトギスガイです。
>>ホトトギスガイはみずから粘
着物質を出し、
周りの砂を固めて身を守ります。
アサリが住んでいた浅瀬に、
ホトトギスガイが大量に発生する
と、
砂の塊がつながって、
アサリの上に覆いかぶさり、酸素が欠乏して、
死に絶えると考えられています。
海底の砂は、酸素が欠乏すると黒くなり、
実際に酸欠で死んだと見られるア
サリも見つかりました。
ホトトギスガイのこうした異常発
生が繰り返し起きていたことが分
かりました。
>>ものすごく硬くなるんですよ。上から見ると、
目のようなものが見えるんですけ
ど、
それが密集してあるような状態。
どうしてここで発生して、
発達して消えていくのかっていう
のが、
まだ解明されてないんですね。

>>そこで吉田さんたちは、
爪の付いた器具を使って、
海底のホトトギスガイの固まりを壊す作業から始めました。
その壊されたホトトギスガイの固
まりは、台風など、
荒波が押し寄せると流されて消え
ていきます。
>>植物プランクトンを食べて、
たくさん湧いて、
そのアサリが、
ほかの生き物の餌になる。それは魚とかだけではなくて、
タコとかエビとか、
いろんなものですね。
豊かな海のバロメーターとしては、
アサリがまずたくさん取れるっていうことが必要。
>>一昔前はたくさん取れたアサ
リがいなくなった現状を、
一般の人たちにも知ってもらいた
いと、
吉田さんは定期的に勉強会も開い