格好いい。
これは乗していってるということ
ですか？
◆乗せていったんです。

ブロックみたいに１２個。
◆何、それ～！
◆下４つの３階建てなんで、
１２個です。
◆これは何？
こういうお店として…。


◆店と
上は住居なんで、
２階、３階は家です。◆えっ？
ハアァ～、わかりました。
変人ですね。◆変人です。
◆わかるわ！
店もいいですか？
◆全然入ってください。
◆これは渋い、すごい…。
コバヤシさん、
来てるんですか？
◆前の店のお客さんやったんです
よ。
◆何屋さんですか。
◆前はレゲエバーっぽいところで。
ところで。
◆趣味が過ぎますよ。
◆家に置いてたらがらくたと言わ
れるものを
こっちに全部持ってきて。
◆すごいわ。
◆おととし、ご実家を建てかえる
にあたり、
貨物用のコンテナを１２個積み上
げ、
世にも珍しい３階建てのコンテナ
ハウスを建ててしまった井上さん。
１階部分では
鉄板居酒屋「びと」を営み、
お好み焼きなどに加え、さまざま

な創作メニューを
提供しています。
◆ｖｉｔｏコルレオーネという
当店の名前の由来にもなっている
ような…。
◆うん、
おいしい！
「ゴッドファーザー」という映画
が好きで、
その中のＰａｒｔ１に出てくる料
理。
それの
一番上のお父さんがヴィトー・コルレオーネという
マフィアなんですけども、近所の
御用聞きというか、人やったんで、
そういう人と店になりたいなとい
うので。
◆で、もともと家を建て直すとこ
ろがコンテナだったわけでしょ？
◆そうです。
僕、バイクに乗るので、
バイクのガレージみたいな家にし
たかったんですよ。
◆まさに！
◆言うたら、
所ジョージさん的なことをやりた
くて、
いろいろ本を読んでる中で、
ちょっとコンテナハウスみたいなのがあるでというのが
載ってたんですよ。

友達のデザイナーの子に、これで
きる？って言ったら、できるよっ
て言うんで、じゃあ、やろうぜっ
て言って、前の仕事をやめて、
このプロジェクトを進めたんですよ。
◆ちなみに、普通の家を建てるの
と、
このコンテナの家やんねやったら、
予算的には大分違うんですか。◆予算は、
コンテナのほうが高くなりました。
中古のコンテナでやろうぜってやったんが、
建築基準法で中古だめってなって
たんで、
ほんまやったら
３個置いていこうぜってやったんが、柱が足らないから
３個じゃ無理ということで、
１２個、使えとなったんで、
新品のコンテナ１２個で
予算が１０００万以上、かかったんですよね。
つまり、２カ月、約３カ月無視さ
れるという。
何を考えてんの？って…。
◆１０００万円の予算オーバーをした事だけでなく、
３階建てのコンテナハウスは前例
も少ないため、
建築の認可がなかなかおりず、
建物が完成するまでに
結果、１年の歳月を要しました。
もともと１カ月で完成するつもりで
前のお店をすぐに閉めてしまった