<慶応4年4月。→
吉之助は
江戸城の無血開城をやり遂げました。→
しかし 新政府に不満を持つ勢力が
上野に集結。→
彼らは 彰義隊と名乗っていました>
(大村)じゃあ 今から戦を知らん皆さん方に→
勝つすべを お教え進ぜよう。
1日… いや 半日で片づきます。
<彰義隊を 速やかに せん滅させるため→
長州藩 大村益次郎の作戦に従い→
吉之助は攻撃を開始しました>
(吉之助)撃て~!(砲撃音)
撃て!
(銃声)
回想
(勝)お前さんこれからも戦い続ける気かい?
はい。
回想 まっこて果ての見えん戦でごわす。
(喚声)
突っ込め~!
(喚声)
♪♪~
よかか! こん戦
決して手を緩めてはならんど!
<彰義隊は
おびただしい数の死体を残し→
僅か半日で壊滅したのです>
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
♪♪~
<彰義隊が倒れても なお
反乱の火は収まらず→
会津ほか 東北 北越の諸藩が
決死の抵抗を始めていました>
(大村)足りませんな。
(有栖川宮)足りぬとは 兵の数か?
(林)大村殿 戦は兵の数ではないと…。
兵ばかりでなく→
金も兵糧も武器も
何もかもが足りません。
特に会津 庄内 長岡は戦上手。
このままじゃ 十中八九 負けます。
京にも お銭がないのや。
大村 なんとかならんのか?
西郷さん もう お分かりですな?
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を動かせと?
さよう。 [外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩には
精兵も金も まだまだ そろうとるはず。
この戦 最後の最後まで戦い尽くさねば
終わりません。
お引き受けいたしましょう。
<吉之助は 援軍を編成するため急ぎ[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩へ戻りました>
♪♪~
(熊吉)若さぁたちのお帰りでございもす!
(雪篷)おお!
いまじゃった。(雪篷)おお よう帰った!
(糸)おやっとさあでございもした。
(子どもたち)お帰りやったもんせ。
大きゅうなったのう。
(小兵衛)あん時はさすがに もう駄目かち思いもした!→
ここを撃たれてしもて 血は止まらんし→
体から どんどん力が抜けていくのが分かいもした。
(熊吉)いや~ ほんのこて よかった。
よう生きちょられもした。
熊吉 あいがとな!
こりゃ 小兵衛!
己が名誉の負傷をしたみたいに
言うちょっが→
そいは みんな 信吾の話じゃっどが!
へ?
え? あ… まあ ヘヘヘ。
みんなにも 前に西郷どんからの文を読んでやったどが。
そげんいうたら! つい釣られてしもた。
(園)私もです。
んにゃ おいも!
ほあ ここ 弾がかすって危なかったど!
信吾さぁ ようご無事で。
もう名誉のお傷は治ったとでごわすか?
(信吾)こげな傷 名誉もくそもなか。
戦ち言えば勇ましかどんただの命の奪い合いじゃ。
醜くて むごかもんじゃ。 百姓たちが
一生懸命 食い物を作っちょっ方が→
よっぽど立派じゃ。
(吉二郎)信吾。→
そげなこつ言うたら 兄さぁが悪かこつを
しちょっようじゃなかか。
んにゃ 信吾の言うとおりじゃ。
何にせよ こげんして みんなが変わらず顔を合わせられたとでございもす。
私は そいが
ないよりも うれしかとでございもす。
(雪篷)ああ そうじゃ。
そいにの 近頃は こっちでも→
戦のように大変じゃった。
ないがあったとでごわすか?
今や 若さぁの御高名は
日本中に とどろいちょいもす。
こん家にも