政府は増税による影響を和らげるための景気対策を検討しています
が、
果たしてこれで庶民の生活は大丈夫なんでしょうか。
ちなみに、
岸さんは来年10月に消費税率を上げるのは、
最悪のタイミングだと評していま
す。
そこで、
消費税率引き上げで、
日本はどうなってしまうんでしょ
うか。
>>きょうの解説は、岸さんです。
よろしくお願いします。
まず最初のテーマはこちら、
消費税率引き上げなんですが、
来年10月に、10%になります
よね。
でも、世界を見ると、
これだけ高い国もいっぱいあるんですね。
>>まあ世界はほとんど日本より
高いと考えたほうがいいんですけ
れども、じゃあ、
安倍総理が来年10月、予定どおり増税する、
消費税再増税すると、明言したん
ですけども、賛成か、反対か、ど
っちですか?
>>できたら引き上げてほしくないですよね、そりゃね。
>>そうですね。
でも、
私は結論としては実は賛成ではあ
るんですね。
っていうのは、
高齢化がどんどん進む中で、
政府の社会保障支出がどんどん毎
年増えてますので、
今のペースでこの手厚い社会保障
を続けるならばやっぱり財源が必
要で、
これはもう消費増税を求めざるをえないと。
私は基本的には消費税増税には賛
成なんですけども。
>>こちら。
>>今回、
来年10月にやるっていうのは、
これは正直いって、
最悪のタイミングの増税になりか
ねないなというふうに思っていま
す。
>>なぜかといいますとこちらで
すね。
政治日程見てみますと。
>>来年、こういうふうに春に統
一地方選があり、
夏に参院選もあって、そのあと消
費税引き上げとなるんですけれど
も、問題はこの政治スケジュール
もさることながら、
別の要因が大きく影響しちゃうん
ですね。
>>こちらです。
>>来年前半、
アメリカの景気は減速する可能性
が高い。つまり、アメリカはこの
7、8年、
ずっと景気拡大が続いていまして、
今トランプの大幅減税もあって、
景気絶好調なんです。これ当然日本にもプラスなんです
ね。
でも大半のエコノミストが、この
アメリカ経済、来年前半、息切れ
するだろう、スローダウンすると。
そうなると当然ながら、
日本の景気にもマイナスの影響が出るわけです。
これが来年の前半に出る可能性が
ある。
そのあとに、さらに消費税引き上
げっていうのは、
ボクシングでいえばワンツーパン
チがきれいに入っちゃうのと同じ
状況になりますから、これ、日本
経済には非常にマイナスで、さら
に問題は、
景気がだいぶスローダウンをするよねっていうのを思った場合は、
株価は先行して下がっちゃうわけ
ですね。
だから、そうなると来年の前半か
ら株価はだいぶ低迷するリスクが
ありますから、
そういう中で参院選を迎えるというのは、当然厳しいわけでして、
じゃあどういう影響がありうるか。
私は参院選は自民党はかなりの苦戦を強いられますので、そうなる
と当然、安倍総理、
悲願の憲法改正にも黄色信号になりますし、
何よりも残り3年という政権の中
で、
この消費税再増税による選挙の敗
北、これが影響して、
政権のレームダック化が始まりか
ねないというぐらいのリスクもあ
ると思うんですね。