2018/10/27(土) 15:30〜16:14 地球ドラマチック・選「クレオパトラの墓を見つけ出せ!」[二][字]


このコインを日常的に使っている人たちは→
毎日 彼女の肖像を見たわけです。
クレオパトラは貧富にかかわらず→
国じゅうの人に自分の顔を
覚えてもらう事を望みました。
また 彼女は
エジプトの内政だけではなく→
外交においても さまざまな

政治手腕を発揮していました。
ベルリン・エジプト博物館には
貴重な資料が保管されています。
クレオパトラがローマを
味方につけようとしていた事を→
示す古文書です。
これは女王の同意書ですが→
興味深い記述を
見る事ができます。→
「ローマ人は
税金の大幅な軽減を受ける」と→
書かれているんです。


文書の一番下に書かれている言葉も注目に値します。→
ひと言 「ギネスト」とあります。→
翻訳すると「それでよい」という意味です。
(トンプソン)上に書かれた勅令に対する
クレオパトラの承認のサインです。
この言葉だけは
他の部分と筆跡が違うため→
多くの人々の
想像力を刺激しています。
誰でも思いますよね→
これはクレオパトラの直筆の文字じゃないかって。
そうだったら
本当に すばらしい事ですが→
証明する手立てがありません。
マルティネスの発掘は4年目に突入。
イシス神殿の発掘で
勢いがついた彼女は→
クレオパトラの失われた墓を
探し続けていました。
ある時 神殿を囲む壁の
外側を歩いていると→
地面に おかしな凸凹がある事に
気付きました。
掘ってみると
地下に通じる石段が見えてきて→
縦穴だと分かったんです。
見つかったのは地下25メートルの場所に至る→
縦穴でした。
私と一緒に中に入りたい人は?
クレオパトラのために

命を懸ける覚悟はないの?
縦穴から何トンにも及ぶ
がれきを取り除いたあと→
マルティネスは思い切って
下に降りていく事にしました。
そのまま そのまま! そのままね。
≪しっかりロープを握って!
穴の底には
秘密の通路が2つありました。
最初は北に向かう通路に
入ってみましょう。
あとから反対側へ。
どちらかの通路が隠された墓に通じているかもしれません。
通路の壁は
のみで整えられていて→
かなり手がかかっている事が
分かりました。
現地の人に蛇が出そうな場所を
教えてもらわないと。
ライトを貸して。
その下に階段があるわね。
通路に沿って進むと→
地上につながる縦穴がまた見つかりました。
どうして入り口を
いくつも造ったのかしら…。
こんな事をしたら
見つかりやすくなるのに。
気をつけて進んで。
墓らしいものは見当たりません。
しかし がれきの中に

新しい手がかりがありました。
見て… これは神殿建築の一部ね。
60メートルほど進むと通路は狭くなり行き止まりになりました。
一旦 地上に戻ります。
イシスのものと思われる大理石の彫刻を見つけました。
この陶器の破片を調べれば→
地下通路が造られた時代が分かるはずです。
更に 人骨まで回収されました。
これも見つけました。 頭蓋骨です。
しかし 何者の人骨なのか→
ここで何をしていたのかは不明です。
マルティネスの発掘により→
タップオシリス・マグナの下に300メートルに及ぶ→
通路と縦穴がある事が
分かりました。
マルティネスは この遺跡のどこかに→
クレオパトラの墓があるという確信をますます深めていきました。
クレオパトラが女王として君臨した時代。
エジプトとローマは時に敵対し時に結び付きました。
紀元前48年。