他山の石として、
自分たち改善しようということに
ならなかったんですか?
>>ですから、
そこでやめてればいいんですけども、
もうすでに、
出してしまったものを、
公表するという、
そのことに対するプレッシャーっていうのはあると思いますよ。
>>KYB側は、
第三者機関が検証したところ、データが改ざんされた製品でも、
震度7程度の地震による倒壊の心
配はないとしていますが、データ
の改ざんの有無が不明なものも、
交換を前提に、調査を進めるとい
うことです。
地震に対する備えへの信頼性を、
再び足元から揺さぶることになっ
た今回の問題。
全国で波紋が広がっています。
>>データ改ざんと聞くと、増田さん、またかと思いますよね。
>>そうですね。
だからこれを、
いわゆる、
工事業者とか建築業者に納めていた部品なのか、それとも工事まで
を、この会社がやっていたのか、
それによってやっぱり責任の取り方とか、
怒りの矛先が変わってくると思う
んですけど。
>>それにしても、
2003年からつい最近まで、これ、
行われていたことになりますよね。
>>15年間ですよね。
この間を振り返ってみますと、や
っぱり、
何回も大地震というのは全国各地
で起きていますし、
2011年には東日本大震災があ
って、
それを受けて、
いろんなところが、このままではだめだということで、
地震対策、
この免震対策というのを進めてきた中で、
なぜそういう大きな災害を経てで
も、
改ざんを止められることができな
かったのかと、あるいは、後戻り
ができなかったというところに、
問題の非常に大きな根っこの部分があるんじゃないかと思いますね。
>>それにしてもね、こうやって
身近な施設で、
そういった使用が確認されるかも
しれないということで、
大きな、
これからもどんどん膨らんでいく話になるかもしれないですよね。
>>VTRの中にも、
通天閣に上ろうとしていたお客さんが、
これ上ってもいいのかな?
という不安な気持ちが湧き上がってましたよね。
やっぱり一つの問題、小さな問題
だったとしても、
これは疑心暗鬼というのがものす
ごく広がる、
これが一番深刻な問題。
これを拭い去る、
取り除くということが、本当に難
しいということなんだと思うんで
すね。
3年前にも、
同じような問題がありました。
事件にもなりましたけれども、
東洋ゴム工業。
これも免震ゴムということで、
大きな地震があったときには、
その揺れを、エネルギーを逃がしたり、
建物を守るためのものですけれど
も、このデータ改ざんが行われて
いた。
それもやはり、
公共施設というのが非常に多かっ
たんですよね。
今回の問題と合わせて、実は、当
時、会見に立った社長のことばと
いうのを、こんかいもう一回、私
たちは見直してみたんですけれど
も、非常に似ていることばがたく
さん出てきてます。
まず動機については、
それぞれにやはり納期に合わせるためということ、はっきりと、同
じ問題を口にしているわけですね。
それから組織ぐるみの問題も、や
っぱり、知っているのは現場の担
当者だけだったというようなこと
を、
東洋ゴム工業も当初言ってきました。
今回も同じように、やはり現場の
検査員がデータを書き換えしたと
いうことで、
組織ぐるみではないということを言いたいような、そんな内容にな
ってるんですね。