2018/10/27(土) 13:05〜13:50 西郷どん(39)「父、西郷隆盛」[解][字][デ][再]


(半次郎)ないな?
横山さぁが 東京に行くち聞かんもんで。
今 こん日本で どいだけの人々が苦しんじょっか 訴えねばないもはん!
(半次郎)横山 おはんの気持ちは分かるが

[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩は[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩じゃ。
(新八)まあ 落ち着かんか。
(横山)新政府は→
中央に力を集めるため 諸藩から
莫大な金を巻き上げちょっだけじゃ!
そいにもかかわらず


政府の者は大きな屋敷に住み 妾を囲い→
ぜいたく三昧じゃ!
こげなこつ ほっとけっか!
西郷先生。
おいと一緒に東京に行ってもらえもはんか!?
先生がおいで下されば
日本中の憂国の士も→
東京へ集まるに違いなか!
いかん。 そいはできん。(横山)西郷先生!
東京には 一蔵どんがおる。 一蔵どんが
新しか日本をつくっちょっとじゃ。
民百姓のことも きっと考えちょっで。
民百姓だけじゃごわはん!おいたちもじゃ!
いずれ禄も与えられんようになって
侍の世は終わる!
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩も近いうちに そうなる!
横山 おいはのそいも やむなしじゃち思っちょっ。
いずれ侍の世は終わる。
そいが 新しか日本の姿やもしれん。
先生は… 正三位を賜られて→
政府の犬になられたとでごわすな。横山! ないを言うか!
半次郎 よか。 落ち着かんか。
失礼しもした!
(横山)どけ!
(菊次郎)父は 動きませんでした。
まるで 山のようでした。
熱い血の御方だと思っておりましたが。はい 私も→
民のためならば 死を恐れず戦う→
日本一熱い男だと大島の母から聞いておりましたから→
ですから いささか… 失望しました。

しかし あの静かな父は…→
実は 桜島でした。
噴火する桜島ですか?はい。
今にして思えば→
父は なぜ動かなかったのか。
山の如く動かなかったのか…。
血気にはやる者たちを出させないため。
若き侍たちの命を守るため。
それが 己の役目だと思っていたからでしょう。
しかし…。
[外:D4F0B6247BBB9102758D1F4A06506C9F]摩藩士 横山正太郎安武でごわす!
思うところあって こん身命をなげうち
天子様に訴え申し上げもす!
<横山さんが新政府に訴えたのは→
今の世は幕府が新政府へと変わっただけで悪政は何も変わっていない。→
民の苦しみを思えというものでした。→
横山さんの死をきっかけに→
士族や民衆による暴動や一揆が
更に頻発していったのです>
(岩倉)
大村益次郎が殺されてからというもん→
外へ出るのも 怖うて怖うて…。
何をやっても恨まれ 憎まれる。
新しい国づくりに
多少の反乱は付き物ですよ。多少て…。
戊辰の戦で戦い抜いた士族まで
飛び火してみい 一巻の終わりや。
西郷は ほんまに動かんのやろな?
ですから あの者を岩倉様にお呼び頂いたのではありませんか。
うまいこと いくんか?

お任せを。
(ゆう)すんまへん。
あいにく 大久保は来客がありまして。
(従道)ここを訪ねるようにと
岩倉さんの申しつけにより 参りました。
おゆうさん。
へえ…。
ああっ 信吾はん!
はい。 今は 信吾ではなく従道…西郷従道と名乗っております。
まあ ご立派にならはって。
いえ…。(笑い声)
兄さぁを新政府にですか?
そうや。無駄な反乱が これ以上 起きんよう→
吉之助さぁの力がいるんじゃ。
それは 日本中の藩を取り潰すための布石ですか?そのとおり!
さすがフランス帰り 察しがええなぁ。
いえ…。
弟のおはんから頼んでみてくれんか?
信吾。
分かいもした。
頼んど。
♪♪~
<当時 父 西郷隆盛は→
戊辰の戦で亡くなった藩士の家を
一軒一軒 訪ね→
み霊に手を合わせていたそうです>
♪♪~
すまんのう…。
<父の背中は→
何か重いものを