垣さんの農家民宿にも、
今では年間およそ300人の宿泊客が
訪れます。
そのうち半分は、外国人観光客で
す。
翌日、まだ夜も明けきらないうち
から、
ヨーゲンさんたちが向かったのは、
田辺市の漁港。
これから船で魚釣りに出発です。
だんだんと空が明るくなり、朝日が顔を出します。
そして虹も。
リタさんたち、船の上で、じ~っとアタリを待ちます。
しばらくすると、竿に動きが。
釣れたのは、フエフキダイ科の魚「タマミ」。
白身でクセのない、おいしい魚だ
といいます。
釣った魚は、この日の夕食にする
ため
さっそく帰って調理。
リタさんも一緒に手伝います。
完成した特製の煮魚。
高垣さん夫婦もヨーゲンさんたちと食卓を囲み、
団欒のひと時です。
気取らないアットホームな雰囲気作りを心がける高垣さん。
お客さんから「また来たい」とい
ってもらえることが、
励みになっているといいます。
ヨーゲンさんとリタさん、短い滞在期間ながら、
高垣さんたちとともに、たくさん
の時間を過ごしてきました。
ところ変わって、岐阜県飛騨市で
は、
あるツアーに外国人が殺到!
彼らを魅了するツアーとはいったい!?
人口およそ1万5千人の飛騨市古川
町。
ここには年間2万3千人以上の外国
人観光客が訪れます。
この日はオーストラリアに住むク
レアさん、ジェイクさん夫婦と、
イギリスに住むクレアさんの母、
ジャネットさんの3人が
やってきました。
目的は?
彼らのお目当ては旅行会社「美ら
地球」が企画した
サイクリングツアー。
実は、参加者の8割以上が外国人で、
ほとんどが、アメリカやヨーロッ
パ、
オーストラリアなどからの観光客
です。
案内するのは人気ガイドの松尾和
久さんです。
クレアさんたちが選んだのは、街
中や川沿い、田畑の中を、
3時間半かけておよそ20キロ走るコ
ース。
起伏が少ないので、周りの風景を
眺めながら、
子どもから大人まで、誰もが楽し
めます。
街中を抜けて、最初に立ち寄った
のは、
湧き水飲み場。
クレアさん、湧き水よりも気になったのは、
横に並んでいたカップ。
しばらく進むと、どこからか音が。
あれ、松尾さん、ルートを外れて
近づいていきます。
神社でお祭りが開かれていました。
クレアさん、熱心に、シャッターを切ります。
地元の方も、温かく迎えてくれま
した。
コースに戻って少し進むと牛小屋
が。
地元の人には日常の風景でも、
彼らにとっては珍しいものだらけ。
日本に来るまで、食べたことがな
かったという柿にも
興味を持ったようです。
自分たちで移動し、気になったら立ち止まれるのが
自転車の魅力。
美ら地球が9年前に始めた当初の参加者は
およそ150人でしたが、
口コミで広まり、今では4千人を越えるまでに。
ガイドの松尾さんも、里山の魅力
を引き出します。
地元の農産物直売所にやってきま
した。
ジャネットさん、気になるものを
見つけたようです。
朝取れたばかりの新鮮な野菜や果
物、地元の加工品が
所狭しと並びます。
飛騨古川の風景は、3人の目にどう映ったのでしょうか。
昔から今まで受け継がれている日
本の暮らしを
見たい、知りたいという外国人の