2018/10/19(金) 16:47〜17:53 ten.【進化を遂げる“きのこの世界”最前線をカラクリ】[字]
>>なんと6畳の部屋に、
黄色いキノコがたくさん生えてい
るではありませんか。
>>タモギタケっていう。
>>タモギタケ?
聞いたことないですけど。
>>北海道で走られている食用のキノコ、タモギタケ。
別名、
黄金のキノコと呼ばれるほど、
栄養価が高いキノコです。
ユニークなのは、その栽培方法。
>>何が変わってるんですか?
>>作り方っていうか、培地が普通、
おがくずなんですけど、タオル、
繊維質を使ってます。
>>タオル?
>>なんとキノコをタオルで栽培しているんです。
実はこれ、町の活性化のため、
町ぐるみで取り組んでいるプロジェクトなんです。
忠岡町は、
かつてタオルなどの繊維業が盛んでしたが、外国から安い製品が入
ってきたことで衰退し、多くの工
場が撤退しました。
そこで、
新たな町の特産品として、
泉州産のタオルを使ったキノコを
売り出そうとしているんです。
本当にタオルでキノコが育つので
しょうか。
>>普通のキノコの栽培は、
栽培瓶の中におがくず入れて、
これが菌が絡まるために必要なも
の。
そして水、
米ぬかなんかを加えて栄養にするんですね。
この3つがそろったらええんで、
タオルがちょうどその絡まるもんに当たるのね。
>>通常、おがくずは1回使うと
処分しますが、タオルの場合、洗
濯して何度も使えるのもメリット。
タオルはほかのキノコも栽培できるんだそうです。
では、
なぜなじみの薄いタモギタケを育てているのでしょうか。
>>成長スピードが速いというこ
とで、
事業化していく流れでは収益性が
あるということで、作っています。
>>タモギタケは芽を出してから
収穫するまでが1か月程度。
収穫まで4か月かかるシイタケと
比べますと、
なんと4倍の量を収穫することが
できるんです。
岩原君、タオルで作ったキノコの
お味は?
>>電子レンジでチンして、
ちょっと塩かけたんですけど、よかったら食べてください。
>>これ、
さっき採ったばかりの?>>そうですね。
>>おー。
>>新鮮。
採りたてのね。
>>一番おいしい。>>うーん!おいしいですね。
食感、
僕、
あんまり食べたことのない、ぷち
ぷちっていうのが、独特な感じし
ますけどね。
>>そうですね。
>>鍋や汁物の具にもってこいだ
そうですぞ。
>>この南大阪中心に、このキノ
コの産地化ができたらなと。
>>どこでも、すくすく育つ、キ
ノコの力で町おこし!
生産者のたゆまぬ努力のおかげで、
ますます広がっていくキノコの世
界。
きょうの晩ごはんは、キノコのお
鍋にしますかな。
>>なんか見たことのないキノコもいっぱいでしたね。
>>さっきの忠岡町で栽培してい
たタモギタケなんですけれども、
皆さんもしかしたらなじみないか
もしれないんですけど、関西のス
ーパーでも意外と置いてるらしい
んですよ。
>>そうなんですか?
へえ。
>>結構。忠岡町では、工場とか
が廃業しているので、その空いた
スペースを使って、キノコ栽培し
て、
新しい取り組みにしていこうと考
えてるみたいです。
>>このキヌガサタケはまだ市販
されてないんですか?
これ、今後、京都で栽培を始めて、
今後ですね。
>>これ、食べてみたいな。