2018/10/16(火) 16:47〜17:53 ten.【日本発の最先端がん治療大阪で開始「重粒子線治療」とは?】[字]


基準値を超えたコメはゼロ。
それでも福島のコメというだけで、
取り引きが敬遠されてしまうのが現状だという。
農協も飼料米での作付けの再開を
促しており、南相馬市では、
コメ農家のおよそ8割が飼料米を
作っている。
>>単価的に計算ができるという
のが、
一つの強みではありまして、どの
ぐらいになるっていうのがもう、
目に見えてるんで、そこらへんは
いいのかなと。
>>さらに国などは、
飼料米を作っても食用のコメとほぼ同額で買い取られるよう交付金
を支給し、農家の収入を担保して
いる。
ただ、
この地区で農業を再開したのは、
950軒中僅か19軒。


若い世代や高齢となった農家が地
元に戻ることはなく、
以前の姿からは程遠いままとなっている。
>>どんな形であれ、作付けしな
いと、
前へ進めないですから。

少しでもね、
そういった草っぱらが水田になっ
ていけば、
飼料用米でまずは復興ののろしを
上げたいと。
>>福島のコメを味わってもらう
ために、
コメどころの意地が生んだ新たな
取り組みが注目されている。
>>けさ蒸した蒸し米をおけに入
れて、
そこにこうじというものを入れて、
かき混ぜている作業ですね。
>>創業300年以上の歴史を誇
る、
福島の酒蔵、
仁井田本家では、
地元、福島県産のコメを使った日
本酒を造っている。
>>農産物そのものに比べると、
やっぱり加工されてたり、
お子さんに飲ませるものではない
というところで、
少し寛容になっていたりするのか

なと。
>>地元の農家に求めたのは、食
用とは全く異なる品種の、
酒米の栽培。
南相馬市の根本洸一さんは、
2年前から酒米を作り始めた。
>>有機栽培で、
安全であるってことが大事で売っ
てたのね。
ところが、これは安全じゃないだ
ろう、
放射能は安全じゃないだろうと。
最近はな、
そういう理解してくれる人は増え
てきたけど、
当時はちょっとわれわれの想像を
絶するようなものでした。
>>根本さんが作るのは、
雄町と呼ばれる品種。
収穫時期は来月半ばで、
食用のコメが色づく中、
稲穂はまだ青々としていた。
11月には霜が降りる東北地方では適さない品種とされてきたが、
海岸沿いにある南相馬市の温暖な
気候が功を奏した。
>>お酒飲んでみてどうでした?
>>それがまた、
うまくて。
もう、
人生満足だと、

これで終わってもいいと思いましたけど、
去年もおととしも、
感動しました。
>>根本さんのコメで造った日本
酒、
おだやかは評判を呼び、
去年造った2000本はすぐに完売。
ことしは、
作付け面積を増やし、2倍の4000本を出荷する予定だ。
>>福島県に来た人に飲んでもら
う。
できたら県外の人に飲んでもらう。
それで、いつか風評が払拭される
まで、農家さんと一緒に、
チーム福島でしのいでいければいいんじゃないと。
>>突きつけられた現実と向き合
いながら、
一歩ずつ歩みを進める被災地の農
家。
その努力が、