それを ガーッとやってしまうと…
そうなんですか。
だから…
え~! 俺の年で これを仕込むと
生きてる間に…。
いやいや…。
使えねえなってことになるよね。
そうそうそう。
忘れるなよっていう感じで。
一緒でしょ。
10年かけて徹底的に細かくした 鉄サビ。
でも 絵の具づくりは
まだ終わりません。
磁器に絵の具を定着させる
ガラスを加えて→
混ぜ合わせる必要があるんです。
期間って その…
いえ。
え~!
はぁ~。
この花赤に関してはですね。
1年ぐらい毎日
ずっと こうやるわけですか?
ですから その当時…
はぁ~。
いや~ すごいね。
(笑い声)
美しさを追い求めた 有田の職人たち。
気の遠くなるような手間暇をかけて→
究極の赤を
つくり出していたんですねぇ。
再び 町に出た タモリさん。
有田焼が世界に飛躍した痕跡をさらに探しましょう!
(鈴田)はい。
あ そうですか。
明治に入って
ますます世界の人気を集めた 有田焼。
絢爛豪華な作品が 次々と生まれます。
実は そこにかなり意外なものが関わってるんです。
一体 何なんでしょう?
(鈴田)それを ちょっと見つけて頂きたいんですけど。
おっ!
ん?
そうなんです。
えっ!?
(鈴田)そうですよ。
あ そうですか。そうなんですよ。
「ガイシ」とは
電柱につけられている絶縁体。
電線と電柱の間に このガイシを挟み→
電気が地面に流れるのを防ぎます。
実は タモリさんは
大のガイシファン。
以前 那須でも
こんな出会いがありました。
いいですよね ガイシはね。
これ もらってきたの。
ガイシはね!
(笑い声)
誰も ガイシのこと言っても
相手にしてくれませんもん 僕なんか。
初めて。
あ~ よかった。
ガイシ 大好きですよ。
(鈴田)なんで そんなにガイシが面白いんですかね?
日本で一番最初に この…。
知らなかった。 えっ?
香蘭社がガイシつくってるんですか?
そうなんです。
タモリさんが驚くのも無理はありません。
この会社は全国的に有名な 高級食器メーカー。
有田でトップクラスの
売り上げを誇ります。
じゃあ ちょっと見てみましょう。
こんにちは。こんにちは! ようこそ有田へ。
こんにちは。
(鈴田)工場長さんです。
え~?
あっ 私 工場長をしています→
岩石といいます。
岩石さん!(笑い声)
すごいですね。
(鈴田)なんか ふさわしいですよね。
これ ガイシですね。
ガイシですね。
うわ~ 有田焼ですか ガイシは。
そうです。
ほぉ~。
あの~ これ 例えば…
磁器は 電気を通す雨水などが
全く 染みこみません。
しかも とっても頑丈。
風雨にさらされるガイシにはうってつけなんです。
実際 つくってるところを
ご覧頂きましょうか。見たいです。
ないです ないです。
タモリさんの大好きな ガイシ。
その製作現場を見せてもらいましょう!
(岩石)これが入っていって…
出来た形が こういうふうになるんです。