いや~!
(小兵衛)次! チェストこ~い!
いや~!
痛っ…。
(小兵衛)大丈夫か!?
♪♪~
いや~!
(小兵衛)よか。 次! チェストこ~い!
いや~!
(小兵衛)よか! チェストこ~い!
≪(海江田)御免!
(子どもたち)おはようございもす。
(海江田)うわ~っ!俊斎どん。
ああ 吉之助さぁ。
ないな また国父様か?
ああ すぐに来いとの仰せじゃ。
一蔵どんの代わりとはいえ→
国父様付きとは おはんも大変じゃのう。
はあ… ないごてこげな損な役回りなんじゃ。
すぐに支度してくっで。
<この年 領地と民を天子様にお返しする版籍奉還がなされ→
国父様のような全国の藩主は
政治的権力を失っていました>
(海江田)西郷 面を上げよ。
はっ。
(久光)お前は かつて
わしに こう言うたな。→
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の忠義と底力を天下に示せ。→
そいが こん[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩のためになると。はい。
確かに わしは 天子様の下
政を進めることに賛成しちょっ。
じゃっで 領土も民も→
一度 天子様にお返しすることを進んで行った。 のう 海江田。
(海江田)はっ。
(久光)だが どうじゃ…。
蓋を開けてみれば 戊辰の戦で
意気揚々と帰ってきた者どもが→
わしの側近たちを追っ払い→
今では こん[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩を乗っ取らんばかりの勢いじゃ。 のう 海江田。
はっ…。
おかげで藩内の秩序は 乱れに乱れちょっ。
不満の声の数々 わしは…。
わしには もう 手も足も出ん。
こん亀のようじゃ。
こいが お前の言う御一新っちゅうこっか?
お前の言う御一新というのは
こういうこっか?
(子どもたち)おやっとさあ。
おやっとさあ。
寅太郎 島から来た おはんの兄は
ないごて兄じゃっとに→
菊次郎ち ゆうとじゃ?
(寅太郎)分かいもはん。
(小兵衛)おい 終わったら はよ帰れよ。
(子どもたち)はい。
<一方 東京では…>
(木戸)何じゃ? これは。これでは筋が違う!
筋が違う? 木戸さんは 天子様より
官位を賜れるよう→
お願い奉ることを
よしとしないのですか?
そうではない。
西郷君が藩主より官位が上では→
いざこざが生じると言っとるんじゃ。
(岩倉)西郷が正三位 忠義公が従三位…ハハッ。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩の田舎侍では ちと豪儀すぎるなぁ。
岩倉はんかて 人のことが言えますかいな。
成果を上げた者が大きな報酬を得るのは
当然のこと。
まず我らがなすべきは 古くて
煩わしい武士の世を とっとと終わらせ→
中央に力を集めることです。
しかし 事を急ぎすぎては→
必ず争いのもととなるぞ。
(後藤象二郎)木戸さん。
今 急がんと日本は どんどん
欧米列強と対等に並ぶ機会を失いますき。
ならば まずは法ですたい。 法!
日本に新しか法ば作り→
全ての民ば そいに従わせるべきですたい。
政府に背く者ば厳しく処罰すっこと…。江藤さん 税が先ですったい。
金がなければ 何もできん。
伊藤さんも そがんでしょ?
いや 私は…。
たとえ 不満の声が聞こえてきても→
今 ここで手を緩めるわけには
いかんのです。
手痛い しっぺ返しを食ろうて
ほえ面をかいても知らんぞ。
<程なくして 木戸さんの予見どおり→
日本各地で その不満が形となってあらわれました>
(半次郎)さすが西郷先生のお子でごわすな
寅太郎は。
(川路)ほんのこて
ますます太刀筋がよくなりもした。
んにゃんにゃ
おはんらの教え方が うまかとじゃ。
≪(別府晋介)西郷先生はおられもすか?
(半次郎)晋介 どげんした?(別府)半次郎さぁ→
西郷先生に説得してもらいに来もした。