ジャケットのボタンが
閉まらないことがあるので
ちょっと痩せてほしいと
言っていましたよと。
志の輔≫ほかに言うことないの?
<笑い声>
華丸≫長年連れ添った
奥様みたいな。
大吉≫つきあいが長いからこそ。
志の輔≫おっしゃるとおりで
ございます。
気をつけます。
近江≫志の輔さんの二ツ目時代の
貴重な映像です。
自分の分身を映像で作りひとり三役の新しい芸を
編み出した、志の輔さん。
当時、ニュースでも
取り上げられました。
≫普通のコントとは違いまして分身です、アドリブが利きません。
入念にタイミングが行われます。
3年前からビデオを使った
新しい笑いに取り組んできた
志の輔さん。
分身を作るのは今回が初めてです。
志の輔≫単純に、例えばコントをやろうとするときに
まず人を見つけなければならない。
自分がおもしろいと思ってる物の
説明をしなければならない。僕が
2人いればすぐコントができる。
おもしろいかおもしろくないかは
別としてすぐにできるわけですよ。
≫公演の当日となりました。
東京の銀座です。
(分身)OK!もう1人増やそう。
志の輔≫ということは
会場のお客さん入ってもらうの?
(分身)そのとおり。
志の輔≫いいよ、探してくるかな。
(分身)俺も、探してくるから。
♪「ボンボン ボンボボボン」
(分身)どうしてボンボン
やってくんないの?
誰かが助けてくれると
思っちゃいけない。
志の輔≫だめ!
ちゃんとやんなきゃ。
♪「ボンボン ボンボボボン」
志の輔≫すごい!
よくこの…この映像をよく。
大吉≫34歳のときに。
志の輔≫中でも言っていましたけれども
本当に純粋に
1人を3人にして
トリオになるということが
ビデオでできればなと思ってそうして調べたら
6台で2人できるわけですよ。
大吉≫モニターで。
志の輔≫あの当時でも
大きいモニターで
3台で立って
これでVTRは当然頭とおなかと足と別々に
撮ってあるわけですよ。
別々に撮ったのを、せーので
6台一斉に出せる機械が
その当時日本に1台しかなかったんです。
1メーカーしかなかったんです。
その方にご協力いただいて。
ネタは口にするのもおぞましい。
何が盆と正月だという。
隣でもやってと3人が立って
やれたらということを
やってみましょうかと。
うちもそういうのやったことがないんでと
メーカーの技術の方の協力に
よって、あれができたんですよ。
大吉≫技術的に当時は
誰でもできるやつじゃ
ないですものね
あの映像の編集は。
志の輔≫今では何でもなく
簡単にできますけれどもね。
大吉≫二ツ目のころから
最先端というか。
志の輔≫最先端というか
お客さんが喜ぶことを
一生懸命考えていた
ことだけは確かですね。
ほんとだったら
一生懸命やるっていうことだと
思うんですけれども
来ていただいた方に落語だけでは
申し訳ないなと思っていたと
思うんですよ。
最後に落語をやらせてもらいます
けれども、その間は
このようなことで
お楽しみいただけ
ませんでしょうか
お許し
いただけませんでしょうかという。